納骨堂のLINE見学予約受付中!動画解説付き【東京都港区の納骨堂/青山霊廟】
「ずっと家にいて終活が進まない」 「そろそろ納骨したいのに見学ができない」 そんなお悩みを少しでも解決すべく、青山霊廟(東京都港区北青山2-12-9・外苑前徒歩2...
定年を迎えると、自由に使える時間が増えます。
子どもが独立したり、住宅ローンを完済してしまうと、金銭的にもゆとりができます。
増えた時間や金銭的ゆとりを利用して、若い頃にハマっていた趣味を再開したり、興味はあったけど始められずにいたことに挑戦する50代〜60代のシニア世代も少なくありません。
昔使っていたものが古くなったため、新しいものへ買い替える方や、新たに買い揃える方も多いと思います。
そこで今回は、時間的にも金銭的にもゆとりができたシニア世代にオススメの「趣味の家電」について、ビックカメラ有楽町店の各売り場の販売員さんに聞きました。
「シニア世代は、軽さやコンパクトさを重視している方や、ちょっとした散歩に出かけるときに使いたいという方が多く、写りがきれいで、操作に関しては普通のデジカメと同じ『高級コンパクト』というハイエンドクラスのデジタルカメラがオススメです」
そう話すのは、カメラコーナーの販売員、平川恭志郎さん。
「『高級コンパクト』と普通のデジカメとの違いは、写りの面では、ピントを合わせたときに背景のボケ味が出やすいこと。暗いところで撮影するときにざらつきが少ないこと。
構造上、レンズの後ろのセンサー、光を吸収する部分の面積が大きければ大きいほど、ボケ味が出やすくなったり、暗いところで撮るときにノイズが出にくくなります。なので、ちょっと大きめのセンサーを使っていて、一眼レフやミラーレスのようにレンズ交換式でないのが、『高級コンパクト』です」
レンズに関しても、ちょっといいレンズを使っているそうです。
「高級コンパクトで人気があるのは、金額でキャノンに流れる方も多いのですが、性能に関してはソニーのイメージが強いです。ソニーのRXシリーズは、センサーはキャノンと同じですが、カールアイズというレンズ専門の海外メーカーのレンズを使っているため、目で見たものにより近い色で撮れます。画像のキメの細かさやシャープさが表現しやすいというのが人気の理由です」
RXシリーズは、4KやWi-Fiの有無などの違いで、5型まで出ています。
「一番人気があるのは3型で、次が5型です。5型はピントを合わせるオートフォーカスがものすごく早いだけでなく、315ヶ所の視点で合わせているので、ピントが甘くなりません。
さらに、1秒間に24コマ撮れる連射力があるので、ズームは厳しいですが、動くものを撮る方にオススメです。3型は8万円台、5型は10万円台と価格差があるので、『4K動画は撮らないし、そこまでの速度は必要ない。ただ、きれいな写真が撮りたい』という方は、3型を選ばれますね」
シニア世代には、趣味で野鳥を撮る方が少なくありません。
「野鳥を撮る方にはRX10という高倍率タイプを紹介しています。見た目は一眼レフなのですが、ズームがものすごく遠くまでできるんです。
レンズに24〜600ミリと書いてありますが、600ミリというのは野鳥や航空ショーの飛行機などを撮るときに使われるものなんです。
一眼レフで600ミリのレンズをつけようとすると、バズーカレンズというクラスのレンズになってしまう上に、レンズだけで60万〜70万円くらいします。デジカメだからこそ、この大きさで金額も12万円台で済んで、近くから遠くまで1台で行けるので、野鳥を撮る方にはこちらのカメラをオススメしています」
『高級コンパクト』と並んでシニア世代に人気なのが、一眼レフよりコンパクトな『ミラーレス』です。
『ミラーレス』とは、ミラーレス一眼レフカメラの略。一眼レフはカメラの中にある鏡に、レンズが捉えた被写体を反射させ、それをファインダーごしに見て撮影します。
リアルタイムに被写体を見ながら撮影できるため、シャッターチャンスを逃すことが少ないのが長所です。
