平成26年度・2014年度の都立霊園の倍率発表

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平成26年度・2014年度の都立霊園(都営霊園)の募集は2014年7月15日に締め切られ、抽選は2014年8月28日(木)となっていますが、先駆けて8月14日に応募の倍率が発表されました。


平成26年度の都立霊園の応募倍率は?

今年度の都立霊園・都営霊園の公募受付数は、全体で32,347体と昨年の26,899体、一昨年の25,385体に比べて大きく増加しました。

これは募集数が4,544体(25年度)から5,300体(26年度)まで増えたことが影響したと考えられます。募集枠も広がったため、全体としての倍率は昨年の5.9倍から5.6倍に下がりました。

埋蔵施設の種類別の倍率は?


・一般墓地7.1倍(昨年7.4倍)
※立体や長期埋蔵施設を含む、今年度から小平霊園の芝生墓地の募集が追加
・合葬墓地:2.9倍(昨年1.5倍)
※八柱霊園、小平霊園(昨年は八柱霊園のみ)
・樹林墓地:10.6倍(昨年9.9倍)※小平霊園のみ
・樹木墓地:1.7倍(新規区画) ※小平霊園のみ

都立霊園に墓石を建墓できる可能性は?

都心の一等地にある青山霊園の2014年度の倍率は、約14倍と他の一般墓地に比べて高倍率となりました。青山霊園に墓石を建墓できる確率は約7%となり、例年応募が殺到する青山霊園にお墓を構えるのはなかなか難しいといえます。

都立青山霊園
毎年高倍率 広大な敷地の青山霊園(Photo:WikimediaCommons)

多磨霊園の納骨堂、小平霊園の樹林墓地(樹木葬)は高倍率

2014年度の多磨霊園のみたま堂の倍率と特徴

納骨堂である多磨霊園みたま堂は、2013年度に20.6倍と募集施設の中でも高い倍率となっていましたが、2014年度は22倍と昨年度を超えました。

募集数は2013年度と同様で、50体という限られた枠ですが、それに加えて30年間の利用料が278,000円~463,000円(平成25年度)から258,000~431,000円(平成26年度)に費用が下がりました。

これまでより費用を抑えられることになり、人気が高まったと考えられます。

2014年度の小平霊園の樹林・樹木墓地の倍率と特徴

3年目の募集となった小平霊園の樹林墓地(樹木葬)は、募集数は昨年と変わらず1600体でしたが、9.9倍(2013年度)から10.6倍(2014年度)と0.7倍に上がりました。

平成26年度からは個別埋葬の樹木墓地の募集が新しく始まりましたが、個別埋葬の樹木墓地では遺骨受付のみであり、生前でも申し込めるのは樹林墓地だけだったため、生前で探している人々の応募が集中したと考えられます。

生前申込み区分では、遺骨2体の募集枠の倍率が最も高く、19.6倍(平成26年度)でした。昨年度は遺骨1体が最高で19.7倍を記録しました。

一方で、すでに遺骨がある場合しか申し込めない個別埋葬の樹木墓地では、遺骨1体で1.7倍、遺骨2体で1.8倍という結果になりました。樹林・樹木墓地(樹木葬)は、今のところ都立の他霊園では設置予定はないといわれています。

都立霊園以外の埋葬方法~人気高まる納骨堂や樹木葬~

多磨霊園のみたま堂(納骨堂)や小平霊園の樹林墓地の人気が高いことからも分かるように、従来の石のお墓以外の選択をされる方も増えています。

東京都の納骨堂

納骨堂は、跡継ぎがいない場合や墓護の心配がある場合に納骨堂が選ばれることが増えてきました。

お寺や管理事務所がしっかり永代供養してくれることも選ばれる理由の一つのようです。また、費用が抑えられるのも特徴です。

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広まる樹木葬

樹木葬は、墓石の代わりに樹木や花を墓標とします。納骨堂と同じく代々でお墓を継承し管理する負担がないことや、費用を抑えることができる点が特徴です。

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納骨堂や樹木葬のほかにも散骨など様々な供養のかたちが生まれています。石のお墓も洋風の北欧の公園墓地をイメージた霊園も誕生しています。

今後はますます時代に合わせて供養の形は変化していくでしょう。

参考資料:
平成26年度 都立霊園公募受付状況と公開抽選について(東京都報道発表資料)

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