水引幕

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水引幕の意味(水引幕とは)

水引幕とは葬儀においては、会場などの四方に引きめぐらせた幕のことです。

祭壇の前の天井部分にはる、家紋の入った幕は、真ん中に房を垂らし、形を整えて張られます。寺院などでは、入口付近に飾られることもあります。

鯨幕とは違い、白い短い幕を指して使う言葉です。

幕は自宅葬儀なら、玄関、廊下、天井や壁、階段などにも貼っていきます。水引幕を張ることで、室内に統一感ができます。

経験の豊富な葬儀業者かどうかを見るには、水引幕の張り方ひとつにも、気遣いが見られるものです。

水引幕の実際

水引幕は、相撲の際に吊り屋根にかかる幕のことでもあります。かつては、四本柱として土俵の四隅に柱があり、その上に屋根があって水引幕を下げていたといいます。今は屋根部分だけを吊り下げて、そこに紫色に桜の紋章の水引幕を垂らしています。

かつて葬儀の際には、仮門をたて、四本の柱に屋根を乗せて、そこに水引幕をまわしていました。

相撲は人の死に際して、鎮魂のために行なったもので、葬儀の際の荒魂を踏み鎮めた行事でもあったことがわかります。

現在は家族葬や直葬という選択肢が出てきたこともあり、あえて水引幕を装飾しない葬儀も多く見かけるようになりました。

<関連する用語>:鯨幕 祭壇 家紋 朽木幕

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