「日本」に関連する用語一覧

袈裟

袈裟とは、僧侶が身につける衣装のことで、インドの僧侶が身にまとっていた布からきた言葉です。本来、僧侶は出家し、財産になるような私有物を持つことができなかったため、端切れ布を拾い集めて身を覆うための布を作り、それを用いたことから、袈裟が始まりました。袈裟には、作業着の安陀会、普段着の鬱多羅僧、儀式や訪問着とされる僧伽梨の3種類があり、...続きを読む

涅槃

涅槃とは、全ての煩悩の火が消滅した、安らぎの境地のことをさします。人間が持っている本能から起こる、心の迷いがなくなった状態のことをいいます。仏教の理想である、仏の悟りを得た境地で、死を表す言葉です。涅槃のことを、サンスクリット語で「ニルバーナ」といい「吹き消すこと」という意味があります。命の火が吹き消された状態を表すともいいます。続きを読む

遺言書

遺言書とは、死後の財産の処分の方法、遺言書の指示を誰に実行してほしいか、誰に未成年の子どもの世話をしてほしいかなどを明記した、法的な書類のことをいいます。民法上、効力を持たせるためには規定通りに文章を作成する必要があり、方式に反する遺言は無効になります。満15歳以上なら遺言を残すことが可能です。成年被後見人に関しては、医師2名以上が...続きを読む

ホスピス

ホスピスとは、末期がんなどで、命を脅かすような疾患に苦しんでいる患者と、その家族に対しては過酷な延命治療を行わず、緩和治療を中心に行うことで、患者のクオリティオブライフを改善するための施設や治療をいいます。中世ヨーロッパにおける旅の巡礼者を泊めた教会から語源を得ています。行き倒れや病気の旅行者を収容して、看病やケアを行った看護収容の...続きを読む

禅宗

禅宗とは、臨済宗・曹洞宗・黄檗宗に代表される座禅を用いた修行を行う仏教の宗派です。全ての人には、内面に仏性があり、それを再発見するためには座禅の修行を行い、仏教における心理を体験をもって知るとされています。インドに始まった禅を6世紀の前半に達磨が中国へ伝えて発展させました。日本では鎌倉時代の初期に栄西の臨済宗、道元の曹洞宗、江戸時代...続きを読む

生活保護の葬儀

生活保護の葬儀とは、故人が生活保護を受けていた場合で、身よりのある人が葬儀代金を支払えない時には、行政の葬祭扶助を利用して行う葬儀のことをさします。生活保護の葬儀は、各自治体の規定の範囲内で執り行う、質素で小規模な葬儀ということになります。葬祭扶助の金額は自治体によって少し変動がありますが、20万円前後の自治体が多いようです。20万...続きを読む

三種の神器

三種の神器とは「八咫鏡」「草薙の剣」「八尺瓊勾玉」の3つで、鏡、剣、玉のことです。三種の神器は、日本神話で天照大神の孫にあたる瓊々杵尊が、地上に降臨するときに授けられたものと伝えられています。天皇家の皇位継承の際に、代々伝えられてきたといわれています。八咫鏡は、伊勢神宮の神体で、天照大神が天岩戸に隠れたときに、外に引き出すために使わ...続きを読む

家具調仏壇

家具調仏壇とは、日本の都市型のライフスタイルに合うよう、家具調にデザインされた現代的な感覚の仏壇です。生活スタイルの変化と狭い住宅事情などを考慮して、1970年代くらいから市場に出回るようになりました。リビングルームに置いても違和感のない仏壇で、モダンですっきりしたデザインに特徴があります。続きを読む

葬祭ディレクター試験

葬祭ディレクター試験とは、葬祭ディレクター技能審査協会が実施する、葬祭ディレクター技能審査のことです。試験審査は全葬連が行っています。1996年に、厚生労働大臣認可で始まった葬祭業の専門資格になります。日本では、葬儀社を開業するにあたって許可や資格は必要ではなく、試験に合格している義務はないため、消費者としては葬儀社を選択する際には...続きを読む

全葬連

全葬連とは、1972年に設立された、経済産業大臣認可の全日本葬祭業協同組合連合会の略語です。日本で最大規模の葬祭専門事業者団体です。日本全国で、58組合の葬祭事業協同組合と、1,405社の葬儀社が加盟する葬儀業者のネットワークです。※2012年(平成24年)4月1日現在全葬連の定める「葬祭サービスガイドライン」は、葬儀における守秘義...続きを読む

