【徹底比較】東京都港区でお墓と納骨堂どちらを選ぶ?青山霊園or青山霊廟

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墓地と納骨堂 どちらを選ぶ?青山霊園or青山霊廟

お墓を探さなければ・・・と、お墓について調べはじめると、意外と選択肢が多いことに困惑しませんか?

墓地霊園の数も増加していますが、墓地という選択肢だけでなく納骨堂永代供養墓を選ばれる方も増えています。

お墓・墓地と納骨堂はそれぞれにメリット・デメリットがあります。

今回は東京都港区にある、日本を代表する霊園墓地「都立青山霊園」と、青山霊園からほど近い場所にある家族で利用できる納骨堂「実相寺青山霊廟」を比較することで、墓地と納骨堂の違いを考えていきましょう。

青山霊園(お墓)と青山霊廟(納骨堂)の特徴の違いとは?

お墓と納骨堂の特徴の違いは?

青山霊園(墓地) : 東京都立霊園。屋外施設。抽選倍率14倍以上と人気の霊園。条件を満たす都民のみ利用可能。宗教不問。

青山霊廟(納骨堂) : 寺院が運営する納骨堂。屋内施設。2011年誕生。1人用~家族用。在来仏教または無宗教者利用可能。

青山霊園(霊園・墓地)の特徴

言わずと知れた、東京都立霊園の中でも人気が高い「青山霊園」。2019年の一般埋蔵施設(屋外にある墓石を建立する区画)の募集数は50区画。応募数720件!つまり、倍率は14.4倍とその人気具合が伺えます。(2018年の倍率は14.3倍)

都立霊園は例年5月末に抽選要項が発表され、6月~7月中に募集が行われますが、青山霊園については当選する人は本当に一握りです。

2020年の募集期間は令和 2 年6 月 18 日(木)から 7 月 7 日(火)まで。

青山という好立地もポイントです。従来の墓地と同様、屋外にお墓を設けることになりますので、墓石を掃除してお墓参りをするという昔ながらのお墓参りがしっくりくる、という方には東京都内で駅チカにお墓を設けることができる点もメリットと言えます。

これだけの人気霊園なので、デメリットはないように思えますが、「都立霊園」なので使用するには条件があります。この条件をクリアしている場合のみ申し込むことができます。

青山霊園(都立霊園)の申込み条件

・霊園への申込者本人が、都内に5年以上継続して居住している
・一度も埋蔵、収蔵したことのないご遺骨が手元にある
・申込遺骨(納骨したい遺骨)から見て、親族である
・申込者が喪主施主死亡届出人のいずれかで
・一時収蔵施設以外の都立霊園の墓所を使用していない

青山霊廟(納骨堂)の特徴

実相寺 青山霊廟 納骨堂
実相寺青山霊廟の納骨堂

納骨堂の多くは屋内にあります。2011年にお寺の本堂の建て替えと共に誕生した青山霊廟も寺院の中に納骨堂があります。およそ600基ほどとこじんまりとしつつもあたたかな空間が好評。

昔ながらの静かなお寺の敷地の屋内納骨堂で、エレベーターや車椅子も完備。行き届いた清掃、季節や天候、気候を気にせずお参りができることにメリットを感じ、後継者不在の家族に関わらず、契約者が年々増えています。

1人用から10人分の遺骨箱が納骨できる家族用のお壇まで用意があり、青山霊園と比較して「抽選になかなか当たらないので・・・」と家族用を契約するケースも。

使用条件は在来仏教徒または無宗教者であり、6親等までえあればお壇を利用することができます。(契約時には住職面談があります。)

他人同士で1つの壇を利用したい、キリスト教式の祈り、神道式の奉納などを希望する場合は適しません。

青山霊園(お墓)と青山霊廟(納骨堂)の継承の違いとは?

お墓と納骨堂の継承の違いは?

