「葬儀・葬式」に関連する用語一覧

宇宙葬

宇宙葬とは、遺灰を小さいカプセルに詰めて、人工衛星に搭載して、宇宙へ打ち上げる散骨の一種です。遺灰をつんだ人工衛星は、軌道を数か月周回したあと、大気圏内に突入して燃え尽きてしまいます。スマートフォンやタブレットでアプリが開発されているので、今遺灰が宇宙のどのあたりを移動しているのが、位置を確認することもできます。続きを読む

水引幕

水引幕とは葬儀においては、会場などの四方に引きめぐらせた幕のことです。祭壇の前の天井部分にはる、家紋の入った幕は、真ん中に房を垂らし、形を整えて張られます。寺院などでは、入口付近に飾られることもあります。鯨幕とは違い、白い短い幕を指して使う言葉です。幕は自宅葬儀なら、玄関、廊下、天井や壁、階段などにも貼っていきます。水引幕を張ること...続きを読む

粗供養

粗供養とは、葬儀や法要の際に供養をいただいたことに対して、お返しをするための粗品を贈ることです。関西地方で多く使われる言葉です。東日本では「志」という言葉を用いることも多くあります。通夜、葬儀、法要などの際には、返礼品のかけ紙の表書きの献辞として使われます。一般的に会葬礼状に添えて渡し、ハンカチやお茶、海苔などを粗供養として会葬礼品...続きを読む

葬祭扶助

葬祭扶助とは、生活保護法第18条において定められているもので、経済的に困窮していて、最低限度の生活を維持することが困難な者に対して、国が葬祭に関する最低限の扶助をするものです。国は生活に困窮するすべての国民に対し、必要な保護を行う上で、生活扶助、医療扶助などの他に葬祭扶助も必要に応じて行うとしています。続きを読む

冠婚葬祭

冠婚葬祭とは、元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀の四つの儀式から来た言葉です。冠とは元服、成人になることを表していました。古来は、この四つの大きな儀式が、生涯のうちで最も大切な催しとされていました。元服は奈良時代以降の、男子の成人で、数え年で、12から16歳の男子が、氏神の前で大人の髪型に結い、冠親から冠をつけてもらった儀式です。女性の成...続きを読む

礼拝

礼拝とは神を拝むことをいいます。仏教では「らいはい」と読み、イスラム教の礼拝はサラーといいます。キリスト教では主日礼拝を指す言葉でもあります。毎日曜日に教会へ礼拝へ出かけます。日本ではミサを礼拝と同義語として使うこともあります。キリスト教教会における礼拝は、教派ごとに特徴があり、解釈もさまざまです。続きを読む

モガリ

モガリとは、古代の日本で行われていた葬儀儀礼で、貴人の本葬の前に、遺体を仮埋葬したり、安置したりして祀ったことをいいます。人の死後、埋葬するまでの間は、遺体は棺に納められ、喪屋の中に安置したり仮埋葬した状態で、遺族が儀礼を行い、魂を慰めました。同時に遺体の腐敗や白骨化を確認することで、「死」を最終確認する役割もあったようです。皇室の...続きを読む

民生委員

民生委員とは、地域社会で相談援助を行う仕事をする人です。任務内容は民生委員法で規定されています。3年の任期で自治体の福祉事務所と連携して活動を行い、基本的に報酬は支払われません(無給)。任務の中には、高齢者や障害者への支援、生活保護などにかかわるものがあり、生活保護者の葬儀についての相談にも乗ってもらえます。葬祭扶助という死や葬儀に...続きを読む

見積書(葬儀)

葬儀における見積書とは、葬儀の前に葬儀社から出してもらう、葬儀にかかる費用の見積もりのことです。見積もりには、葬儀社によっては「葬儀一式」というように、何と何が含まれ、どんなサービスは別料金になるかなどがわかりにくい項目が多く含まれていることもあり納得いくまで説明を受けた後に、サインをすることが大切です。続きを読む

密葬

密葬とは、身内だけで内々に葬儀を済ませることや、その葬儀自体を指して使う言葉です。広く多くの人に参列を求めず、葬儀があることを知らせないのが密葬ということになります。一般的な葬儀が対外的に開かれた状態で行うことに対して、近親者だけで行われるものです。身内を中心に簡単な葬儀と火葬を済ませて、後日死亡通知などで、故人が亡くなったことを知...続きを読む

