娘だけの家はお墓選びはどうしたらいいの？娘や孫に負担をかけない方法【相談ケース別診断】

　 　

娘さんが嫁がれていたり、未婚で今後どうなるかわからない。

家を継いでくれる息子や娘はいても、孫は女の子ばかりで将来、別姓になった場合にお墓は負担にならない？

など様々なお悩みを抱えている方のご相談をよく聞きます。

そんな時、どうすればいいのか？

娘だけですでに先祖代々のお墓がある場合

先祖代々、祖父母や両親から続くお墓がある場合は大きく分けて以下の2つの選択肢があります。

（１）先祖代々のお墓に納骨し、最後の墓守になる人が墓じまい（改葬）を行う

お墓参りに得に問題もない先祖代々のお墓がある場合、自分たち世代の遺骨は納骨し、子供たちがお墓の管理者なった時に今後、先祖代々のお墓をどうするのか？

を親族にも相談のうえ、墓じまい（改葬）を検討します。

納骨の度に必要な費用は納骨費用、納骨法要のお布施などあわせても10万円以下程度で、霊園管理費も年間に１度だけですし、費用負担は少ないと言えます。

詳細はこちら：納骨式の費用ってどのくらい？

（２）自分たちの代でお墓の土地を霊園管理者に返還し、墓じまい（改葬）を行う

子どもたちに墓じまい（改葬）という負担をかけさせないために自分たちの代でお墓の引っ越しを行います。

最近は先祖代々のお墓があっても遠方にあったり、お参りに行きにくい、墓石のメンテナンス費用や清掃など管理に負担がかかることを懸念して早めに墓じまい（改葬）を行う人も珍しくありません。

新たなお墓の選択肢については以下の「まだお墓がなくこれから探す場合」を参考にしてください。

娘だけでまだお墓がなくこれから新たなお墓（納骨堂・永代供養墓・樹木葬など）を探す場合

まず、お墓を探すうえで整理したいポイントをお伝えします。

詳細はこちら：納骨式の費用ってどのくらい？

相談者事例：両親が次男夫婦、自分たちが長男夫婦、未婚の40代の娘が1名

納骨が予想される人数

宗教（宗旨・宗派）にこだわり

お参りの場所は娘世代がお参りに行きやすい場所か？

新たなお墓を設けるためのアドバイス

家を継いでくれる息子や娘がいるが、子供がいないまたは孫が女の子のみのお墓

子供が娘のみで嫁いでいる、又は未婚で今後どうなるかわからない場合のお墓

娘がまだお墓のない長男に嫁いでいる場合のお墓

夫婦墓（2名用の永代供養墓、納骨堂、樹木葬）とは？

娘さんは旦那さんのお家の新たに設けるお墓に入ることを前提として、自分たち夫婦2名（または両親を含めた4名）用の永代供養が含まれた永代供養墓、納骨堂、樹木葬を検討します。

この場合は納骨人数が2名～4名で娘さんがお墓参りに行きやすい場所を検討しましょう。

また、娘さんに管理費の負担をかけたくない場合には、最後に亡くなった人が納骨された後は管理費がかからない納骨壇、樹木葬、永代供養墓を選ぶと良いでしょう。（納骨後13年、33年、50年分など管理費を契約時に支払うことが可能か？を確認）

両家墓（石のお墓または納骨堂で長男の家と自分たちの家のお墓を1つにする）とは？

娘さんが長男家族のお家に嫁いでいる場合は、嫁ぎ先の家のお墓の事情も考える必要があります。

旦那さんのお父さんが次男などでまだお墓がない場合は両家墓といって両家で1つのお墓を設けます。

また、この場合に、娘夫婦の後に子供（孫）がいれば一般的な石のお墓で両家墓を設けます。

孫が娘だけ、または孫がいない場合は娘夫婦の後の墓守りが不要な納骨堂の家族利用できる壇を契約し、両家の納骨壇として使用する。ことも考えましょう。

納骨堂の中には、規則により人数制限や1家族のみしか利用不可などの制限がある納骨堂も存在しますので、相談の際には「両家墓」としての利用が可能か？を聞いてみましょう。

