「日本」に関連する用語一覧

華厳宗

華厳宗とは、大乗仏教の宗派のひとつです。華厳経を所依とし根本聖典にしています。独自の教学体系を立てています。開祖は杜順で、第二祖が智儼、第三祖は法蔵、第四祖は澄観、第五祖の宗密へと相承されています。華厳教学は、天台教学に並ぶ仏教の代表的な思想です。華厳宗では四法界と言う世界感があります。人間の考える実法界、自我を捨てた虚無の理法界、...続きを読む

庫裏

庫裏とは、仏教寺院の伽藍(寺院の建物)のひとつです。庫裡と書くこともあります。「裏」も「裡」もどちらも内や中という意味があります。寺院の台所であり、居住する場所を意味します。大規模な寺院では、独立した建物になっていて、歴史の古い寺院においては、庫裏の建物が文化財に指定されているものもあります。中小規模の寺院では、建物として独立してい...続きを読む

鑑真

鑑真とは、奈良時代に日本に仏教の教えを正しく広めるため活動した帰化僧です。日本に律宗を開いた開祖です。唐の揚州江陽県の生まれで、14歳で得度し、20歳で長安に入り、翌年から律宗・天台宗を学だといわれています。当時の日本には伝戒師が必要で、聖武天皇は優秀な僧を探していたため、742年に日本から唐に渡った僧・栄叡、普照などに戒律を日本に...続きを読む

礼服

礼服とは、冠婚葬祭といった場面で着用する洋服のことです。礼服は、自衛官、軍人、警察官、消防隊員など、仕事上の制服がある場合は、制服を着用します。学生の場合は、学生服など制服を着用しておけば、礼服として認められ、失礼もありません。本来の西洋式の礼装では、ホワイトタイとブラックタイのドレスコードがあります。ホワイトタイでは燕尾服を着用し...続きを読む

文殊菩薩

文殊菩薩とは、大乗仏教の菩薩で、智慧をつかさどる仏とされています。インドに実在した人がモデルとも言われてています。普賢菩薩とともに、釈迦の脇侍になっています。文殊菩薩像は、獅子の背の蓮華座に結跏趺坐し、右手に利剣、左手に経典を載せた青蓮華を持っています。密教の文殊菩薩像では、童子形のものも見られます。禅宗では、修行僧の姿をあらわす聖...続きを読む

お経

お経とは、釈迦の教えを口伝で伝えたものを、誰でも読めるようにまとめたものをさします。お経はインドの経典が中国を経由して日本に伝わりました。日本国内のお経の種類は、俗に八万四千などとも言われていますが、正確な数はわかっていません。続きを読む

五山制度

五山制度は、インドの五精舎が中国南宋に伝わり、禅宗の保護と統制の目的で定めた寺格のひとつです。寺格というのは、寺院の社会的な地位や、宗教的な地位を鑑みて、政府が認めた寺院の格式のことです。日本の五山制度は、一般的には臨済宗の寺格制度になります。鎌倉時代後期に入ると、日本に禅宗が入り、普及するようになりました。1299年、鎌倉幕府執権...続きを読む

建長寺

建長寺とは、鎌倉市山ノ内にある臨済宗建長寺派の大本山です。鎌倉五山では、第一位の寺格になっています。本尊は地蔵菩薩、北条時頼が開基しました。建長寺の境内と庭園は、国の史跡として指定されています。建長寺の境内がある地域は、古くは「地獄ヶ谷」と呼ばれていて、処刑場があったところです。そこには伽羅陀山心平寺という、地蔵菩薩を本尊とする寺が...続きを読む

鎌倉五山

鎌倉五山は、神奈川県鎌倉市にある臨済宗の禅寺で、建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺の5つの寺院とその寺格のことです。京都五山に対して言います。中国南宋時代に五山官寺制度があり、それが日本に鎌倉時代に伝わり、北条氏によって導入されました。その後、鎌倉幕府が滅亡すると、鎌倉中心の五山ではなく、京都を中心とした五山が定められました。幕...続きを読む

南禅寺

南禅寺は、京都市左京区南禅寺にある臨済宗南禅寺派の大本山です。本尊は釈迦如来、開基は亀山法皇です。日本で最初の勅願禅寺です。勅願寺というのは、当時の天皇、上皇が国家鎮護、皇室繁栄などを祈願する目的で建てる祈願寺のことで、寺格のひとつです。南禅寺は京都五山、鎌倉五山の上の寺格で、格別扱いになっています。つまり、国内における禅寺の中では...続きを読む

