「中国」に関連する用語一覧

律宗

律宗とは中国で始まった大乗仏教の宗派のひとつで、四分律という戒律を持ちます。受戒することで成仏するとしていて、戒律を守り実行することが教義になっています。本山は唐招提寺です。南都六宗のひとつで、中国では中国仏教十三宗のひとつでもあります。律宗を日本に伝えたのは、鑑真です。鑑真は唐の僧侶で十四歳の時に出家、二十一で長安の実際寺の弘景律...続きを読む

木魚

木魚は、お経を読むときにたたく木製の法具です。中国の仏教法具が江戸時代に日本につたわったものです。一般的に家庭で使用するものは、鈴のような形になっています。材料はクスノキやクワといった木材で、響孔と呼ばれる割れ目の部分から、刀を使って中を空洞に彫った形をしています。革や布で包んだばちで叩いて使用します。木魚を打つことで、拍子を取って...続きを読む

放鳥

葬儀の際の放鳥とは、葬儀の最後の出棺の時に白鳩を放して、死者の追善を行うことをいいます。葬儀の最後に出棺の時間がありますが、その際、ヒノキなどのかごにあらかじめ鳥を入れて置いて、放鳥の儀式として一斉に空に放し、出棺の合図とします。一般的に個人の葬儀で放されるのは、白い鳩が多く、鳩は訓練されているので、会社の持っている鳩小屋に、戻って...続きを読む

結界

結界とは、一般的には神社仏閣における聖なる場所と、俗なる場所とを分ける境目のことです。仏教用語から始まったものですが、密教や神社でも同じ概念があります。仏教の修行では、一定地域を聖域として寺院の境内のなかに領域を定めます。密教では一定の修法の場所には印を結び、真言を唱えて護り浄めます。続きを読む

ストゥーバ

ストゥーバとは、インドの古いサンスクリッド語から来た言葉で、仏塔の意味です。日本語の卒塔婆は、仏塔を簡略化したものです。本来は釈迦の墓であり、仏舎利と言われる遺骨を納めた塔という意味もあります。もともとは人が亡くなった後、土を盛って作ったこともあり、お椀を伏せたような形をしていました。仏教が日本に伝来するまで、中国や朝鮮半島を経由す...続きを読む

隠元

隠元とは、江戸時代前期の僧侶です。黄檗宗の開祖で、明から来日しました。明朝禅を伝え、日本の禅宗に大きな影響を与えました。黄檗宗は、明風の伽羅様式や読経のスタイル、法要様式などが特徴的です。中国福建省の出身の禅宗の僧侶で、1654年、63歳の時に来日し、インゲン豆、西瓜、蓮根、孟宗竹、木魚などを日本に紹介した人としても知られています。...続きを読む

除夜の鐘

除夜の鐘とは寺院で大晦日に夜につく百八つの鐘のことです。12月31日の除夜、深夜0時に寺院の梵鐘をつきます。百八回の数字の由来は、煩悩の数が百八あるからとか、二十四節気の二十四と、七十二候の七十二を足すと百八になることなどが通説になっています。昔、中国の寺院では、毎朝夕に百八回鐘を打ったとも言われています。平日に行われる朝夕の鐘は、...続きを読む

彼岸花

彼岸花とは、彼岸の時期に咲くヒガンバナ科の多年草です。土手や田など人里近いところに咲きます。高さは約30cm~50cm程度になり、赤い花をつけます。開花時期は1週間ほどで、彼岸の時期に咲くことから、彼岸花の名があります。別名が多い花です。その中でも有名な曼珠沙華は梵語から来た呼び名です。梵語では、天上に咲く花の意味で、おめでたい花に...続きを読む

三十日秘仏

三十日秘仏は、三十日を周期として、特別な日にだけ開帳することを許された秘仏のことです。この日は特別なご利益が受けられる日として、多くの人が寺院にあつまり、境内に縁日が起こるきっかけにもなりました。三十日秘仏は、十二支で定められたものでは、甲子の日は大黒天、寅の日は毘沙門天、巳の日は弁財天、庚申の日は帝釈天、午の日は稲荷明神、亥の日は...続きを読む

チベット仏教

チベット仏教とは、大乗仏教の一派で、7世紀にインドから伝えられた密教的な仏教と、土着のボン教とが結びついて定着したものだといわれています。ラマといわれる師匠を崇敬することで師弟関係を作り、その中で教えが伝えられます。宗派は大きく四つあり、ゲルク派、カギュ派、サキャ派、ニンマ派に分かれています。続きを読む