娘が長男以外（次男・三男）に嫁いでいる場合のお墓

継承できるお墓を設けて娘夫婦に継承する

娘さんが長男以外の次男・三男などの男性に嫁いでいる場合は、一般的には新たに娘夫婦も将来的にはお墓を設けます。

その場合に、はじめから自分たち夫婦と娘夫婦が入る想定で4名以上が納骨できるお墓を設ける選択肢もあります。

親族として、自分たちのお墓を娘夫婦に継承することになるので、娘夫婦との話し合いは必須ですがお墓を自分たちで設けることを考えると娘夫婦にとっても一考の余地がある選択肢です。

石のお墓にする場合は、男の子の孫がいて継承に不安がない状況であれば問題はないでしょう。

一方で孫がいなくてお墓の継承者がいない、または孫が女の子のみの場合は孫の将来の負担を考えて、永代供養をふくんだ4人以上の家族で利用できる永代供養墓か納骨堂を検討することをおすすめします。

夫婦墓（2名用の永代供養墓、納骨堂、樹木葬）を設ける

娘夫婦は自分たちのお墓を将来用意することを前提とした選択肢です。

自分たち夫婦2名（または両親を含めた4名）用の永代供養が含まれた永代供養墓、納骨堂、樹木葬を検討します。

この場合は納骨人数が2名～4名で娘さんやお孫さんがお墓参りに行きやすい場所を検討しましょう。

また、娘さんやお孫さんに管理費の負担をかけたくない場合には、最後に亡くなった人が納骨された後は管理費がかからない納骨壇、樹木葬、永代供養墓を選ぶと良いでしょう。（納骨後13年、33年、50年分など管理費を契約時に支払うことが可能か？を確認）

継承者が必要なお墓を設けてしまうと、将来的に改葬の手続きや費用を娘夫婦や孫に負担させてしまうことになります。

娘が未婚または離婚している場合のお墓

娘が未婚で独身の場合

今は晩婚化で娘さんが30代、40代でも将来的に結婚する可能性はあります。ただ、生涯独身の可能性もあります。

そのことを考慮して3名納骨が可能な永代供養墓、納骨堂、樹木葬を選択すると良いでしょう。場所はもちろん娘さんがお参りに行きやすい場所を中心に考えます。

また、娘さんに管理費の負担をかけたくない場合には、最後に亡くなった人が納骨された後は管理費がかからない納骨壇、樹木葬、永代供養墓を選ぶと良いでしょう。（納骨後13年、33年、50年分など管理費を契約時に支払うことが可能か？を確認）

娘が離婚してシングルマザーの場合

娘に子供がいてシングルマザーの場合、再婚する可能性も考えつつ、再婚しない場合は娘と孫の納骨先のことも考えて用意すると良いでしょう。

将来、後継者が不在になっても良いように納骨堂や永代供養墓など永代供養つきで、自分たち夫婦と娘、孫の4名以上が納骨でき、娘さんやお孫さんがお参りしやすい場所を契約すると良いでしょう。

また、娘さんやお孫さんに管理費の負担をかけたくない場合には、最後に亡くなった人が納骨された後は管理費がかからない納骨壇、樹木葬、永代供養墓を選ぶと良いでしょう。（納骨後13年、33年、50年分など管理費を契約時に支払うことが可能か？を確認）

娘だけのお墓選びにおすすめ！人数に応じた納骨が可能な納骨堂事例

娘や孫に負担をかけないお墓選びのまとめ

娘や孫娘に負担をかけたくない・・・。そんな悩みを漠然と抱えていた人もこの記事で状況を整理し、お墓選びがスムーズに進むきっかけになればと思います。また、自分たちで状況整理がし難い、相談したい、といった場合はお墓選びの相談サービスなどを利用してみることも考えると良いかもしれません。

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