「仏教」の検索結果

仏教の用語

合掌

合掌とは、両手をあわせて仏を拝む時の礼法です。サンスクリット語のアンジャリの訳で、インドの敬礼作法の一種が仏教に取り入れられたものです。南アジア一帯の仏教国では、挨拶の代わりに合掌して相手に礼を尽くします。インドでは、右手は清浄、左手は不浄を表しますが、仏教では、右手が仏、左手は衆生を表しています。この右手と左手を合わせることで、仏...続きを読む

盧遮那仏

盧遮那仏とは、大乗仏教の仏のひとつです。サンスクリット語のバイローチャナの音写から来た言葉です。バイは広く、ローチャナは「照らす」を意味するルチを語源にしています。華厳経の本尊で、太陽の意味があります。光の仏とも称される所以です。盧遮那仏の身から出た光で、宇宙の真理を全ての人を照らし、悟りに導く仏です。仏智の広大無辺を象徴するといわ...続きを読む

律宗

律宗とは中国で始まった大乗仏教の宗派のひとつで、四分律という戒律を持ちます。受戒することで成仏するとしていて、戒律を守り実行することが教義になっています。本山は唐招提寺です。南都六宗のひとつで、中国では中国仏教十三宗のひとつでもあります。律宗を日本に伝えたのは、鑑真です。鑑真は唐の僧侶で十四歳の時に出家、二十一で長安の実際寺の弘景律...続きを読む

融通念仏宗

融通念仏宗とは、良忍によってはじめられた浄土教の一派です。総本山は大阪市平野区の大念仏寺になります。華厳教、法華経を正衣、浄土三部経などを傍衣として、一人往生すれば衆人往生し、念仏を唱えれば自他ともに融通しあうと唱えるのが融通念仏です。毎朝西方に向かって、十界一念・自他融通の融通念仏を十唄することが日課になっています。続きを読む

南都六宗

南都六宗とは、奈良時代の仏教の代表的な六つの宗派をさします。南都は奈良の平城京のことです。これに対して京都の平安京は北都と呼ばれていました。六宗はろくしゅうとも読み、宗は衆、学僧のグループ、学派という意味です。六つの宗派とは、三論宗、成実宗、法相宗、倶舎宗、華厳宗、律宗のことを指しています。平安以降に成立する宗派との大きな違いは、民...続きを読む

祝詞

祝詞とは、神事の行事で神主が神前で唱える言葉のことをいいます。日本人は古くから、言葉には魂があると信じてきました。これを「言霊」と言います。神さまにお願いごとをする時や、感謝の気持ちを表すときには「言霊」を込めて読み上げるというのが、祝詞の意味です。「言霊」は言葉に出したことがそのままかなうといいます。祝詞を声に出して読むことを奏上...続きを読む

灌頂

灌頂とは、頭に水をかけて、悟りの位に進んだことを証する儀式のことです。仏教では、菩薩が最後の悟りを開いて仏になった時に、智水の灌頂を受けて、成仏する儀式として知られています。灌頂は、密教の儀式のひとつとしても知られ、香水を頭にそそぐ儀式のことを言い、受戒や修行者が上の位に上がる時に行なうものでもあります。日本では、日本天台宗の最澄が...続きを読む

神道

神道とは、日本に古来から伝わっていた八百万の神様への信仰に、仏教、道教、儒教などが影響して展開した宗教です。日本独特のもので、一つの神様だけを信じる信仰とは異なります。伝統的な信仰や儀礼を神道として認識するようになったのは、仏教伝来があったからとも考えられています。古くは神仏習合という風に、神道と仏教は区別されずに、神道の神様も仏教...続きを読む

羅漢

羅漢とは、悟りを開いた高僧のことです。サンスクリットのアルハンの音訳を阿羅漢として、それを略称にしたものが羅漢です。釈迦の直弟子のうちでも位の高いものは阿羅漢で、弟子の中でも最高の階位としていました。羅漢とは、煩悩をすべてなくした人のことで、小乗の悟りを得た聖者のことをいいます。また、大乗仏教では、小乗の修行者という意味で否定的に使...続きを読む

木魚

木魚は、お経を読むときにたたく木製の法具です。中国の仏教法具が江戸時代に日本につたわったものです。一般的に家庭で使用するものは、鈴のような形になっています。材料はクスノキやクワといった木材で、響孔と呼ばれる割れ目の部分から、刀を使って中を空洞に彫った形をしています。革や布で包んだばちで叩いて使用します。木魚を打つことで、拍子を取って...続きを読む

