「お寺」に関連する用語一覧

和讃

和讚とは釈迦や仏、仏教の教義などを日本語で賛美する歌のことです。仏教はインドから中国を経て日本に入って来たことから、仏教の経典や讃歌はインドや中国の言葉で作られたものをそのまま使うことが多いのですが、それを日本人にも意味が分かりやすいように日本語に翻訳したものを和讚といいます。和讚は元々は親鸞聖人が作ったと言われていますが、その他の...続きを読む

法話

法話とは仏法の教義などを説くことを言います。一般的には僧侶など仏教に携わっている人物が、仏教の教えに基づいた話しを分かりやすく説き聞かせることを言い、別名「説教」とも言います。説教というと、悪いことをした時に一方的に叱られるというイメージがありますが、本来は「良い教えを説いていく」事を言います。特定の決まった話しがあるわけではなく、...続きを読む

曼荼羅

曼荼羅とは仏教の中でも特に密教で考えられている世界を絵柄で表したものを言います。曼荼羅には幾つかの種類があり、宗派などによってその絵柄や世界観には違いがあります。曼荼羅には日本独自の宗教である神道系の「垂迹曼荼羅(すいじゃくまんだら)」というものまであり、その種類や内容は多岐にわたるのですが、一般的には密教の幾何学的な図柄の曼荼羅を...続きを読む

釈迦

釈迦とは、はじめて仏教を作り広めた人で、この世ではじめて悟りを開き、その境地にまで至った人物といわれています。お釈迦様は仏陀(ぶった)と呼ばれることもありますが、本名をゴータマシッダールタといいこの世に現存した人物で、釈迦族の王子としてこの世に生を受けました。しかし世俗の生活に苦悩して若くして出家し、菩提樹の根本で瞑想に耽った末に悟...続きを読む

頭陀行

頭陀行とは、仏教などの古代インド宗教において、出家者が行う修行のひとつです。信者の家をまわり、生活に必要な食べ物などを乞い、信者に功徳を積ませるための修行です。簡素で清貧な修行によって煩悩を減らすことが目的とされています。頭陀というのは、衣食住に対する欲望を払い去って仏道を求めることや、そのための修行のことを指す言葉で、具体的には托...続きを読む

大乗仏教

大乗仏教とは、仏教の二大流派のひとつです。大乗の乗は、乗るという意味。小乗仏教に対して、乗り物が大きく、どんな人でも信仰があれば、救われるという意味があります。自分より先に衆生(しゅじょう・命あるものすべて)を救済することを優先し、自分が救われるかどうかは、仏に任せるという考え方です。自分の成仏を求めるためには、最初に一切衆生を救い...続きを読む

上座部仏教

上座部仏教とは、出家して悟りをひらき、煩悩の苦に満ちた生を解脱するという考え方の仏教です。小乗仏教とも呼ばれていましたが、大乗仏教から見て批判的な意味を持つことから、現在では、上座部仏教と呼ばれるようになっています。大乗仏教が北インドから東アジアにかけて広がったことに対し、南インドから東南アジアを中心に定着した考え方で、仏教信仰があ...続きを読む

門前町

門前町とは、有力な寺院・神社の周りに形成された町のことです。歴史的な市街地は城や湊、市場から成立った場所が多いですが、寺院・神社もその一つであり、古くから存在する門前町もまた、歴史的な市街地であるといえます。門前町は、多くの参詣者を集める寺院・神社を中心に、参詣・参拝客の流れをそのまま呼び込もうとする商工業者が集まることによって形成...続きを読む

法華経

法華経とは、仏教経典の一つです。原品は梵語(サンスクリット)で記されており、その名は「サッド・ダルマ・プンダリーカ・スートラ」といいます。意味はそれぞれ、サッド・ダルマ=妙法、プンダリーカ=蓮華(白)、スートラ=経となります。法華経には様々な訳本が存在しますが、私たちが普段ふれているのはその内の一つ、羅什訳の「妙法蓮華経」です。現存...続きを読む

荘厳

荘厳には3つの意味があり、一つは仏像・仏堂・仏壇を美しく飾ることを意味する仏語。もう一つは、飾りに使う装飾品その物のこと。そしてもう一つは、智慧・福徳・相好で浄土や仏の身を飾ることを意味します。飾り付けの際、何をどのように飾り付けるかは宗派により異なるため注意が必要です。荘厳の語源はサンスクリット語のvyuhaであるとされ、vyuh...続きを読む