一方ミラーレスは、鏡がない代わりに、レンズが捉えた被写体を映像に変換し、電子ビューファインダーや液晶モニターに映すため、被写体の映像がファインダーに映し出されるまでに若干のタイムラグが生じるという短所があります。しかし、一眼レフよりコンパクトで軽く、持ち運びがしやすいため、シニアだけでなく、若い女性にも支持されています。
「フィルムカメラをやられていた方には、富士フイルム人気です。他社のミラーレスカメラは、ダイヤル1個で全部設定できてしまうものがほとんどですが、富士フイルムのものはシャッター速度や感度などを調節するダイヤルが別々に分かれているので、マニュアルカメラと同じような感覚で直感的に操作できます」
見た目もフィルムカメラをイメージするデザインです。
「さらに富士フイルムの写真は色合いの評価が高く、どんなプリンターを使ってもなるべく同じように色が出るようにプログラムされていて、発色がきれいな点も人気の理由です」
一方若い人にはオリンパスが人気と聞きます。
「オリンパスのミラーレスはPENとOM-D、2つのシリーズがありますが、特に若い女性には軽さとデザイン面でPENシリーズが人気です。ミラーレス初心者の方には簡単で使いやすいと思います。
ただシニア世代の方には、OM-Dシリーズの方が売れています。なぜなら、昔ながらのフィルムカメラのようにファインダーがついているからです。
ファインダーがあると、日差しが強くて画面が見えないときでも覗き込んで撮影できますし、顔と両腕で固定できるので安定感があり、ブレが抑えられます。
その上、今までの手ブレ補正は、上下、回転、シフト、振るようなブレのみの補正でしたが、さらに回すような揺れ方を補正する「ロジック補正」という補正が付け加えられたことによって、相当手ブレに強くなりました」
かつてフィルムカメラをやっていた方なら富士フイルム、ミラーレスを手軽に始めたいならオリンパス、といった感じでしょうか。
カメラは重さや大きさ、撮りたいもの(被写体)やどんなときに撮りたいか(散歩や登山などのシーン)で、選ぶと良さそうです。
小ささや軽さ重視で、手軽にきれいな写真を撮りたい方は高級コンパクト。遠くの景色やスポーツなどを撮りたい方、昔からカメラが趣味な方、本格的にカメラに取り組みたい方はミラーレスを選ばれると良いかもしれません。
「シニア世代の方で音楽にこだわりのある方は、プレーヤーやスピーカーにお金をかける方が多いです。意外に思われるかもしれませんが、レコードプレーヤーは若い方には人気のようですが、年配の方にはCDプレーヤーが売れています。最近多いのは、『テレビと繋げるために、スピーカーを探しに来た』という方です。テレビ画面が大きいので、それに見合った音にしたいという希望があるようです」
と話すのは、オーディオコーナーの販売員、末藤隆司さんです。
近年、テレビの大型化、薄型化は進みましたが、一方で、音質は二の次にされてきました。そのため、「大画面で迫力ある映像なのに音が物足りない」と感じる方も少なくないようです。
「テレビの前のちょっとしたスペースに設置できる、シアターバー(サウンドバー)みたいなものもあるので、テレビとセットで買われる方も多いですが、ある程度お金に余裕があって、音にこだわりのある方は、こういったスピーカーとCDプレーヤーを選ばれる感じですね」
シニア世代の方は、クラッシックを聴く方が少なくないようです。
「マランツというメーカーのCDプレーヤーと、そこが代理店をしているB&Wというメーカーのスピーカーは、高音がクリアで明るい音が出るという特徴があり、クラッシックを聴く方に人気があります。かつてのデンオン、今はデノンと呼びますが、中音〜低音がしっかりしていると言われ、ロックやジャズを聴く方にオススメです」
同じマランツやデノンのCDプレーヤーでも、2〜3万円で買えるものから、60万円近いものまで幅広くあります。スピーカーは、1本で50万円くらいするものも。