煩悩

煩悩とは、仏教で心身を悩ませ、苦しめ、煩わせ、汚す心の作用のことです。仏教では、煩悩が人間の苦の原因になるとされています。原語はサンスクリット語のクレーシャで、苦しめる、汚すという意味で、汚れた心、苦しむ心という言葉からきています。貪・瞋・痴を三種、三毒と言い、それに慢・疑・悪見を加えて六種を根本煩悩とよんでいます。また、三毒に慢疑...続きを読む

結界

結界とは、一般的には神社仏閣における聖なる場所と、俗なる場所とを分ける境目のことです。仏教用語から始まったものですが、密教や神社でも同じ概念があります。仏教の修行では、一定地域を聖域として寺院の境内のなかに領域を定めます。密教では一定の修法の場所には印を結び、真言を唱えて護り浄めます。続きを読む

七本塔婆

七本塔婆とは、初七日から四十九日(七七日忌)までの期間に行う、七回の法要ごとに合計七本の塔婆のことです。そもそも仏教では、死後四十九日のあいだ、七日ごとに閻魔大王により生前の所業を裁かれ、 四十九日目に判決が言い渡されるといわれています。 この四十九日目の判決の日が「忌明け(満中陰)」とされており、この忌明け法要(満中陰法要)までは...続きを読む

大日如来

大日如来は宇宙そのもの、宇宙の全て、森羅万象であるとされており、この世の最高位の存在、根本仏とも言われています。このような説明ではなかなか理解しづらいと思いますが、つまり人智を超えた果てしなく大きく、果てしなく尊い存在ということになります。例えばキリスト教で言えば、イエスキリストは神の子であり、神の言葉を人々に広めるために使わされた...続きを読む

方便

方便とは、仏教において悟りに近づく方法や、近づかせる方法のことを言います。また、人を真実の教えに導くため、仮に取る便宜的な手段のことをさす言葉でもあります。方便はインドのupaya ウパーヤという言葉からきたものです。ウパーヤには目的に近づくという意味があります。「方便は衆生を教え導く巧みな手段」とか「真実の教法に誘い入れるために仮...続きを読む

仏法僧

仏法僧とは三宝の中身で、文字通り仏、法、僧の三つのことです。仏は悟りを開いた人、法は仏の教え、僧は、仏の教えに従って悟りを目指して修行を行う出家者の集団です。この3つは、仏教を構成する上で、基本的で重要な要素であることから、三つの宝、三宝と呼ばれています。この仏法僧の三宝に帰依することが、仏教徒としての基本的な考え方です。仏教に帰依...続きを読む

釈迦

釈迦とは、はじめて仏教を作り広めた人で、この世ではじめて悟りを開き、その境地にまで至った人物といわれています。お釈迦様は仏陀(ぶった)と呼ばれることもありますが、本名をゴータマシッダールタといいこの世に現存した人物で、釈迦族の王子としてこの世に生を受けました。しかし世俗の生活に苦悩して若くして出家し、菩提樹の根本で瞑想に耽った末に悟...続きを読む

竹林精舎

竹林精舎とは、インドの王舎城にあった僧院で、マガダ国の王舎城北門付近にあり、仏教で初めて建設された寺院といわれています。迦蘭陀長者(からんだちょうじゃ)が所有していた竹園で、長者が釈迦に帰依すると、竹林が献じられました。そこにビンビサーラ王が精舎を建立したものという説と、カランダカというリス、もしくは鳥が住んでいた竹で囲まれた園林を...続きを読む

諸行無常

諸行無常とは、この世の中にある全ての事象は、移り変わり行くものであり、同じ状態のまま留まるものはないという意味です。仏教には、刹那という考え方があり、一瞬の間にもものごとが変化していきます。人生は儚く、諸行、つまり一切の作られたものは変わってしまうことを表す言葉です。続きを読む

密教

密教とは、教団の中で秘密の教義と儀礼を、師資伝承によって伝えていく仏教のことをいいます。密教と逆の立場にあるのが顕教です。顕教は広く大衆に向かって世界観を語り、明瞭な言葉で仏教の教えを説くスタイルです。密教はその反対で、信者だけが非公開な教団内で修行を行います。神秘主義的、象徴主義的な教義が中心になっています。宗教体験には神秘的な側...続きを読む

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