定年世代が迎える年齢の節目/還暦/緑寿/古希/喜寿/傘寿/60代70代の長寿の祝い

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定年世代が迎える年齢の節目

定年世代には年齢の節目、いわゆる長寿のお祝いがやってきます。

60歳の還暦(かんれき)、70歳の古希(こき)、77歳の喜寿(きじゅ)と、よく聞く馴染み深いお祝いが続きます。

最近の60代・70代の方々は本当に若々しく、「ご長寿」という言葉が不似合いな人も多くおられます。しかし近年の傾向では、人生の節目を楽しく盛大にお祝いしようという風潮が大きいようです。

そこで、定年世代に迎える年齢の節目、長寿のお祝いについて、わかりやすくご紹介いたします。

定年世代が迎える年齢の節目

定年世代の年齢の節目・長寿のお祝い早見表

昔、長寿のお祝いは数え年でお祝いすることが一般的でしたが、最近では満の年齢でお祝いすることが多くなりました。

なかでも「還暦(かんれき)」は、干支と生まれ年が一致する満年齢でお祝いすることが主流です。

60歳/還暦(かんれき)のこと

満年齢60歳、数え年61歳に迎えるお祝いを還暦(かんれき)といいます。長寿のお祝いの中でも一番耳にすることが多いと思います。

生まれてから60年。60歳は干支(十二支と十干の組み合わせ)が生まれた年に還ります。このことから「還暦」と呼ばれるようになりました。

還暦のお祝いには、赤い色のものを身につける風習があります。赤いちゃんちゃんこを着てお祝いする風景がよく知られていますね。

近年は定年退職誕生日を兼ねたお祝いとして、イベント性も高まっています。核家族化が進む現代では、家族・親戚が集まるきっかけになる大切な行事です。

定年世代が迎える年齢の節目

66歳/緑寿(ろくじゅ)のこと

満年齢66歳、数え年67歳に迎えるお祝いを緑寿(ろくじゅ)といいます。

還暦などに比べると認知度はちょっと低めです。それもそのはず、他の長寿のお祝いと違って歴史は浅く、2002年に日本百貨店協会が提唱して広まったお祝いなのだそう。

これまでは60歳が定年退職の主流でしたが、最近は延長雇用を行う企業も多くなり、65歳で定年を迎えるという人も増えてきました。また、60歳定年の場合でも再雇用などで65歳まで勤めるという方も少なくありません。

そういった時代を反映し、66歳のお祝いを提唱したとのことです。

緑寿のお祝いには、頭文字の「緑」をテーマにしたプレゼントを贈る方も多いそう。

緑のモノといえば、小物やアクセサリー、インテリアや洋服などでしょうか。花束や絵などのアートもいいですね。

70歳/古希(こき)のこと

満年齢69歳、数え年70歳に迎えるお祝いを古希(こき)といいます。

古希は、中国の詩人・杜甫の「人生七十古来希なり」という言葉に由来しているというのは有名な話。「人生七十古来稀なり」とは、人の一生は短く、70歳まで生きるものは昔から少ないという意(大辞林参照)です。

現在の70歳は、当時の杜甫が想像できなかったであろう、若々しい方々が多くいらっしゃいます。平均寿命もグングン伸び、男性81.25歳、女性87.32歳(2018年厚労省調べ)ですから、まだまだ元気ハツラツな方も多くおられますよね。

そんな古希祝いテーマカラーは「紫」です。赤いちゃんちゃんこならぬ、紫のちゃんちゃんこもよく見かけます。

最近の傾向は、孫・子を含めた親子三代でお祝いする人が多いそうです。

核家族化が進む現代では、みんなで集まって一緒に楽しい時間を過ごすということが、なによりのお祝いプレゼントになりそうですね。

定年世代が迎える年齢の節目

77歳/喜寿(きじゅ)のこと

満年齢76歳、数え年77歳に迎えるお祝いを喜寿(きじゅ)といいます。

喜びの寿と書いて喜寿とは、なんとも華やかなお祝い名ですよね。

由来は「喜」の草書体「㐂」からです。この漢字を分解すると「七十七」と読めることからそう呼ばれるようになりました。

よろこぶ、めでたい、祝いという意味を持つ「㐂」という漢字は、長寿のお祝いに最適ですね。

長寿のお祝いは中国の風習が由来とされていますが、「喜寿」は日本発祥のお祝いと言われています。縁起の良い「七」という数字が重なったお祝いとして、室町時代頃からはじまったそうです。

喜寿祝いのテーマカラーも古希と同じく「紫」になります。または濃紺でもよいでしょう。

80歳/傘寿(さんじゅ)のこと

満年齢79歳、数え年80歳に迎えるお祝いを傘寿(さんじゅ)といいます。

地域によって「八十寿(やそじゅ)」と呼んでいるところもあるそう。「傘」という漢字の略字「仐」を分解すると「八十」になることが由来とされています。

傘寿祝いのテーマカラーは「黄金色」。そのほか、濃い山吹色・濃い黄色など。「古希」や「喜寿」と同じく「紫」という説もあります。

まだまだお元気な方、若々しい方が多いのですが、超高齢化社会の今、長寿のお祝いといえば80歳を迎える「傘寿」が一番しっくりきそうです。

これまでの人生の労をねぎらい、これからの健康長寿を願うという大切な節目をみんなでお祝いしましょう。

長寿のお祝いは家族が揃う大切な機会

前述しましたが、今の60代70代の方々は若々しく、まだまだ現役バリバリという印象ですよね。「お祝いはしたいけど、赤いちゃんちゃんこを着てくれるの?」「怒られないかな」「嫌がられるのではないか?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。

しかし近年では、人生の節目を楽しく盛大にお祝いしようという風潮が大きいようです。逆に「せっかくだから赤いちゃんちゃんこを着て記念撮影がしたい」「年齢の節目をお祝いしてもらいたい」「大勢に祝ってもらいたい」と考えている定年世代も多くいらっしゃいます。

核家族化が進む今、こういったお祝いが家族で集まる大切な行事として見直されています。お祝いの席が親族で集まる唯一の機会になることも。

ご本人・ご家族の想いや希望を反映しながら、素敵な長寿のお祝いを計画してみてはいかがでしょう。

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