「良い音で聴きたいなら、CDプレーヤーで10万〜20万円。スピーカー1本あたり20〜30万円くらいのものを選んだ方が、満足度が高いと思います。音楽好きなシニア世代はベテランの方が多く、パソコンやスマホで調べて買いに来られる方も。初心者の方には好きな音楽などを伺い、汎用性があって使いやすいものを紹介しています」
スピーカーを変えれば音が変わります。音の広がりや力強さが欲しいなら、床置のスピーカーが良く、自分がいつもいる場所を狙って流したいなら、本棚の中やラックに置ける小型のものが良いそうです。
じっくりと音楽を聞くことは、時間に余裕が無いとなかなかできません。オーディオ製品は、上を見ればキリがないと言われますが、一度始めたらハマってしまう方が多いのもオーディオの世界。まずはお試しで、スピーカーから始めてみてはいかがでしょうか。
「シニア世代の方は、昔からコーヒーメーカーでコーヒーを淹れている方でも、通常のドリップタイプのものを使っている場合がほとんど。最近の全自動型のコーヒーメーカーについては知らない場合が多いです」
教えてくれたのは、家電コーナーの販売員、泉ひかりさん。
シニア世代の方は、新しいものに対する苦手意識があります。しかし、全自動型のコーヒーメーカーは、飲む直前に豆を挽くので香りも高く、簡単に本格的な味を楽しめるということで人気が出てきています。
「特に操作がシンプルでオススメなのは、象印とパナソニックのものです。どちらもミル付きで抽出までできます。豆からと粉から、味の濃さも2段階で選べ、方式も同じです。象印のものはボタンが大きく作られていて、一番上の電源ボタンを押してから、上から順番にボタンを押していくだけ。パナソニックのものも同様に、コース選択すればボタンが順番に点灯するので、そのまま選んでいくだけです。どちらもシニア世代の方にもわかりやすいと思います」
豆を買ってきてセットするだけで、あとは全部機械がやってくれます。
「より自分好みの味に近づけたい方は、味の濃さだけでなく、豆の挽き方が無段階で選べる、siroka(シロカ)のコーヒーメーカーがオススメです。紙のフィルターだとどうしても紙の雑味が入ってしまうのですが、これはゴールドフィルターを採用しています。金属には溶け出すものと溶け出さないものとがあるのですが、金はほぼ溶け出さないため、雑味が出ません」
ゴールドフィルターは、繰り返し使えるので経済的です。
「ミルの方式も違っています。先程の2つは撹拌式といって、粉になったものも継続して挽かれてしまうのと、高速なので摩擦熱で風味が飛んでしまうという欠点があります。しかしこれは石臼みたいな感じに低速で回るため、摩擦熱が生じにくく、豆が均一に挽かれやすい。そのため、豆の挽き具合が自分好みに調節しやすくなっています」
sirokaは調理系家電を多く製造しているメーカーで、シンプルで可愛らしいデザインで注目を集めています。
毎日飲むものですから、簡単で美味しいものがいいですよね。もしも今、コーヒーメーカーの購入を検討しているなら、全自動も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。さらにコーヒーの味と香りを追求したくなったら、ハンドドリップに挑戦するのも良いかもしれませんよ。
何歳になっても、ワクワクする時間やイキイキできる体験は大切だと思います。
昔楽しんでいた趣味がある方は、今一度それに没頭するのも良いでしょう。特に趣味がなかったという方は、今興味があるものに目を向けてみてはいかがでしょうか。
興味があるものが分からない。思い浮かばないという方は、まずはぶらっと家電売場を覗いてみるだけでもいいと思います。
「面白そう!」と思えるモノとの出会いが、きっとワクワクやイキイキを運んできてくれるはずです。
(取材・執筆:旦木 瑞穂)
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