融通念仏宗

融通念仏宗とは、良忍によってはじめられた浄土教の一派です。総本山は大阪市平野区の大念仏寺になります。華厳教、法華経を正衣、浄土三部経などを傍衣として、一人往生すれば衆人往生し、念仏を唱えれば自他ともに融通しあうと唱えるのが融通念仏です。毎朝西方に向かって、十界一念・自他融通の融通念仏を十唄することが日課になっています。続きを読む

黄檗宗

黄檗宗は、曹洞宗、臨済宗とともに日本三禅宗の一つです。1874年に一度臨済宗と合併し、2年後に独立しました。本山は京都府宇治市の黄檗山萬福寺です。教義は、臨済禅の一派とされますが、日本における臨済宗とは異なる中国式なため、臨済宗とは分離した独立一派となっています。江戸時代の1654年に、国福建省福州府福清県の黄檗山萬福寺の住職、隠元...続きを読む

檀家制度

檀家制度は、江戸時代の寺請制度がその始まりと言われています。檀家が、特定の寺院に所属して、葬祭供養一切をその寺院に任せる代わりに、布施として経済支援を行うことが檀家制度です。江戸時代は、宗旨人別帳などと呼ばれる戸籍台帳のようなものを寺院が作成管理していました。これには檀家の家族、奉公人、出入りの行商人などのすべての項目があり、名前、...続きを読む

プリント棺

プリント棺とは、棺が合板でできていて、表面には木目などをプリントしたシート状のものを貼り付けてあるものをいいます。家具などにも、木目調のプリントが施してあるものが多くありますが、同じ形式とお考えください。プリント棺は、一般的に木目調のもので、色にバリエーションを持たせて、さまざまな木目をプリントしてあります。桐や檜は薄めの色合い、杉...続きを読む

六曜

六曜とは中国暦の陰陽五行説から生まれた考え方で、吉凶の判断基準を含んだ暦注のことです。先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の文字通り、六つの曜で構成されます。中国より日本に伝来したのは鎌倉時代のようですが、世間が用いるようになったのは明治以後で、現在のように一般的かつ幅広く普及したのは昭和以降、特に太平洋戦争後といわれています。六曜は...続きを読む

牧師

牧師とは、プロテスタントの聖職者のことです。カトリックとは違い、牧師は一人の信徒として、一般信徒と同じ立場をとります。按手礼を受けて聖職につきます。牧師という言葉は、羊飼いという意味で、キリスト自らが、自分を羊飼いになぞらえたことから来た言葉と言われています。万人司祭とも言われます。牧師は礼拝をおこなうのも重要な仕事です。カトリック...続きを読む

神父

神父とは、カトリックや正教会における司祭を表します。一般の信徒が司祭を呼ぶときに使う言葉です。使徒継承の階級があり、職は代々継承していきます。また、父としてカトリック信徒の世話に、一生を捧げます。通常、既婚者が神父になることはできませんし、独身者が神父になった場合は、結婚が許されません。また、女性の神父は存在しません。懺悔聴聞といっ...続きを読む

神饌物

神饌物は、神に供える食べ物の総称です。素材のままお供えするものを生饌、調理したものは熟饌といいます。伝統的には、熟饌の調理には、火打石などを用いて起こした清明な火を用いました。酒,米,水,塩,魚,鳥,海藻,野菜,果物,餅などを供えるのが一般的です。神棚に毎日欠かさずお供えするものを、日供といいます。これは神饌の基本になるものです。米...続きを読む

カトリック

カトリックは、公同、普遍、普公という意味を持つ言葉で、キリスト教の概念のひとつです。カトリック教会の信徒という意味でも用いられています。日本においては、フランシスコ・ザビエルが最初に広めたとされています。一般的にカトリック教徒は、ローマ教皇からなる聖職位階制度があります。神父という言葉は、カトリック教会における司祭を表す言葉です。プ...続きを読む

キリスト教

キリスト教は仏教、イスラム教とともに、世界三大宗教に数えられます。イエス・キリストを救済者として信仰し、神の愛と赦し(ゆるし)を説く宗教です。旧約聖書と新約聖書におけるイエスの人格と教えをもとにした宗教です。日本にキリスト教が最初に伝わったのは諸説あるものの、史実としてはっきりしているのは、1549年のフランシスコ・ザビエルらによる...続きを読む

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