「葬儀・葬式」に関連する用語一覧

彫刻棺

彫刻棺とは、木製の棺の、側面や蓋に彫りの装飾が施された棺のことです。一般的な棺よりも高級な棺とされることが多く、数十万円するものもあります。棺の両側面に彫刻のあるものを「二面彫刻棺」、加えて蓋の部分にも彫刻があるものを「三面彫刻棺」、底以外のすべての面に彫刻が施された棺を「五面彫刻棺」と呼びます。一般的に、彫刻面が多いほど高価になる...続きを読む

座棺

座棺とは、座った姿勢で遺体を納める棺のことです。現在用いられている棺は「寝棺(ねかん)」と呼ばれ、座棺とは異なるものです。鎌倉時代には、樽の形の座棺があったといいます。この樽型の座棺から「棺桶」という言葉ができたといいます。座棺は、火葬文化が主流になる前に、男二人で棒で担いで運びやすい形態だったことや、土葬に適していたために使われて...続きを読む

日蓮正宗

日蓮正宗とは、富士門流ともいわれ、日蓮宗の一派です。日蓮系の教団は日蓮宗、顕本法華宗、日蓮正宗、日蓮本宗など多数あり、その中の一つです。日蓮正宗は、静岡県富士宮市の大石寺が本山になっています。南条時光の外護を受けた寺院です。鎌倉時代の日蓮宗の僧侶、日興によって開創されました。日興は日蓮が亡くなると身延山で日蓮の墓所を守っていましたが...続きを読む

西山浄土宗

西山浄土宗とは浄土宗の宗派の一つです。法然が800年前に開宗した浄土宗は、浄土宗、浄土真宗をはじめとして、さまざまに枝分かれしています。西山浄土宗は京都府長岡京市の光明寺が本山になっています。浄土宗には法然の弟子にあたる鎮西の流れをくむ浄土宗鎮西派以外に、別の弟子の西山の流れをくむ、浄土宗西山派があります。浄土宗西山派には、禅林寺が...続きを読む

葬送

葬送とは、遺体を葬るため、墓所まで送ることをいいます。火葬場や墓地に送り出す葬送の習慣には、地方色が色濃く反映されています。江戸時代には、担ぎ棒を付けた座棺を肩に担いで運ぶのが葬送で、神輿のように飾りのついたものを使用していました(野辺の送り)。現代の霊柩車の飾りも、その流れをくんだものです。葬送では後継者が位牌を、家族や親せきはそ...続きを読む

葬祭業

葬祭業とは葬儀や祭事を請け負い、葬具の販売、貸出などを含めて葬儀全般を世話する業者です。現在の葬祭業は、村落社会に急激な変化が訪れた戦後から発達したものです。江戸時代後期から棺屋、輿屋、籠屋と呼ばれる葬具道具を作り賃貸する家業があり、それが明治に発達したのが葬祭業の始まりといいます。都市部では、村の葬式組などの組織や習慣がくずれ、葬...続きを読む

喪家

喪家とは、ご不幸のあった家を指す言葉です。喪中の家を関東では「葬家」を用いることも多く、喪家は関西地域を中心に使われる傾向があります。喪家は儒教の喪のある家の意味から来た言葉といいます。喪に服している家で、御葬家、御遺族と同義です。喪家の狗(そうかのいぬ)という慣用句があるように、古くは「そうか」と読んでいた言葉です。喪家の狗は、葬...続きを読む

合祀祭

合祀祭とは神道で、忌明けの五十日祭から百日祭の間に、仮霊舎にお祀りしていた故人の霊祀を祖霊舎に移し、合祀する儀式になります。本来は、この祭儀は夜間に行なわれるものです。この後、霊璽は祖先の霊に合祀され、一緒にお祀りすることになります。合祀することで、故人の御霊が代々の祖霊とともに、一家の守護神となる大切な儀式です。合祀祭を終えると、...続きを読む

霊前祭

霊前祭とは、仏教の法要にあたる祭式です。霊前祭は、翌日祭・十日祭・二十日祭・三十日祭・四十日祭・五十日祭・百日祭という風に続きます。霊前祭は、自宅か斎場で行い、神社では行いません。仏教でいう忌日は斎日と言われ、亡くなった日から十日ごとに定められています。十日祭から四十日祭は、近年では省略されることが多くなっています。年式祭は一年、三...続きを読む

霊号

霊号は、仏教でいう戒名のような役割をするものです。仏教で戒名を位牌に書くように、神道では、霊璽(霊代)に霊号を書きます。亡くなった人の御霊としての名前です。霊号は、生前の名前に、称名(たたえな)、尊称、結辞などを重ねて記します。称名は、成人男性では「大人(うし)」女性は「刀自(とじ)」が使われる事が一般的です。身分や年齢、性別を表す...続きを読む