浄土教

浄土教とは、極楽浄土に往生するため、阿弥陀仏の誓いを信じ、念仏するという教えです。極楽浄土は阿弥陀仏が住んでいるといわれる国です。浄土教は、中国で発達したあと、奈良時代に日本に伝えられました。鎌倉時代に源信と、その弟子である法然が確立した浄土宗が特徴的です。平安時代から鎌倉時代にいたる世情不安の中、浄土教は流行していきました。法然の...続きを読む

仏舎利

仏舎利とは、入滅した釈迦の遺骨のことです。釈迦が亡くなった後、統治部族のマウラ族が、最初に仏舎利の専有を訴えたため、周辺の仏教国との間で争いが発生しました。その後、遺骨は八分され、残った灰は二つに分けて周辺の10カ所の寺院に祀られたのが、仏舎利の始まりと言われています。仏舎利の舎利は「遺骨・遺体」を意味するサンスクリット語の「sar...続きを読む

祥月

祥月は、故人が死去し一周忌以降の、亡くなった月のことをさす言葉です。例えば、4月1日に亡くなった人の祥月は4月ということになります。祥にはめでたいという意味があり、儒教では亡親祭りの時に用いる漢字です。中国の儒教で、先祖が亡くなって十三月目の祭りは小祥忌、十五月目の祭りは大祥忌とよびます。そして亡くなった月は祥月とよぶようになったと...続きを読む

蓮華

蓮華とは蓮の花、スイレンのことを指します。「レンゲ」と言えば、中華料理のスプーンや春の田んぼに咲くピンク色の小さな蓮華草という花を思い浮かべる方が多いかと思いますが、仏教で言う蓮華とは蓮の花を指します。蓮の花といえば仏教には欠かせないもので、例えば仏像が立っている足元に蓮の花があったり、脇に蓮の葉が添えられているものが多く、中国やイ...続きを読む

蘭渓道隆

蘭渓道隆とは13歳で出家し、1246年に弟子とともに中国から来日した臨済宗の僧侶です。そして1253年に北条時頼によって鎌倉に建立された建長寺に招かれて臨済宗を開きました。日本では最初に鎌倉の寿福寺に入って臨済宗を広め、その後鎌倉の常楽寺で住持となりました。そして建長寺が建立されると臨済宗の開祖として開山しました。蘭渓道隆の日本での...続きを読む

宣教師

宣教師とは、キリスト教を布教する目的で異教国へ派遣される伝道者を指していう言葉です。現代においては、一般的に新しい教えを普及する人としても使われている言葉です。司祭にかかわらず、一般信者も宣教団体などを通じて、布教に派遣されることがあります。また教会や団体を通さず、自分の意思だけで異国への布教活動へ赴く人もいます。派遣先では、布教活...続きを読む

戒律

戒律とは、宗教用語で修行する者の生活規律のことです。もともとは仏教において、仏の戒めを自発的に守ることを戒と言い、僧団として守る集団規則で罰則があるのが律ということから、本来は別々の意味のある言葉を合せたものです。僧侶が悪事を働いたり、世間から非難されるような行為をしないよう禁止したものです。一般的には信者が信仰生活において守るべき...続きを読む

萬福寺

黄檗山萬福寺(おうばくざんまんぷくじ)は京都の宇治市にあり黄檗宗の大本山です。日本には数多くの仏教の宗派がありますが、その中でも一番遅れて開宗したと言われている釈迦如来を本尊とする禅宗のお寺です。日本のお寺は、宗派の違いがあっても同じような雰囲気を持っていますが、萬福寺はその建物や仏像・精進料理に至るまで、中国色が強いことが特徴で、...続きを読む

和讃

和讚とは釈迦や仏、仏教の教義などを日本語で賛美する歌のことです。仏教はインドから中国を経て日本に入って来たことから、仏教の経典や讃歌はインドや中国の言葉で作られたものをそのまま使うことが多いのですが、それを日本人にも意味が分かりやすいように日本語に翻訳したものを和讚といいます。和讚は元々は親鸞聖人が作ったと言われていますが、その他の...続きを読む

曼荼羅

曼荼羅とは仏教の中でも特に密教で考えられている世界を絵柄で表したものを言います。曼荼羅には幾つかの種類があり、宗派などによってその絵柄や世界観には違いがあります。曼荼羅には日本独自の宗教である神道系の「垂迹曼荼羅(すいじゃくまんだら)」というものまであり、その種類や内容は多岐にわたるのですが、一般的には密教の幾何学的な図柄の曼荼羅を...続きを読む

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