定年退職日当日のマナーや挨拶はどうすればいい?

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定年退職日4

長年勤めてきた職場への最後の出勤となる定年退職日には、さまざまな思いが胸を駆け巡ることだと思います。

“立つ鳥跡を濁さず”“終わりよければ全て良し”と言われるとおり、これまでの人生、この先の人生、どちらも今日の印象によって左右されることもあります。

そんな人生のターニングポイントとなる大切な日を有意義に過ごすため、あとで「やっておけば良かった」「ああすれば良かった」などと後悔しないためにも、事前の準備をしっかり行ないましょう。

目次

《1》定年退職日当日の挨拶はどうする?

テレビドラマ等では、定年退職日当日に皆の前で挨拶している風景をよく見ます。

ドラマのように上手にできればいいのですが、大勢の前での挨拶はとても緊張しますよね。しかも今日で最後というプレッシャーもあり、思ったとおり話せない人も多いことでしょう。

定年退職日

しかし、どうせならば少しでも好印象を残して有終の美を飾りたいものです。

最近ではメールで挨拶文を一斉送信したり、挨拶そのものをしないという会社も多いと思いますが、急に挨拶を求められた場合でも臨機応変に対応できるよう、準備しておきましょう。

押えておきたい退職挨拶の言葉

転職などで退職するのではないため、「定年退職」にまつわる特別な思いを入れた挨拶がいいですね。

*会社や社員の方々へこれまでの感謝を伝える一言
*退職する現在の率直な気持ち
*退職後はどうするかなどの簡単なお話し
*今後の社員たちの活躍や会社の発展を願う気持ち


上記の内容を盛り込みながら、自分の言葉で伝えましょう。

また、挨拶の場をいただいたからといって、長時間ダラダラと話すのはタブー。

ゆっくり丁寧に話して、2〜3分以内になるようにまとめることが大切です。

さらに、会社への批判やネガティブな発言も禁物。もし何か言いたい思いがあるならば、定年退職の挨拶という大切な場ではなく、別の機会をもうけて直接伝えましょう。

挨拶・メール文例の記事はこちら

《2》定年退職日当日、菓子折りや手土産は必要?

こちらもとても迷うところですが、菓子折りや手土産を持っていかなければならないという義務はありません。

また、諸外国ではそういったことはあまり行なわれず、日本人特有の文化のようです。

ですので、一番大切なのは「定年退職」をする本人の気持ちになります。

定年退職日2

感謝を菓子折りや手土産で伝えたいと思うのならば持参すればよいですし、言葉や態度で十分と思えば必要ないと思います。

実際に「定年退職」をされた方の話によると、会社の通例を確認してどうするか判断したという答えが多くありました。

これまで「定年退職」された諸先輩方はどうされていたか確認し、その例と同じようにすれば、会社への失礼はないということだそうです。

渡すタイミングはいつがいいの?

臨機応変にタイミングを見計らって渡しましょう。

総務課がある場合は配ってもらえるように頼んだり、休憩室がある場合は一言メモを添えて置いておくのもオススメ。

入り口近くのキャビネ上や、タイムカードがある場合はその付近など、会社全員(部署全員)が目にする場所にメモをつけて置いておくのもいいでしょう。

《3》定年退職日までにデスク周りをキレイに、忘れ物のないように

退職後のデスクに退職者の忘れ物があると、本当に困ってしまいます。その旨を伝える連絡をしたり、送る手配をしたり。取りに来られる場合でも、その分の時間が必要になってしまいます。

デスクの周りに忘れ物がないか、借りていたものや貸していたものはないか。また、業務上での伝え忘れなどはないか等、しっかり確認して迷惑をかけないようにしましょう。

*引き出しやデスク周りの私物確認
*貸し借りしていたものがないかチェック
*業務の引き継ぎ忘れがないか
*社内メール、私用メールの選別・整理

《4》定年退職日までに会社への返却物と受領物の確認

「定年退職日」の一番の業務が、会社のものを返却して必要な書類を受け取ることになります。

会社から受け取る書類は、転職・年金・保険にかかわる大切な資料になりますので、忘れず受け取りましょう。

最終出社日と退職日が異なる場合もあり一概に言えませんが、一般的な項目をまとめてみました。

[会社に返却するもの]

  • □名刺(自分の名刺・顧客の名刺)
  • □借りていた事務機器・経費購入のもの
  • □パソコン・周辺機器・会社用携帯電話
  • □健康保険被保険者証
  • □社員証
  • □定期券
  • □制服等

[会社から受けとるもの]

□ 離職票
□ 年金手帳(会社へ預けている場合)
□ 雇用保険被保険者証
□ 源泉徴収票

《5》定年退職祝いのお返しはするべき?

職場から花束や記念品などの定年退職祝いをいただいた場合、お返しはどうすればよいのか悩みますね。

お礼の菓子折り同様に、お祝い返しも義務ではありませんし、マナー違反でもありません。

ただ、感謝の気持ちを伝えたい場合や、前退職者がお返しをしていた場合、今後もお世話になることがある場合などはお返しをしてもよいでしょう。

お返しをする場合、お礼の気持ちを記したお礼状を添えて、退職後1週間前後を目安に贈ります。

その際、品物の金額は退職祝いでいただいた品の半分から3分の1程度がオススメ。

どんな場合のお祝い返しも、いただいた品の金額より多くならないことが基本です。

お返しする職場、部署、雰囲気、人数、年代を考慮して、みんなに喜んでもらえる品物を選びましょう。

定年退職日3

定年退職の当日、大切したいのは「いかに感謝を伝えられるか」「いかに円満退社できるか」ということ。

明日からの新しい一歩を気持ちよく踏み出すため、悔いのない定年退職日になるように、ぜひ参考にしてみてください。

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