「葬儀・葬式」に関連する用語一覧

玉串

玉串とは、榊の枝に紙で作った紙垂を麻で結んで垂らしたもので、神道では重要な神への捧げものです。玉串は、榊の他にも、杉、樫などの常緑樹を使ったものもあります。紙垂のかわりに木綿がついたものもあります。玉串に紙垂をつけたものは、祓具として用いますが、注連縄に垂らした場合は、そこから先は聖域になるというしるしにもなります。神様の領域と外界...続きを読む

司法解剖

司法解剖は、変死の場合、検視で犯罪性があったり、疑われたりするケースにおいて、死因究明を目的に行われます。刑事事件の処理を目的に行われるものです。遺族の了承を取って行われることが多いものの、裁判所の許可があれば、強制的に行われることもあります。解剖によって事件の真相解明や、裁判証拠に重要な影響が出るため、最寄の大学の医学部で、法医学...続きを読む

検視官

変死の疑いのある遺体の検視を行う警察官のことを検視官と言います。「刑事訴訟法229条にもとづいて、犯罪の嫌疑の有無を明らかにするための刑事手続きとして行う」検視は、現場検証のひとつでもあります。捜査の一環として行われるものです。検察事務官や司法警察員が代行することができるため、警察官が検視を行っています。検視官というのは警察組織上の...続きを読む

行政解剖

行政解剖は、異状死の死因を解明するために行う解剖の中でも「犯罪性の疑いが認められない」場合に適用されます。事件や犯罪の疑いはないものの、外見だけでは、死亡原因が判断できない場合に行われます。(事件性のある場合は、司法解剖になります)路上での行き倒れ、自殺、交通事故などでも、明らかに犯罪性が認められない場合には、行政解剖になるケースも...続きを読む

繰込初七日

繰込初七日とは、本来は7日目に行う初七日の法要を、葬儀・告別式に繰込んで行うことを言います。繰込初七日では、葬儀・告別式に続いて初七日の法要を行い、その後に出棺して、荼毘にふします。火葬場から式場へと戻ってきてから行う繰上初七日と違い、初七日の読経を火葬前に済ませておくことができるため、その日の進行がスムーズな一方、火葬する前に初七...続きを読む

唐木位牌

四十九日などを区切りに、故人のためにつくる本位牌は、材質や塗りによって、「塗位牌」と「唐木仏壇」の2種類があります。唐木位牌は、黒檀や紫檀、白檀(びゃくだん)、欅(けやき)などを材料に用いた、木目を生かした位牌です。材料になる木材は、海外から輸入される銘木を用いるため、唐木の名がついています。硬度が高く、耐久性に優れ、虫や菌がつきに...続きを読む

お車料

お車料とは、僧侶へ渡すお布施のひとつで、葬儀や法事の際に、僧侶に足を運んでもらった場合に、交通費にあたるものとして渡すものです。本来は、僧侶の送迎ができない際に、渡していました。お布施は、読経料や戒名料を含めて、後日寺院へ出向いて渡すこともできますが、最近では、お通夜や告別式、法事を行うその場で渡すことも増えています。白い封書に、お...続きを読む

氏子

氏子とは、その地域の住人で、その土地の氏神におまつりをする人という意味です。本来の氏神さまは、氏族としておまつりをしている神様という意味でした。平安時代以降になると、一族だけにとどまらず、その氏族と一緒に生活している者を含めて、氏子と呼ぶようになりました。また中世以降には、氏神さまの周りで生活して、祭礼に参加する人のことを氏子と呼ぶ...続きを読む

氏神

氏神とは、一般的には同じ集落に住む人たちが共同でお祭りする神道の神様のことを指します。日本にある神社は、天照大神をお祀りしている伊勢神宮は別格として、大きくは氏神神社と崇敬神社の2種類があります。氏神さまは、文字通り苗字を同じくする氏族が祀っていた神様です。崇敬神社は、地縁や家族のつながりとは関係なく、自分が信仰して崇敬している神様...続きを読む

霊璽

霊璽は、神道の仏壇にあたる祖霊舎(それいしゃ・みたまや)において、位牌にあたるものを言います。仏壇には、御本尊が中心に飾られますが、神道の祖霊舎では、霊璽を中心に飾ります。霊璽は、祖先の霊の代わりとして祀るものです。神道では、人は分霊として生き、死んだのちは、霊御親のもとへ戻り、そこから家族を守ってくれるという考え方があります。その...続きを読む

