「日本」に関連する用語一覧

無縁墓

お墓の継承者や縁故者がいなくなった墓のことを、無縁墓と呼びます。墓地の管理者は、基本的には毎年、墓地の管理費を集めますが、縁故者がいなくなった場合などは回収ができないため、官報に記載したり、墓所に1年間立て札を立てるなどして、縁故者の申し出を待ちます。申し出がない場合は無縁とみなされ、管理者側で、墓地を処分しても構わないことになって...続きを読む

埋葬

埋葬とは、遺体や遺骨を、お墓や納骨堂に納め、葬ることをいいます。現在の日本では、火葬を終えた後、遺骨を、納骨堂やお墓に納める埋葬が一般的です。埋葬に関する法律としては、通称、墓埋法(ぼまいほう)・墓地埋葬法、と呼ばれる「墓地、埋葬等に関する法律」があります。その法律の中で、「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行なってはな...続きを読む

事前相談(葬儀)

葬儀は、故人が亡くなったとたんに準備が始まり、数日のうちには終えてしまうというあわただしいものです。最愛の人の死期が迫っているといわれても、どうにか助かってほしいと思うのが、人間として当然の感情ともいえます。時間に追われ、精神的にも疲労困憊した状態で、さらに非日常的な葬儀の知識を持ち合わせていないまま、病院の出入りのところに運搬を任...続きを読む

骨壷

骨壷は、遺骨を収納するための壷のことです。地方によって、荼毘に付された後の遺骨を収骨(拾骨)する量が違うため、サイズにばらつきがあります。一般に関東を中心とする東日本では大型のものを、関西を中心とする西日本では小型のものを用います。本骨(喉仏の骨)と胴骨を分けて収納する地域もあります。続きを読む

金仏壇

金仏壇は、白木の材質に、金粉や金箔を施して仕上げた仏壇のことです。蒔絵、彫刻など日本の伝統工芸の技法を垣間見ることができます。浄土真宗では金仏壇を持つことが一般的です。金仏壇は全国に産地がありますが、経済産業大臣から伝統的工芸品の指定を受けているだけで、15の産地(名古屋仏壇・京仏壇・大阪仏壇・広島仏壇など)があります。それぞれの産...続きを読む

埋葬許可証

埋葬許可証は、お墓に遺骨を埋葬する際に必要な書類です。日本の法律では、お墓に勝手に遺骨を埋葬することはできません。自治体に提出した死亡届、死亡診断書を持って、火葬許可証が交付されます。火葬場で荼毘にふす際に、火葬許可証が必要になります。火葬が無事に終わったら、火葬許可証にその旨が明記されて、遺族の元に戻ります。その書類が、そのまま埋...続きを読む

安楽死

安楽死とは、死期が迫った患者を、耐え難い肉体的な苦痛から解放するために、医師が積極的または消極的に自殺を助ける行為をすることをさします。患者自身が死を望み、倫理的に妥当と思われる方法で行われる必要があります。尊厳死と近似している部分もあります。呼吸困難に陥っている患者に対して、酸素マスクを外して死に至らしめる行為を積極的安楽死とする...続きを読む

献花

献花とは、葬儀で霊前や神前に花を供えることをいいます。キリスト教や無宗教の葬儀で行われることが多いです。仏式でいうと焼香にあたり、神式でいうと玉串奉奠(たまぐしほうてん)にあたる儀式で、参列者が一人づつ花を供えていきます。献花の作法としては、まずは遺族に一礼し、花が右側を向くように受け取ります。その後、遺影に向かって一礼をし、両手で...続きを読む

火葬率

火葬率とは、遺体を埋葬する方法として火葬を用いる割合のことです。火葬は、諸外国でも行われている遺体を葬るための手段の一つであり、遺体を焼却することです。遺体を焼却した後、壺(骨壺)に入れて墓や納骨堂に納めます。火葬はインドが発祥とされており、仏教の伝来とともに中国や朝鮮半島などにも広まり、日本においては文武天皇4年(700年)、僧侶...続きを読む

六文銭

六文銭とは、亡くなった人を納棺する際、死装束のひとつとして首からかける頭陀袋の中に入れる、印刷されたお金のことです。納棺の時に一緒に収める副葬品のひとつということになります。三途の川の「渡し賃」とも言われる六文銭は、地蔵菩薩を大切にした日本人にとって、六道にいるといわれる、六人の地蔵菩薩に渡すために用意が必要ともいわれています。六道...続きを読む