京都五山

京都五山とは、京都にある臨済宗の五大寺である南禅寺、天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺のことです。鎌倉五山に対して使われます。中国南宋時代の五山官寺制度で、禅宗の保護と統制を目的に、格式の高い5つの寺院を決定したことに由来しています。日本に伝わったのは鎌倉時代で、当初は鎌倉五山が先にありました。京都に五山ができたのは、その後後醍...続きを読む

大黒天

大黒天とは七福神のひとつで、肩に大きな袋を背負い、右手には内出の小槌を持った姿が有名です。米俵の上に乗って、福々しい姿が印象的です。もともとはサンスクリット語でマハーカーラと呼ばれるインドの神さまです。漢字にすると摩訶迦羅となり、マハーは大、カーラは黒の意味があるので、この名前がつきました。インドでは、ヒンドゥー教の主神であるシヴァ...続きを読む

摩利支天

摩利支天とは、護身、勝利、開運などをつかさどる神として信仰を集めています。猪の背中に乗っていることから、亥年の守り神とも言われています。三面六臂で走駆する七頭の猪に乗っています。また、蓮の花の上で座っている像もあります。元来は女神の像でしたが、男神像として作られた像もあります。もともとはインドの女神、マーリーチーに由来していて、サン...続きを読む

弁財天

弁財天とは、仏教の守護神の天部のひとつ、ヒンドゥー教の女神、サラスヴァティーが仏教や神道に取り入れられた呼び名です。日本には古来から八百万の神々がいますが、七体の神仏を選んで七福神としました。その七福神の中で紅一点の存在で、琵琶を弾く姿でも良く知られています。もともとは川の女神で、水の流れがさらさらと聞こえることから、弁舌や音楽の女...続きを読む

台密

台密とは、日本天台宗の密教のことです。真言宗の密教である東密に対して、台密があります。天台宗の教えに融合していて、最澄、円仁、円珍らが唐から伝えたもので、円暦寺や園城寺を中心に発達しました。最澄は、天台宗の生徒の日常生活の規範として、止観業と遮那業の二つを設けました。台密はこの遮那業にあたります。真言密教に学び修行することで、最澄は...続きを読む

僧侶

僧侶とは、出家して仏教の戒律を守る修行者のことをさす言葉です。古代インドでは、家庭を捨てて出家し、旅をしながら修行する行者をさす言葉でした。サンスクリット語のsaṃghaから来た言葉で、僧伽とも言われます。元来は集団、共同体と言った意味があり、修行者の集団をあらわす言葉です。日本では、奈良時代には伝統的な出家と具足戒という僧団の禁則...続きを読む

巡礼

巡礼とは、宗教上の聖地を巡る行為のことをさします。神社、寺院を訪ね、礼拝して歩くことです。また、国内にとどまらず、各宗教の聖地を訪問することも巡礼といいます。キリスト教やイスラム教の巡礼は、一つの聖地を目的地として、直線型に巡礼するものが一般的ですが、アジア圏で見られるものは、複数の聖地があり、それを順にまわっていく回国型になっています。続きを読む

開祖

開祖とは、創始者にあたる人のことで、特に宗教や学問、芸能などで流派を最初に開いた人をさします。宗旨、宗派によって、創始者をあらわす言葉はさまざまです。始祖、中興、祖師、宗祖、高祖、派祖、開山、門祖、元祖、太祖、教祖などとも言われます。開祖は、開山、開基と同様に、新しく寺院を創建する際に、文字通り山や谷を切り開いて創建したことから来た...続きを読む

閻魔

閻魔とは、死者の生前の罪に対して判決を下すという地獄の王です。仏教の伝来とともに日本に入り、恐ろしいものの代名詞として知られるようになりました。日本では、地蔵菩薩と習合することで、信仰の対象にもなりました。閻魔の法廷には「浄玻璃の鏡」があり、死者が生前に行なった良い行動も悪い行動も、すべて映し出すとされています。法廷には地獄の書記官...続きを読む

エンゲイジド・ブッディズム

エンゲイジド・ブッディズムとは、仏教徒が社会問題に取り組む運動のことで、1960年代にベトナム出身の禅僧ティク・ナット・ハンのムーブメントで広く知られるようになりました。ティク・ナット・ハンはベトナム戦争下での平和活動や社会支援を行い、渡米して戦争の終結を訴えました。1964年の「Engaged Buddhism」後も詩、著作を通じ...続きを読む

注目の記事【PR】

あわせて読みたい

ランキングRanking

enな人々

もっと見る

あなたに
おすすめ記事Recommend