青山霊園(墓地) : 家代々で継承し、継承ができなくなれば墓地を返還

青山霊廟(納骨堂) : 一定の年月(13年~33年など)以降はお寺が永代供養、継承利用も可能

青山霊園の写真

一般の墓地は継承者がいることが前提となっています。(写真は青山霊園)

青山霊園(お墓)の継承について

従来の石のお墓は基本的にはお墓の後継者(息子・娘など)がいる場合には「先祖代々」のお墓として継承していくことを前提に契約する人がほとんどです。

継承者がいなくなることが確定(最後の墓地の契約者が高齢化しているが跡継ぎがいないなど)した場合に、霊園に区画の使用権利を返還して、永代供養してもらえる永代供養墓や納骨堂などに改葬(お墓の引っ越し)を行います。

お墓の契約者は使用している墓地の区画の管理費を納める必要がありますが、支払いが滞り、連絡もつかない場合、霊園の規則によりますがおよそ2年程度で墓石は撤去され、遺骨も合葬(合祀)されるため注意が必要です。

青山霊廟(納骨堂)の継承について

納骨堂を選ばれる方の理由として大きなものが、墓地を受け継いでいくことへの不安です。一般的な墓地は、家代々で継承していくことが前提になっていますので、もし継承者がいないという状況になれば、墓地を管理者に返還しなければなりません。

一方、納骨堂の多くは、継承は必要とせず永代供養墓として利用することが可能です(代々継承することが可能な納骨堂もあります)。

23年や33年など、あらかじめ納骨時に決めておいた年数は個別で供養をしますが、その後は、合祀墓にお骨を移して、他の方と一緒に供養する考え方をとっています。そのため、お墓参りをする人が途絶えたとしても、お寺が永代で供養をしてくれるという安心感があります。
青山霊廟では、位牌壇(1人用)・個人壇(1人用)・夫婦壇(2人用)は13年、23年、33年いずれかの期限を選んだ腕契約して利用することができます。

また、親子壇(4人用)、家族壇(6人用)、特別壇(10人用)は家族代々で継承して利用が可能です。(親子壇は期限を選ぶことも可能です)

青山霊園(お墓)と青山霊廟(納骨堂)の費用の違いとは?

お墓と納骨堂の費用の違いは?

青山霊園(墓地) : 【初期費用】永代使用料約454万円~約1007万円(2020年募集 1.6平米の例、墓石代別途)+墓石工事費約70万円~200万円以上(石の種類・デザインで変わる)、【維持管理費】年間管理費 1,400~2,800 円

青山霊廟(納骨堂) :【初期費用】 個人壇(1人用)50万円~特別壇(10人用)600万円、【維持管理費】管理志納金 4000円~15,000円

青山霊園(お墓)の費用について

東京23区内でお墓を求めた場合の平均費用は、約200万円~300万円といわれていますが、(参考:お墓・霊園の費用)青山霊園は、日本屈指の好立地で大きめの区画しか現在は例年募集がないこともあり、2020年(令和2年)度の1.6平米の募集で、墓石代を除いた土地の永代使用料だけで、約454万円。

青山霊園の募集詳細を確認すると一般埋蔵施設 (1.60~3.55 平方メートル)の54区画で募集があり、使用料金4,542,400円~10,078,450円です。年間管理費は1,400~2,800 円。墓石工事費は別途必要。区画が小さいほど費用がかからず約70万円~200万円は最低でも目安として知っておきましょう。国産石やデザインにこだわる場合は更に高額になる場合もあります

青山霊廟(納骨堂)の費用について

青山霊廟は、1人用の個人壇で50万円~(13年で合祀の場合)、2人用の夫婦壇で100万円~(13回年で合祀の場合)、4人用の親子壇で200万円(永代使用または期限付き選択)、6人用の家族壇(永代使用)300万円、10人用の特別壇(永代使用)600万円と豊富な種類があります。(650万円の特別壇は完売しました)

納骨堂は、約44万円(1体あたり)といわれています(参考:納骨堂の費用)ので、納骨堂の方が費用を抑えられる場合が多いです。
管理志納金も1年間で4,000円~15000円ですが、東京都内の納骨堂を比較してみると5,000円~30,000円なので相場よりは少しお安めです。


青山霊園(お墓)と青山霊廟(納骨堂)の供養・お参り方法の違いとは?

お墓と納骨堂の供養の違いは?

青山霊園(墓地) : 宗教自由、法要自由、法要準備は自分で行う、屋外のお墓参り、清掃・手入れは自分で行う

青山霊廟(納骨堂) : お寺が供養、法要自由、法要準備はお寺・管理事務所が行う、屋内のお墓参り、清掃・手入れはお寺と管理事務所が行う

青山霊園(お墓)の供養・お参り方法について

青山霊園は公営の霊園ですので、法要などの供養についてはすることも、極端にいえばしないことも自由です。法要を行う場合は自分で僧侶や法要、食事にお供え物、生花など一切の手配を行います。