灯籠

灯籠とは、灯りをともすために使うもので、神社や仏前の灯火を風などから守り、消さないようにするために、木枠などで囲った形をしています。また、お寺の庭園などの野外用としては、石灯籠や金属製の銅灯籠など、丈夫な素材でできているものがあります。仏教とともに日本に渡来し、奈良時代に寺院建設が盛んになると同時に、広まりました。灯籠は、上からつり...続きを読む

旧のお盆

旧暦の7月13日から15日にかけて行うお盆を、旧のお盆といいます。伝統的にはお盆は、旧暦の7月15日にお祝いされたものです。しかし明治6年1月1日の新暦採用以降は、新暦でお盆を祝うようになりました。この際、旧暦のお盆の廃止勧告が出たことなどもあり。旧暦盆でお盆をお祝いする地方は、圧倒的に少なくなりました。沖縄、奄美などでは、旧暦の7...続きを読む

お盆

お盆には先祖や亡くなった人たちが浄土から地上に戻ってくるといわれています。先祖の精霊をお迎えし、供養をする期間を、お盆とよんでいます。東京では7月15日を中心にお盆の行事を行うことが多いものの、その他の地域では8月15日に行うところが多いです。南西諸島などのように、旧暦でお盆を執り行う地域もあります。お盆の時期が地域によって異なるの...続きを読む

鏡(神式)

神道における鏡とは、三種の神器の一つです。神器とは、神様の依り代とも言われています。日本に降り立った天照大神は、三種の神器を与えたと古事記にあるように、神式の葬儀である神葬祭では、祭壇には三種の神器を飾ります。鏡は、天照大神が、天の岩戸に隠れてしまったときに、これを使っておびき出したと言われています。天照が扉を少しだけ開けた時に、鏡...続きを読む

検視

遺体を検察官やその代理人が検査して、犯罪性があるかどうかを確認する刑事手続きのことを、検視といいます。良く言われる「検死」は、アメリカなどにおける検視と司法解剖までを含む言葉で、日本では、これにあたる法手続きはありません。検察官、検察事務官、司法警察員が検視にあたります。司法警察員が行う場合は、代行検視と呼ばれています。必ず、医師の...続きを読む

鯨幕

鯨幕とは、葬儀の際、式場に張る黒白の縦じまの幕のことです。式場の中だけでなく、建物の周囲にも下げます。鯨の黒い皮と白い脂肪部分とが、黒白と連なるところから、この名前がついたといわれています。古来日本では、弔事には白色を使う習わしでしたが、江戸時代ごろから、黒を使うようになり、葬儀における鯨幕の使用は昭和以降に始まったという説もありま...続きを読む

分骨

分骨とはその名の通り「故人のお骨」の一部を別の場所にわけて納骨することを言います。先祖代々の墓とは離れた地に暮らしていてなかなかお墓参りに行けないというような場合に、先祖代々の墓とは別に近場にお墓を作って分納するようなケースが多く見られます。分骨をすることは問題ないかと心配される方もいますが、仏教的な考えからも問題ないとされています...続きを読む

守り刀

守り刀とは、亡くなった方を自宅などで安置する際、亡くなった方の胸元もしくは枕元に置く刃物のことを言います。守り刀は、日本で古くから行われてきました。元々は、亡くなった方を魔物などから守る魔除けとしての役割を果たしてきました。また、この説の他にも光るものを嫌がる猫よけとして守り刀が置かれているという説もあります。これは、猫が憑き物など...続きを読む

遠忌

遠忌(おんき)とは五十年忌、百年忌など、没後長い期間を経て行われる仏事のことを言います。一般の方の場合、三十三回忌または五十回忌をもって弔い上げ(とむらいあげ)が行われます。弔い上げをもって死者は祖霊(先祖)となり、仏壇から位牌を片づけ、それ以後祀るのは「○○家先祖の霊」の位牌となります。そのため遠忌というのは、仏教諸宗派の宗祖など...続きを読む

過去帳

過去帳とは故人の戒名(法名)、俗名(生前の名前)、享年、死亡した年月日などを記録しておく帳簿のことです。折り本形式のものが多いため、過去帖と書くこともあります。寺院には檀家の方々の過去帳があるほか、各家庭の仏壇にも置かれます。書かれている内容はお位牌や法名軸と同様ですが、お位牌や法名軸は数が増えて置ききれなくなってしまったり、老朽化...続きを読む

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