水引

水引とは紙製の糸で、進物用の包装や封筒にかけて使用するものです。和紙をよって長いこより状にし、米のりを引いて乾かして作ります。この乾いたものを3本、5本とまとめて中央を貼り付けて作ります。水引というのは、水のりを引いて作ることからその名がついたと言います。慶事には紅白、金銀、金赤などの色使いで、弔事の場合には、黒白、銀白、紺白といっ...続きを読む

不祝儀袋

不祝儀袋とは、葬儀や法事などの際に金品を包むのに使う、黒白などの水引を結んだ袋のことです。香典袋とも言います。不祝儀袋については、故人の宗教によって袋自体が違います。また表書きは宗教だけでなく、通夜、葬儀、法事という儀式の違いによって書き分ける必要があります。失礼に当たらないよう、事前に葬儀の日時などの確認とともに、宗旨宗派の確認を...続きを読む

平棺

平棺とは、シンプルで表面に装飾のない四角い形の棺です。木製の無垢材でできています。蓋部分が平らになっていることから、平棺と呼ばれています。これに布をはったものは布張棺になり、表面の無垢材に彫刻を施すものもあります。全面彫刻、5面彫刻など、彫刻面の多さで価格が変わってきます。使用する木材の種類によって、ヒノキ、モミ、キリなどさまざまな...続きを読む

葬儀ローン

葬儀ローンとは、葬儀会社が窓口になって取扱いを受け付けている、消費者金融や信販会社、クレジット会社などのローン商品の総称です。労働金庫や信用金庫でも取扱い商品があるところがあります。当然、銀行と消費者金融では金利が違ってくるので注意が必要です。ブライダルローンなどに比較して、短期間の融資も可能になるので、故人の口座が凍結されてしまっ...続きを読む

寝棺

寝棺とは、故人をあおむけに寝かした状態で納める棺のことで、座棺に対して言われる言葉です。江戸時代には、桶型の座棺が一般的に使用されていて、一部の身分の高い人だけが寝棺に収められていました。現代の日本においては火葬が一般的なため、天然木棺や、合板棺、それに布をはった布張り棺などを使用しています。形は箱型、山型、かまぼこ型などがあり、外...続きを読む

逮夜

逮夜とは、命日や七日ごとにある忌み日の前日の夜を指す言葉で、亡くなった日の前夜という意味です。一般的には、四十九日や一周忌などの供養の日の前日、命日の前夜に法要を営む事をいう言葉です。逮夜の法要では、集まった人たちに飲食の席を設けて接待します。故人は亡くなった日から七日ごとに閻魔大王などに裁きを受けるとされています。そして四十九日に...続きを読む

三角頭巾

三角頭巾とは、死装束の一つで、頭につける三角形の布のことです。経帷子という白い着物を着て、頭には三角頭巾、手には手甲、脚には脚絆をつけ、頭陀袋を下げ、紙製の六文銭を中に入れ、編み笠や草履をはかせる死装束は、納棺の際に故人が身につける衣服の一揃えになっています。死装束は多様化し、現在では故人が好きだった洋服を着せてあげることが多くなっ...続きを読む

死水

死水とは、臨終の際、口をうるおすための水のことです。死に際や、亡くなった直後に人生最後の水を含ませることです。一般的には遺体を病院から移動してきた先で、葬儀業者が準備して行われます。脱脂綿やガーゼを割りばしの先につけて、水を含ませてくちびるに水をつけてあげるようにします。死者が水を飲めば命が蘇るのではないかという願いから始まった習慣...続きを読む

清めの塩

清めの塩とは、もともとは神道の考え方からきたもので、死を穢れたものとして清めるという考え方からきたものです。死を穢れとは考えない他の宗教では不要とされるものでもあり、仏式の葬儀で清め塩を使わないとする宗派(浄土真宗など)もあります。大相撲の立ち合いの時には、力士が土俵に塩をまくのも清めの塩です。邪気をはらい土俵を清める意味があります...続きを読む

葬式仏教

葬式仏教とは、葬式と法事だけを表面的にとりおこなう、現代の仏教界を批判して使われる言葉です。本来の仏教は、葬礼を重視するような教えはなく、救済や真理を追究する宗教であったはずが、現代の日本においては、”葬儀のために寺があり僧侶がいる” といった状態になってしまっていることを、揶揄して使う表現でもあります。続きを読む

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