お参りは外のお墓なので、線香、生花、お供えなどは自由で昔ながらのお墓参りが可能です。ただ、カラスなどが食べ物を荒らさないように供物は持ち帰るなど配慮は必要です。

また、墓石および区画の雑草や枯れたお花などの清掃も自分たちで行う必要がありますので、定期的にお参りに行って手入れをするか、難しい場合は民間サービスのお墓の清掃代行などに依頼することも検討しましょう。

また、あまりに墓石の痛みが激しい場合は石材店に墓石のリフォームの見積もりを取ることもできます。

青山霊廟(納骨堂)の供養・お参り方法について

青山霊廟は寺院と管理会社が管理・運営しています。基本的には法要をするもしないも利用者の自由です。

法要を行う場合は、日程と人数を青山霊廟に伝えて予約を取れば、供花供物、食事の手配まで一貫して管理事務所と寺院が行うため特に不慣れな利用者にとっては安心です。

供養については、基本的には仏式(臨済宗)にのとった供養を行います。納骨する前の宗派は問わず、納骨後は、そのお寺の作法にのっとって末永く供養をするという納骨堂がほとんどです。

お参りについては9時~17時と時間制限はあります。土日祝をふくめて曜日についてはいつでも可能。生花・供物の持ち込みが可能です。(納骨堂によっては一切持ち込めない場合もあります)

納骨堂の手入れは管理事務所が行っているため常に清潔で花や供物も管理事務所が枯れる・腐るまで手入れを行い、最後は処分します。あまりおまりに来れない人にとっては安心ですね。

また、壇前での着席のお参りが可能なので高齢者や小さな子供にも優しく、アルバムや思い出の品を壇に納めておいてお参りの際に思い出話に花を咲かせることもできます。 青山霊廟の迎え火

納骨堂選びはお寺の供養に対する考え方も確認しておくと安心できるでしょう。(写真は青山霊廟で夏に行われた迎え火の行事)

青山霊園(お墓)と青山霊廟(納骨堂)の違いを比較した結果

青山霊園と青山霊廟の比較結果

青山霊園(墓地) : 使用条件をクリアしていて、後継者がいるかつ予算的に問題がない場合はまずは抽選へ応募!2020年の募集期間は令和 2 年6 月 18 日(木)から 7 月 7 日(火)まで。

青山霊廟(納骨堂) : 在来仏教または無宗教で跡継ぎ不在または嫁いだ娘のみなど不安がある方。昔ながらのお寺の空間でゆっくりとお参りがしたい人におすすめ。生前契約も可能なのでおひとりさまも可。

青山霊園は特に人気がありますが、今も日本でお墓を新たに設ける人の多くが石のお墓を求めます。遺骨の供養としては、墓地が主流であり、今後もこの流れはすぐには変わることはないでしょう。

一方で、少子化や価値観の多様化などから、墓地の継承に不安を持つ人が増えているなど変化しつつあり、ご自身や家族の考えによって、墓地を求めるのか、納骨堂など新しいカタチのお墓を求めるのかを判断する時代を迎えています。

霊園を検討していても、都立霊園の場合は抽選で当選するまで使用できない、民間霊園の場合は立地が遠かったり都内だと高額になるなどそれぞれの一長一短を理解して探していきましょう。

納骨堂も、末永く寺院が供養を行いますので、費用や立地といったハード面はもちろんこと、寺院の供養への考え方と自分の価値観が合うのか?お参り時のルールは?などソフト面も合わせて判断することが大切といえます。

青山霊廟には、供養業界が長く、寺院のしきたりにも詳しいスタッフが在籍しているので、まずは問い合わせて納骨堂の選び方や機械式との違いに供養の考え方など基礎知識の確認から、見学のコツまで聞いてみるのも良いでしょう。

都立青山霊園
取り上げた霊園:東京都立青山霊園

TEL:03-3232-3151
東京都港区南青山2-32-2
多くの著名人が眠る都内屈指のステイタスを持つ公営霊園。募集は年に1回。都立霊園の中でも最も抽選倍率が高いほどの人気霊園。問い合わせ先は公益財団法人 東京都公園協会霊園課。

青山霊園(都立)公式サイト

青山霊廟 家族壇 あじさい
取り上げた納骨堂:実相寺青山霊廟

TEL:03-6804-2870
東京都港区北青山2-12-9
2020年4月最後の増設として紫陽花柄が見事な家族壇を販売開始。桜、蓮、銀杏、紅葉が美しく描かれた納骨壇の前にはお参りの方々のお花やお菓子がお供えしてあり、いつも温かな雰囲気に包まれている。銀座線「外苑前」駅から徒歩2分と好立地。

青山霊廟(納骨堂)公式サイト

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