最澄

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最澄とは

最澄とは、平安時代の僧侶です。日本天台宗開祖で、俗名を三津首広野といいます。

近江国、現在の滋賀県に生まれ、14歳で得度し、最澄と名前を改めました。

奈良時代から続く官寺仏教に疑問を抱き、比叡山で修行しました。

延暦23年、空海とともに唐へ渡り、翌年に帰国して日本天台宗を開創しました。

最澄の遺したもの

最澄が遺した言葉には、有名な忘己利他(もうこりた)があります。

天台宗の重要な教えともなっているこの言葉は、最澄が、山家学生式の中に書いた言葉です。

忘己利他は文字通り、己を忘れ、他を利するという意味です。

全文では「惡事向己 善事与他 忘己利他 慈悲之極」となっています。

悪事を己に向かへ、善事を他に与え、己を忘じて他を利するは 慈悲之極みなりという言葉です。

山家学生式は、最澄が暮らした比叡山での山のルールともいえるもので、仏の教えの基本ともいえるものです。

最澄は、南都の学僧と対立しながらも教えを説き、最澄没後、天台宗は名実ともに独立した宗派として確立していくことになります。

<関連する用語>:比叡山延暦寺 天台宗 山家学生式 忘己利他 親鸞 空海 栄西 行基 法然 釈迦 遍路 密教 阿闍梨 台密 東密

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