「禅宗」に関連する用語一覧

庫裏

庫裏とは、仏教寺院の伽藍(寺院の建物)のひとつです。庫裡と書くこともあります。「裏」も「裡」もどちらも内や中という意味があります。寺院の台所であり、居住する場所を意味します。大規模な寺院では、独立した建物になっていて、歴史の古い寺院においては、庫裏の建物が文化財に指定されているものもあります。中小規模の寺院では、建物として独立してい...続きを読む

伽藍

伽藍とは、僧伽藍という言葉を短くしたもので、同じ志を持った人が集まる場所という意味があります。僧が集まり住むところで、修行をする清浄閑静な場所を指す言葉です。転じて、大きな寺や寺院の建物という意味を持つようになりました。梵語でサンガといえば「寄合」「集まり」と言った意味を表します。これを音写にしたものが僧伽になります。奈良時代までは...続きを読む

禅堂

禅堂とは、禅の修行をするための堂です。修行僧が集団生活を行い、修行に励む場所で坐禅を行う場所でもあります。禅堂に入る時には合掌低頭といって、合掌したまま少し頭を下げるようにします。禅堂では、両手をぶらぶらさせずに、叉手(左手を外側に左右の手を重ねて胸の前に保つしぐさ)で姿勢を保つようにします。続きを読む

結跏趺坐

結跏趺坐とは、仏教の座禅の際の座り方です。最も基本的な座法と言われています。結跏趺坐には、全跏趺坐と半跏趺坐の2種類の座り方があります。「跏」は足の裏であり、「趺」は足の甲を意味します。右足を左の腿の上に、足の甲がつくように乗せ、左足を右腿にのせます。この際、両方の足の裏が上を向くようにします。半跏趺坐は、片方の足だけを組む形です。...続きを読む

鎌倉仏教

鎌倉仏教とは、鎌倉時代に興隆した仏教です。平安後期から鎌倉時代にかけて、日本は戦乱の世にあり、社会不安の中で人々は心のよりどころを求めました。武士や庶民にはそれまでの仏教は難解で、共感しにくいものでした。鎌倉仏教は、民衆中心で実践方法はシンプル、政治権力に対して自立しているなどの特徴的があります。現代に続く宗派の中で、鎌倉時代に誕生...続きを読む

隠元

隠元とは、江戸時代前期の僧侶です。黄檗宗の開祖で、明から来日しました。明朝禅を伝え、日本の禅宗に大きな影響を与えました。黄檗宗は、明風の伽羅様式や読経のスタイル、法要様式などが特徴的です。中国福建省の出身の禅宗の僧侶で、1654年、63歳の時に来日し、インゲン豆、西瓜、蓮根、孟宗竹、木魚などを日本に紹介した人としても知られています。...続きを読む

総持寺

総持寺とは、横浜市鶴見区にある曹洞宗の大本山です。瑩山が開基しました。石川県輪島市の真言律宗の教院「諸嶽観音堂」が総持寺の前身です。明治44年に現在の場所へ移転しました。鶴見駅近くの境内は、敷地面積が約50万平方メートルといわれ、仏殿、大祖堂などの多くの堂宇があります。境内には鶴見大学や付属の中高、短期大学付属の幼稚園などの校舎が並...続きを読む

永平寺

永平寺とは、福井県吉田郡永平寺町にある、曹洞宗の大本山です。道元が開山しました。出家参禅の道場として名高く、敷地には山門、仏殿、法堂、僧堂、大庫院、浴室、東司など修行の中心となる七堂伽藍の他にも、大小70余りの殿堂楼閣があるといいます。室町時代に天皇から「曹洞宗第1道場」の勅額を贈られたことから、その歴史は始まったといいます。樹齢6...続きを読む

座禅

座禅とは、禅宗の修行の中心をなすものです。座布団の上であぐらをかいて姿勢を正し、無念夢想の境地で、精神統一するというものです。調身、調息、調心と言われ、姿勢、呼吸、心を整えるのが座禅の基本です。曹洞宗では壁に面して、臨済宗では壁を背にしてあぐらをかきます。あぐらは、結跡朕座といって両方の脚を組む方法と、半跡跣座といって片方の脚だけを...続きを読む

禅宗

禅宗とは、臨済宗・曹洞宗・黄檗宗に代表される座禅を用いた修行を行う仏教の宗派です。全ての人には、内面に仏性があり、それを再発見するためには座禅の修行を行い、仏教における心理を体験をもって知るとされています。インドに始まった禅を6世紀の前半に達磨が中国へ伝えて発展させました。日本では鎌倉時代の初期に栄西の臨済宗、道元の曹洞宗、江戸時代...続きを読む

黄檗宗

黄檗宗は、曹洞宗、臨済宗とともに日本三禅宗の一つです。1874年に一度臨済宗と合併し、2年後に独立しました。本山は京都府宇治市の黄檗山萬福寺です。教義は、臨済禅の一派とされますが、日本における臨済宗とは異なる中国式なため、臨済宗とは分離した独立一派となっています。江戸時代の1654年に、国福建省福州府福清県の黄檗山萬福寺の住職、隠元...続きを読む

曹洞宗

曹洞宗は、禅宗の一つです。鎌倉時代に道元が中国から日本へ伝えました。本山は、福井県の永平寺と横浜市の総持寺です。坐禅を修行の中心に据え、只管打坐というただひたすらに坐禅を行うことを、最も重視します。即心是仏という、坐禅の状態で日常生活を生きていくことを説きます。禅戒一如とも言い、坐禅で学んだことが、生活に現れるという考えからです。南...続きを読む

臨済宗

臨済宗は、禅宗のひとつです。中国禅宗の五家七宗の一つが、鎌倉時代に明庵栄西が日本に伝えました。看話禅は、師匠が出す公案という問題を、弟子が、体全体で答えを見出す中で、理論を超えた真実を探すというものです。また、師匠と二人きりで対面し、弟子が提示した結果を、師匠が検証する参禅を行うことで、体得しました。浄土宗、浄土真宗の念仏を唱えて極...続きを読む

引導

人々を、仏道の正しい教えに引き入れ、導く事であり、迷える人々や、死者、霊を経文や法語を唱え、仏道に導くことをいいます。お葬式の際に僧侶が棺の前に立ち、死者が悟りを得て成仏できるように経文や法語を読み上げる作法を行います。死者が現世への未練や迷いを断ち切って来世へと旅立てるように導く行為が「引導を渡す」という事であり、また、その読み上...続きを読む

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