仏舎利

仏舎利とは、入滅した釈迦の遺骨のことです。釈迦が亡くなった後、統治部族のマウラ族が、最初に仏舎利の専有を訴えたため、周辺の仏教国との間で争いが発生しました。その後、遺骨は八分され、残った灰は二つに分けて周辺の10カ所の寺院に祀られたのが、仏舎利の始まりと言われています。仏舎利の舎利は「遺骨・遺体」を意味するサンスクリット語の「sar...続きを読む

病理解剖

病理解剖は、病気が原因で亡くなった人の死因となった病気の種類などを解明する目的で行われます。病死に至るまでの経緯を医学的に明らかにすることができます。病理解剖は主治医が遺族から承諾をとって行われます。本来は、主治医が治療を行った患者が亡くなった際に病理解剖を行って、死亡に至る病気の進行を学ぶという目的のものですが、現在では分業化がす...続きを読む

南無妙法蓮華経

南無妙法蓮華経とは、法華経の教えに帰依するという意味があります。南無はサンスクリット語で、「私は帰依します」の意味です。妙法蓮華経は、法華経の御教えの意味で、法華経の教えを信じるという意味になります。妙法蓮華経の妙は「正しい」法は「釈迦の教え」蓮華は白い蓮華の花の意味です。白は真実、正義の色で法蓮華教のことでもあります。お題目とも言...続きを読む

南無阿弥陀仏

南無阿弥陀仏とは、阿弥陀仏に帰依するという意味があります。南無はサンスクリット語で、「私は帰依します」の意味です。阿弥陀仏は「無量の寿命の大仏」の意味です。つまり、阿弥陀という仏に帰依して、なにもかもをお任せしますという誓いの言葉です。阿弥陀仏は西方浄土の教主で、修行の結果として悟りを得て仏となりました。そして、すべての衆生を救うた...続きを読む

葬儀業界

葬儀業界は、市場規模年間1兆円とも言われる業界です。2017年には、高齢化する社会を背景に、2兆円規模に達するのではとも言われています。葬儀業界は、もともと閉鎖的とも言われた古い体質を持つ業界として知られていましたが、近年、他業種からの新規参入も増加し、業界内の業者間の競争も激化してきています。業界構造に大きな影響を与える他業種から...続きを読む

説教

キリスト教の説教は、牧師や伝道者が教義や教典を口頭で説き明かすことを言います。説教をするには、聖書の心理をひとつの主題に基づいてメッセージとして伝える必要があります。プロテスタント教会では、説教を通して布教活動を行います。古代キリスト教会では、礼拝で聖書を朗読し、聖書の意味を人々に説教することが重要とされてきました。その後カトリック...続きを読む

清拭

清拭とは、死の判定が終わった直後に遺体に対して行われる清浄のことです。病院で亡くなる人が多い現代では、看護師など医療機関の関係者によって行われる事が多くなっています。また、在宅で亡くなった場合は、訪問看護師や葬儀業者の手で行われることもあります。病院での清拭では、看護師が遺体をきれいに拭き、鼻の穴に詰め物をしてくれます。傷口を処置し...続きを読む

燭台

燭台は、ろうそくを立てるための足つきの台です。カトリックでは、信者が危篤状態に陥ると司祭を呼び「病者の塗油の秘蹟」を行います。これはカトリックの七つのサクラメントのひとつです。枕元に白布で覆った祭壇を作り、燭台にろうそくを灯して左右に1本づつ置きます。燭台と燭台の間には十字架を立てます。そして聖油壷と聖体、水、タオルなどを置きます。...続きを読む

主の祈り

クリスチャンが神に祈りをささげる時には、あらかじめ決まっている成文や自由な形式の祈祷を用います。主の祈りに節をつけて歌う教派もあります。主の祈りは、成文化された祈りの代表的なものです。新約聖書をもとにしていますが、内容は教派によって若干異なります。イエス・キリストが弟子に教えたと新約聖書にあるように、キリスト教のほぼ全ての教派で、成...続きを読む

三分の一返し

三分の一返しとは、香典返しの金額の相場のことをさした言葉で、いただいた金額の三分の一を香典返しとして返すことをいいます。香典に包む金額は、会社で出席するなら五千円、親戚の人には一万円~三万円など、故人との付き合いや、地域の風習などによって金額が変動します。香典返しは、いただいた香典の金額によって、半額〜三分の一程度を目安に返礼品を決...続きを読む

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