野辺の送り

葬儀の後に火葬場や埋葬地まで葬列を組み、故人を送っていくことを野辺の送りといいます。野辺とは埋葬の意味です。かつては、自宅で葬儀を行い、遺体の埋葬や火葬を行う場所へは、親族や地域の人が、棺桶を担いで移動していました。火葬率がほぼ100%となった現在の日本では、野辺の送りという言葉はあまり使われることがなくなりましたが、近しい親族など...続きを読む

日蓮宗

日蓮宗とは、鎌倉時代に日蓮によって始まった仏教の一派です。妙法蓮華経を唱えるので、日蓮法華宗とも言われています。日本人の宗祖の名前が宗派名になっているのは、日蓮の日蓮宗のみです。南無妙法蓮華経の七文字は、本仏の声そのものという考え方です。日蓮入滅の日のお祭りは、お会式(おえしき)と呼ばれています。池上本門寺(東京)の10月12日のお...続きを読む

曹洞宗

曹洞宗は、禅宗の一つです。鎌倉時代に道元が中国から日本へ伝えました。本山は、福井県の永平寺と横浜市の総持寺です。坐禅を修行の中心に据え、只管打坐というただひたすらに坐禅を行うことを、最も重視します。即心是仏という、坐禅の状態で日常生活を生きていくことを説きます。禅戒一如とも言い、坐禅で学んだことが、生活に現れるという考えからです。南...続きを読む

臨済宗

臨済宗は、禅宗のひとつです。中国禅宗の五家七宗の一つが、鎌倉時代に明庵栄西が日本に伝えました。看話禅は、師匠が出す公案という問題を、弟子が、体全体で答えを見出す中で、理論を超えた真実を探すというものです。また、師匠と二人きりで対面し、弟子が提示した結果を、師匠が検証する参禅を行うことで、体得しました。浄土宗、浄土真宗の念仏を唱えて極...続きを読む

真宗大谷派

真宗大谷派とは、浄土真宗の一派で、東本願寺を本山とします。約8900寺院が大谷派に所属するといわれています。浄土真宗本願寺は、十二世法主の長男教如ではなく、豊臣秀吉の支持を受けた三男の准如を跡継ぎにしたために、西と東に分裂しました。准如がお西さんを継ぎ、独立した十二世法主の教如が、徳川家康に京都に寺地をもらって始めたのが東本願寺で、...続きを読む

浄土真宗本願寺派

浄土真宗本願寺派とは、浄土真宗の一派で、西本願寺を本山とします。浄土真宗の宗派の中でも最大規模を誇り、仏教の宗教法人でも最大数。神社本庁に次いで2番目に多い信者数がいるといわれています。明治初期には、西欧の三権分立になぞって、宗会、宗務所の施策決定システムを作り、これが明治政府のモデルになったとも言われています。浄土真宗本願寺派は、...続きを読む

浄土宗

浄土宗とは法然を宗祖とし、阿弥陀仏を本尊とする仏教の宗派です。極楽浄土に往生することができると説き、そのためには、阿弥陀如来の救いを信じ、南無阿弥陀仏を唱えます。念仏を唱えることで極楽浄土へ行くという考えは、他力と言います。浄土宗では、浄土にいても、仏となってこの世に戻り、人々を救うことができるとしています。本山は京都の知恩院(華頂...続きを読む

真言宗

真言宗とは大日如来を本尊とする仏教の宗派です。平安時代に弘法大師空海が開いた宗派で、本山は高野山金剛峯寺になります。この身のままで仏になるという即身成仏を説いています。修行は、身口意の三密修行で、身体、言葉、心の修行を行うことで、誰でも仏になることができるとしています。平安時代に貴族の間から広まり、加持祈祷を行いました。続きを読む

天台宗

天台宗とは、法華経を経典とする仏教です。平安時代に最澄が開いた宗派で、比叡山延暦寺が本山になります。法華経を中心とする四宗(法華円教・戒・禅・密教)からなる大乗仏教全般を学ぶ宗派とも言われます。これは四宗相承とよばれています。天台宗の教えの一部をとりあげて、浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗、時宗、日蓮宗が生まれたともいわれます。天台...続きを読む

六道

六道とは、人が死んだら生まれ変わるという6つの世界のことです。人は良い行いをしていれば極楽へ行けるが、悪いことをしていると地獄へおちるといわれます。天道を頂点に、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道からなる六道は、人間界での生前の行い次第で、次の行先が決まるといわれています。インド神話を起源に持つ考え方です。輪廻転生は、人は死んだ...続きを読む

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