定年世代が知りたい、貯蓄・投資・終活「老後のお金」~ファイナンシャルプランナーさんに聞きました~(前編)

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定年後のお金について専門家に聞きました

「人生 100 年時代」という言葉が叫ばれて久しい昨今。

本格的な超高齢化時代を迎え、さまざまな問題が山積する今、やはり一番の関心は「老後のお金」ではないでしょうか。

そこで今回、お金のスペシャリストとして幅広く活躍するフリーアナウンサーの長谷部さんに、退職金や貯蓄、保険など、定年後のお金について伺ってきました。

「お金を貯める・増やす」といった物理的な方法だけでなく、それ以前に「まずどう行動すればよいか」という精神面からのアドバイスや手順もたっぷり聞いています。

50代・60代の定年世代だけでなく、定年世代を親に持つ 30 代・40 代の方にも必見です。

プロフィール

お話を聞いた専門家

長谷部 真奈見(はせべ まなみ)さん

長谷部さん

  • 株式会社 FinCube 代表取締役 
  • ファイナンシャルプランナー
  • 株式会社 Studio7 代表取締役
  • フリーアナウンサー

慶應義塾大学法学部卒業後、JP モルガン・チェースに入社。投資銀行業務に携わるも 9.11世界同時多発テロ事件に遭遇。一転ジャーナリズムの道を目指して福井放送株式会社へ入社し、報道番組の記者兼キャスターとなる。現在はフリーアナウンサー、ファイナンシャルプランナーとして会社代表も務めつつ、テレビやラジオでも活躍中。出産を機にヨガインストラクターとして絵本の出版やイベント、公演なども多数。ママ業・社長業・アナウンサー業など多彩な顔を持ち、幅広い分野で活動している。

必要なお金を確保すれば、退職金は好きに使っていい

話題の「老後に必要なお金」、情報が溢れていて何をどうすればと迷います

「老後にいくら必要か」というテーマが多く取り上げられていますが、詳しく紹介されているようで、よくよく見ると「本当に知りたいことがわからない」と気づきませんか?「老後には◯◯円足りない、どうしましょう…」と延々聞かされ、ただただ不安になっているのではないでしょうか。

そうなると、皆さんは大抵「老後資金を作る」「今あるお金を増やす」「運用する」という考えに直結してしまいます。

確かに。銀行や株のサイトを見たり、「運用」という言葉に敏感に反応してしまうかも

現役世代ならば、そういったことも勉強ですから大丈夫ですよ。危険なのは、投資や運用の経験値がないままに、リタイア後に退職金など大きなお金を手にした人です。

何を思ったか、やったこともない株や FX を始めたり、十分な下調べもせずにマンションを買ってみたり、必要とは思えない高額の保険に加入してみたり。

退職金を使いたい雰囲気満々の人には、当然のことながら証券会社は株式投資を、銀行も投資信託などを提案してくると思います。

そこで運用未経験者は大失敗を犯してしまいがちなのです。

定年後のお金について専門家に聞きました2 退職金(大金)を手にして大失敗とか、辛すぎますね・・・

大失敗する人が後を絶たないため、書籍やネット等でも「退職金の使い道は、退職前に決めましょう」とたくさん特集が組まれています。

今はちゃんと調べれば、どんな情報も簡単に手に入ります。多くの選択肢もありますし、お金の専門家の私たちでさえ「へーそんなのあるんだ」と勉強になることもしばしばです。

ですから、まだ取り返しがつく現役世代の時に、失敗を含めていろいろ勉強し、試してみてほしいんです。

そんなの当たり前だと思いますよね? ところが実際できていない人が本当に多いんですよ。

でも、退職金を使いたい気持ちもわかる気がします

そう!退職金は長年コツコツ働いてきたご褒美ですからね。さまざまなリスクもあると思いますが、使えるお金はしっかり使っていいと思います。

ただし必要な分、たとえば生活費などを確保してしっかり分けること。ちゃんと確保できれば、好きなことに自由に使っていいんです。

人間の性分として「入ってきたら使いたい」という欲求は抑えられないですからね。

老後の暮らしを思い描くと、自然に人生設計が見えてくる

「確保するお金」と「使えるお金」の分け方が問題です

これができていないと大変なことになります。逆に言えば、退職金の使い道や運用を考えることよりも重要なことだと思います。

まず私の場合は「どこで・どんな風に暮らしたいかイメージできているか?」「老後どんなふうに過ごしていきたいかイメージしたことはあるのか?」を問います。

これは定年世代だけではく、働いている人すべてに共通する問いです。そんな風に考えたことはありますか?

「あの土地であんな風に暮らしたいな」という漠然としたものなら…

それだけでも大丈夫です!

漠然としていても希望さえあれば「その土地のこと調べてみようかな」とか「実際にその生活をしている年配の人たちの暮らしは?」など、将来について目を向けることができるし、事前に下調べですることもできると思います。

え、そんなこと?と思うかもしれませんが、ほとんどの人は「定年後のことは退職後に考えよう」と思っていたり、「旅行・趣味に没頭したり…」などと考えてはいるが生活のことは二の次だったり。

老後にどんな風に暮らしたいかという希望があるだけで、自然に人生設計が見えてくるんですよ。

長谷部さんは何か老後のことを考えていますか?

私の娘には障がいがあります。その娘がどんな風に生きていくか、どんな風に余生を過ごしていくかをイメージすること。私の場合、そのことを基準に人生の計画を立てています。

この仕事をしていると「お金が全てではない」「お金がいくらあっても幸せだとは限らない」ということをよく見聞きします。

どちらかといえば、お金は溜め込んでおくよりも使ってこそ意味があるし、幸せに近づくのかもしれないと思うようになりました。

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