教化

教化とは「教導化益」の略称で、徳をもって人々を正しく(善に)導くことを意味します。教化は押し付けるものではなく、自らの体験・姿をもって相手を導くものであり、強制は行いません。「教育」という言葉と同義で使用されることもありますが、「教化」とある場合は、宗教的あるいは政治的に人々を導き、教えを説くことを意味します。また、現代では『教化=...続きを読む

寄進

寄進とは「寄せまいらせる」の意で、寺院や神社に寄付を行うことをいいます。寄進に厳密な決まりは存在せず、現代では金銭・物品のどちらかであることがほとんどですが、所有地(土地)を寄進する人もいます。また、葬儀や法要、祥月命日、季節の行事(お盆・お彼岸)の際、お世話になった僧侶に渡す「お布施」も寄進(財施)に含まれます。続きを読む

仏教

仏教とは、紀元前5世紀ころ、釈迦がインドで始めた宗教です。釈迦が菩提樹の下で悟りを開き、80歳で入滅するまでに説いた教説が基本となっている宗教です。当時のバラモン教の影響下で、批判的なものとして発生したとも言われています。キリスト教、イスラム経と並び世界三大宗教の一つとされ、世界中に約5億人とも言われる教徒がいるといわれています。日...続きを読む

得度式

得度式とは、仏門に入り僧侶になるための儀式です。師匠となる僧侶に髪を落としてもらい、衣、袈裟といった僧侶の必需品を受け取ります。戒法を受けて僧侶の仲間入りをします。得度は大谷派では親鸞が9歳で得度したため9歳から可能で、一般的には遅くても20代までに寺院の跡継ぎは得度するといいます。そのため子どもの得度式もあり、京都では夏休みの風物...続きを読む

導師

導師とは、葬儀や法要の際に死者の霊を弔う僧侶のことをさします。葬儀をとりおこなう僧侶で、死者に引導を渡すことから、引導僧とも言われます。本来は導く師という意味で、仏教の指導者や僧侶を表した言葉でした。その後、唱導師のように、法会で進行の中心になって読経し、他の僧を導く僧侶の意味になりました。導師には法要全部を統括する大導師と言われる...続きを読む

大仏

大仏とは、巨大な仏像を表す言葉です。仏像の基本寸法は丈六(じょうろく)といわれ、一丈六尺(約4.85m)の整数倍、または整数分の一で造られることが多く、立像で高さが一丈六尺(約4.85m)よりも大きなものを大仏と呼ぶことが多いです。この大きさの基準は、釈迦の身長が一丈六尺(約4.85m)だったという説や、仏や菩薩が化身してこの世に現...続きを読む

廃仏毀釈

廃仏毀釈とは、明治に起こった神仏分離をきっかけに起こった、仏教を排除しようとする運動のことです。寺院や仏像が取り壊され、仏壇などの仏具も破壊されました。江戸時代の厳しい寺請制度で、汚職の温床となっていた寺院に反感を持っていた庶民と、神道の復古を目指した一部の神職とが中心になって起こした運動ともいわれています。神仏習合を廃止し、仏像を...続きを読む

神仏習合

神仏習合とは、日本に元来あった神様の信仰である神道と、外国からやってきた仏教の信仰がひとつになった宗教の考え方で、奈良時代に始まったものです。日本には元来神様が存在しました。自然の中にも神様がいたり、朝廷にも神様がいました。仏教が伝来したとき、仏教の仏もまた、日本古来の神様の一人として迎えられたという歴史があります。そこで神社に神宮...続きを読む

参道

参道とは、神社や寺院に参詣するための道をさします。また広い範囲で、門前町とその周辺を指す言葉でもあります。山門や鳥居をくぐって本殿へ続く道は、人通りの多いメインの道を表参道と呼んで、脇道には地名や方角をつけた参道や、裏参道と呼ばれるものがあり、今でも地名にこの名前が残っている場所があります。規模の大きな神社や寺院では、街道筋などの大...続きを読む

寺院

寺院とは、宗教活動の中心となる建物や場所をさします。イスラム教やキリスト教などにおける礼拝施設とその敷地を指す言葉であると同時に、仏教における寺とその境内を表す言葉です。仏像が安置され、僧侶が住み、修行する場所でもあります。続きを読む

注目の記事【PR】

あわせて読みたい

ランキングRanking

enな人々

もっと見る

あなたに
おすすめ記事Recommend