題目

題目の意味(題目とは)

題目とは、日蓮宗などで唱える、南無妙法蓮華経の7字のことをさします。妙法蓮華経の5字を題目とする場合もあります。

経典の名前や帰依の心を表すだけでなく、法華経の真理を示すものとして重視されています。

日蓮は、本門の本尊、本門の戒壇とともに、本門の題目として、教義の中心になるものと説きました。

もともとは天台宗の法華経重視を日蓮が受け継いだものです。

法華経には、どんな人でも仏の心が備わっていると説いています。

南無名法蓮華経は、そんなすべての人にある仏の心を信じて、口に出して唱えることで、自分の中の仏の心も思い出しなさいという教えでもあります。

題目の実際

南無名法蓮華経のお題目を繰り返し唱える修行を、唱題（しょうだい）とよんでいます。

唱題行は、正行と言われていて、最も重要な修行に位置付けられています。

断食などは助行で、修行の中心にはならないものです。

浄土信仰での南無阿弥陀仏は、称名と言われ仏の名前から来た言葉です。一方、法華経信仰の南無妙法蓮華経は唱題と言われるように、経典の題名から来た言葉になります。

題目に関連する記事

• 宗派別の本尊・本山・題目早見表
  
  仏教の主な宗派の本尊や総本山、開祖、題目を一覧にした早見表です。自分の家の宗派の本山はどこだろ...
• 墓石に刻む言葉
  
  墓石に刻む言葉は多様化しています。伝統的には、「○○家之墓」や「○○家代々之墓」と家名を刻むか...
• お寺の住職が法事の前に伝えたいこと
  
  唱導寺で法事をする際に皆さんにお話していることをお伝えします。あくまでも一つの考えですが、法事...
• お盆の迎え火、送り火
  
  お盆の風物詩でもある「迎え火」と「送り火」。迎え火と送り火で気になる意味、日にち、言い伝えなど...
• 友人葬の葬儀
  友人葬とは、創価学会の考え方の元に執り行われる葬儀をいいます。葬儀において僧侶は必ずしも必要で...