八足案

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八足案の意味(八足案とは)

八足案は神式の葬儀神葬祭)などで用いられる八本の足を持つ台(小机)のことです。

白木や桧で造られており、祖霊舎(それいしゃ、みたまや)の前に置き、幣帛(へいはく)や神饌(しんせん)などのお供え物や玉串(たまぐし)を載せます。

神饌台ともよばれます。神饌とは、神様にお供えする供物のことで、御食と書いてミケとも呼ばれています。

家庭では、米、塩、水かお酒を神饌としてお供えします。神社では米、酒、餅、魚、乾物、野菜、果物、塩、水などをお供えするのが一般的です。

幣帛は、神饌をふくむ神道のお供え物のことですが、古くは布帛の意味でした。

また玉串は紙垂(しで)や木綿(ゆう)をつけたの枝のことを指しています。

八足案の実際

神社や神事の際に使用され、左右で八本の脚があるから八足案と呼ばれています。

葬儀だけでなく、結婚式や地鎮祭などでも使われます。

神道では、祖先の霊を祀る場所を、祖霊舎(それいしゃ、みたまや)といい、仏教における仏壇に近いものです。家庭では神棚よりも低い位置に祀り、神棚同様にお供えや拝礼を行いますが、順番は神棚が先、祖霊舎はその次とされています。

仏教では仏壇に祖先の霊を祀りますが、神道では、祖先の霊を家の守護神としてお祀りするのが、大きな特徴になっています。

神道での枕飾りの際には、亡くなった人を北向きに寝かせて、八足案に洗った米、塩、水、お神酒を供え、玉串とローソクを置きます。

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