葬儀の流れ

記事を保存しました

葬儀の基本の「き」。もしものことがおこってからの流れをご紹介します。日本は9割が仏式で葬儀を行う、といわれているため、仏式の葬儀の場合を想定しています。

また、あくまでも基本的な流れなので、地域、宗教、宗派、ご家族のお考えによって異なる場合があります。

1.病院へのお迎え

病院でもしものことがおこった場合

基本的に医師や看護師の方の指示に従います。ほとんどの病院では長時間亡くなった方を預かってもらえません。「○時までに病院に迎えにきてもらってください」など時間の制限とともに葬儀社の手配をするように言われることが多いです。

事前に葬儀社が決まっている場合は連絡し、寝台車でご遺体を自宅もしくは、安置施設へと搬送します。

自宅への安置が難しい場合は葬儀社が安置施設や安置ができる式場に案内してくれます。

自宅でもしものことがおこった場合

自宅でもしものことがおこれば、まずかかりつけ医がいる病院に連絡をします。医師が自宅にきてくれ、死亡の確認を行います。治療していた病気が原因の場合はそのまま死亡診断書を出してもらえ、受け取り次第、葬儀社を手配します。

万が一、治療していた病以外が原因で亡くなった場合は警察が事件性がないかを検視し、問題がなければ死亡診断書が発行され、葬儀社の手配ができます。

※病院・自宅どちらにせよ、大切な方が亡くなってすぐの家族の心身の負担は計り知れません。その際に、葬儀社が決まっていればスムーズですがまったく心当たりがなければその時に探して決める必要があり、適切な葬儀社を決定するのは非常に困難です。

今は葬儀社の数もかなり増え、会社によって費用も内容も異なります。できるだけ事前に葬儀社の心当たりはつけておくとお迎えだけでなく、その後の打ち合わせやお式も非常にスムーズになります。

2.安置

ご安置が自宅の場合、白いカバーをした敷布団と枕、掛け布団を用意します。葬儀社がご遺体をお布団に寝かせ、枕飾りを準備します。

また、ご遺体の損傷を防ぐためにドライアイスで処置を行います。この作業は亡くなってからできるだけ早く行わないと腐敗などに繋がってしまいます。

自宅安置の詳細は「自宅でご安置するときの6つのポイント」をご参考ください。

3.お打合せ

ご安置の処置が完了すると、葬儀内容の打ち合わせになります。基本的には喪主施主など主要な親族が揃っている状況で打ち合わせを行ったほうが後で変更などがなくスムーズです。

打ち合わせの内容は式の日程、式場、火葬場の時間、宗教者について、葬儀内容の見積もりについてなどです。日程は、家族の希望だけでなく、式場・火葬場の空き状況、宗教者(僧侶)の予定も踏まえて決定されます。

事前の準備もなく、まったく初めての打ち合わせだと初めて見る選択肢を前に家族はわからない中で決めていくことになります。状況によっては打ち合わせが数時間におよぶこともあります。

ただでさえ心身共に辛い状況です。できれば事前に予算、宗派、規模、希望の内容など大雑把にでも決めて、一度でも見積書を見ておくことで数時間かかる打ち合わせも1時間程度で行うことができます。

4.納棺

葬儀社がお通夜の日に、ご遺体をおに納めます。貴金属など火葬場が禁止しているもの以外で思いでの品があれば一緒に納めることが多いです。

また、納棺の前に家族の希望によっては死化粧を行い、生前の健康だった時に近い姿で式場に向うこともできます。

5.お通夜

お通夜には親族や親しい人ののみで夜通し遺体に付き添い、別れを惜しむ習慣がありました。ご遺体に悪いものがつかないように守る、という意味もあったようで、今もその習慣が残っている地域はあります。

都市部など多くの地域では、会社関係、友人、ご近所などご縁のあった方々が参列されるケースが多く見られます。

また、都市部を中心に町会や親族が取り仕切るという昔ながらの形ではなく、喪主が葬儀における1つ1つの決定をしていくようになりました。その際には葬儀社が相談に乗り、誘導や返礼品・料理の手配、誘導などを行います。

6.通夜振る舞い

通夜の後、寿司桶やオードブルなど皆で食事ができるメニューで故人を偲ぶ食事会を行います。関東方面では一般の参列者も食事をし、「お清め」と呼ばれてます。関西方面では親族や親しい方のみで食事を行う習慣があります。

食事の後は式場の規定にもよりますが、家族数名で式場に宿泊することもあります。

7.葬儀・告別式

亡くなった方の身体がある状態で過ごす最後の時間。司会者による開式の挨拶の後、僧侶にの読経、喪主、ご親族、会葬者の順番で焼香、最後に式場のレイアウトを変え、生のお花をお棺に手向けます。

葬儀社によってはお酒が好きな故人であればお式だったお酒を準備していたり、お花もお棺がいっぱいになるまで切り続けてくれるところもあります。火葬場によっては顔を見れないところもあるのでここでしっかりとお別れをされると良いでしょう。

出棺の前に喪主が挨拶をし、出棺です。

8.火葬

火葬場へ同行する人だけ、自家用車やマイクロバスで移動します。(火葬場が併設されている斎場の場合は徒歩で敷地内を移動します)
火葬時間は、火葬場やご遺体の体格によって異なります。早ければ1時間程、遅くとも3時間程度が一般的です。火葬を終えればお骨上げを行います。

火葬中の過ごし方は「火葬時間と火葬中の過ごし方について」を参考にしてください。

9.精進落とし

お骨上げを終えたら、精進落としを行います。最近では、この時点で初七日の法要を繰り上げて行うのが一般的です(繰上初七日)。

食事は日本食の御膳で1人1膳準備します。場所は式場、お食事処など様々です。

10.後飾り

全て終えれば自宅に戻り、仏壇の前に後飾り祭壇を葬儀社が設置します。祭壇ができあがれば遺骨を安置します。

葬儀費用の精算は全て終わってから請求書が発行されるので、後日振込みか集金が一般的です。3日~1週間程度での支払いが多いようです。丁寧な葬儀社であれば振り込み、集金どちらにせよ電話か訪問で請求書内容の説明をしてくれます。

関連する記事

タグ一覧

注目の記事【PR】

あわせて読みたい

カテゴリ別ランキングRanking

冠婚葬祭のこと

もっと見る

あなたにおすすめ記事Recommend