台密

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台密の意味(台密とは)

台密とは、日本天台宗密教のことです。

真言宗の密教である東密に対して、台密があります。天台宗の教えに融合していて、最澄、円仁、円珍らが唐から伝えたもので、円暦寺や園城寺を中心に発達しました。

最澄は、天台宗の生徒の日常生活の規範として、止観業と遮那業の二つを設けました。台密はこの遮那業にあたります。

真言密教に学び修行することで、最澄は天台宗の修行者は、遮那業も勉強することが大切であると考えました。

台密の実際

最澄は、天台教学とともに、密教、禅、念仏を唐から日本に持ち帰りました。

最澄の没後は、天台宗真言宗に圧倒され、勢力を失ったものの、円心、円珍、安然が復興に取り組み、天台宗の密教化が進みました。比叡山に根付いた密教は、天台宗の台密と呼ばれるようになりました。

その後は、山門派と寺門派の対立が起こり、天台宗は二分されることになります。そこからさらに多くの分派、分流が増えていきました。

現在では、比叡山を総本山とする天台宗、園城寺を総本山にする天台寺門宗、西教寺を総本山にする天台真盛宗のなどに分かれて多くの宗派があります。

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