町屋斎場

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町屋斎場とは

町屋斎場は、東京23区内に8か所のみ存在する、火葬場が併設された総合斎場の一つです。

火葬炉12基、式場10室、休憩室15室、控室10室という三階建ての大型斎場で、宗派を問わずに使用することが可能です。

斎場内に霊安室があるため、自宅で故人を引き取れない場合でも、直接町屋斎場へ搬送することが可能です。また、火葬のみを利用することもできるため、規模の小さい家族葬や密葬に利用する人も多いといいます。

その規模から、社葬や合同葬のように規模が大きな葬儀にも利用しやすいため、あらゆるニーズにこたえられる、便利な斎場といえるでしょう。

車いすが完備され、バリアフリーの建物は宿泊(仮眠)も可能です。

町屋斎場の利用は、葬儀社を通じて申込をする必要があります。

町屋斎場の歴史と今

江戸時代の寺請制度のもと、寺院檀家埋葬を行ってきました。

江戸時代の火葬は、各寺院の敷地内に火屋と呼ばれる火葬場があり、そこで荼毘に付され、寺院墓地へ埋葬されていました。このような寺院を火葬寺と呼んでいました。

明暦の大火(1657年)以降は、江戸の火屋も郊外へ移転すると同時に、火葬場として施設化されていきました。

当時の江戸には5か所の火葬場があり、江戸五三昧と呼ばれていました。

小塚原、千駄木、桐ケ谷、渋谷、炮録新田の五か所です。このうち小塚原の火葬場は寛文9年(1669年)に約1ヘクタールに20の火葬寺を建て、墓地と火屋を分けて、火屋を集団施設化していきました。

その後明治20年には、周辺が市街化したことを受けて廃止となりましたが、2年後に現在の町屋へ移転しています。これが町屋斎場の前身です。

同年には、日暮里にも火葬場が新設されましたが、その後町屋火葬場の隣地へ移動し、のちに合併しました。

石川啄木、森鴎外などの火葬が行われたという、歴史ある斎場です。


町屋斎場の公式ページ

<関連する用語>:斎場 火葬場 火葬寺 東京博善株式会社 最上等 特別室 特別殯館

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