「神道」に関連する用語一覧

守護神

守護神とは、国家、特定の地域、個人などを守護し、加護を与えるといわれる神のことです。国土を守る国魂神、海上を守る住吉神、春日神は氏神で氏族の守護神です。災いを防ぎ、災難から守ってくれる神さまです。英語ではguardian angelなどとも言われます。守護神は、神的階層のパンテオンの上位を占めていることが多く、人物の守護霊は誕生とと...続きを読む

奥都城

奥都城とは、神道の墓石に刻まれる言葉です。仏式では「〇〇家之墓」とあるところ、神道では「〇〇家奥都城」となります。奥都城の都は、万葉仮名の「つ」で「~の」という意味になります。都の文字を使うのは、その家に神官や氏子がいたという意味があります。津は地域によっては、墓所の近くに海、川や湖、池などがある時に使われます。奥は文字通り「奥」ま...続きを読む

神社

神社とは、神道の信仰で神々を祀るための建物や施設の総称です。また、祭祀を行う組織そのものも神社とよびます。神社の区域は鳥居の内側を差し、神域としています。神社には、産土神、天神地祇、皇室、氏族の祖神、偉人や国家に功労のあった人などの霊が神として祀られています。続きを読む

依代

依代とは、神霊が寄りつくもの、神霊の憑依物のことです。樹木、岩石、人形、人間などが依代として考えられています。また、神体や神域のことを依代と言います。古く日本には、八百万の神という言葉があるようにあらゆるものに神や精霊や魂が宿ると考え、自然やものへの感謝と畏怖をこめた習わしが多くあります。そのため、岩や古木などを祀り、注連縄を飾って...続きを読む

巫女

巫女とは、神に奉仕する女性の総称です。神楽を舞うなどの神事を行い、神職の補佐的な役割を行います。古く巫女は神楽を舞い、祈祷を行い、占いや口寄せをするといった役割を担い、神から託されたメッセージを第三者に伝えるという立場にいました。近代以降では、神社における神事の際の奉仕などを行います。続きを読む

禰宜

禰宜とは、神社における神職の職名のひとつです。一般的な神社では、上から宮司、禰宜、権禰宜の順になっていて、禰宜は宮司を補佐する立場の職位です。禰宜は、ねぎらうの語源でもある「ねぐ」から来た言葉で、ねぐという言葉を目上の人に使う場合には「祈ぐ」と書き、祈る、祈願するという意味もあります。神の心を和ませ、その加護を願うという意味です。禰...続きを読む

権禰宜

権禰宜とは、神社における神職の名前です。役職は上から順に、宮司、禰宜、権禰宜となっています。宮司と禰宜は、各神社に1名ずつしかいません。神職は国家から任命されて職務をまっとうしています。そのため、官吏服務規律という規律に従う義務があります。会社でいえば、宮司は代表者、権禰宜は一般社員の位置にあります。権禰宜は各神社においての人数制限...続きを読む

国教

国教とは、国が特定の宗教を公認、統制、保護する宗教のことです。国教のある国では、その宗教の教義が、その国を統治する際の根本原理になっています。国家行事でもその儀礼にのっとって行われます。キリスト教を国教としているのは、アルゼンチン、コスタリカのローマ・カトリック、ギリシャ、フィンランド、キプロスの正教会、イングランドの聖公会などがあ...続きを読む

宗旨宗派問わず

霊園の募集で「宗旨宗派問わず」という場合には、実際にはさまざまな解釈があります。霊園と言っても、寺院墓地、民間墓地、公営墓地とそれぞれに特徴がありますから、文字通り(仏教徒であれば)宗旨宗派は問わずに墓所を構えることができる公営霊園や、民営霊園もあります。「宗旨宗派問わず」だけでなく「宗教問わず」となっていれば、どんな宗教を信仰して...続きを読む

宗旨替え

宗旨替えとは、広義に言えば自分が信仰している宗旨宗派を変更することです。仏教なら仏教の中で宗旨宗派の変更を行うなど、同じ宗教間での変更を指す言葉です。狭義で言えば、寺請け制度の菩提寺を別の宗旨の寺に変更することをさします。その寺院の檀家をやめて、別の寺の檀家になることです。続きを読む

注連縄

注連縄とは、神道で神様をまつるための神聖な場所を示すものです。注連縄があるところが、現世と神の領域との結界になります。そこから中には、不浄なものは入らないように、守る役目をはたしています。また、神さまの依代として、神さまが宿る印として象徴的な存在でもあります。天照大神が、天の岩戸から出た時に、再び岩戸に戻らないように、注連縄でふさい...続きを読む

神宮寺

神宮寺とは、神社に付属して建てられた仏教寺院です。奈良時代、日本固有の神道と、外来である仏教との調和、融合のために唱えられた教説が神仏習合です。神宮寺はその結果生まれました。多くは神社に付属して建てられ、仏教施設や山内寺院として建設がされました。運営は仏教僧や寺院が行っていました。社僧と言われる神宮寺に住んで仏事を行う僧侶が、神社の...続きを読む

後祓いの儀

後祓いの儀とは、神式の葬儀で出棺の後に払い清めることです。出棺祭の後、神職が関係者や家の周り、屋内を清めます。神道では、死は穢れという考えがありますから、こうして出棺の後は周りを清める行事を行います。神道の葬儀は、通夜祭、遷霊祭、神葬祭、出棺祭、後祓いの儀、火葬祭、帰家祭という順序で行われます。出棺が終わると残った人は祭壇を片づけた...続きを読む

宮司

宮司は神職の職階で、神職や巫女をまとめる神社の長です。宮司は神主と混同されることも多いのですが、現在は神社で一番偉い人は、一般的に宮司のことをいいます。宮司と神主は、古くはほぼ同じ意味があった言葉です。神主は神職のことで、神社を代表する人という意味でした。1946年に神職制度が制定された際には、宮司、権宮司、禰宜、権禰宜の主に4つの...続きを読む

神主

神主は、古くは神社で神に仕える神職の長で、中心になって神を祭り、祭儀、社務を行う代表的な役割を担う人のことをさした言葉です。現在では、一般に神主と言うと、神職を行う人の総称として使われる言葉になっています。神主には職階があり、宮司、禰宜などはそのひとつです。神主の仕事は、戦前までは男性のみの仕事でしたが、戦後は女性も神主ができるよう...続きを読む

神棚封じ

神棚封じとは、家族に不幸があった時に、神棚に半紙を貼って封印することをいいます。白い半紙で神棚の正面を隠すようにします。この半紙を貼る時には、家族ではなく第三者が行うものとされてきましたが、最近では遺族が行うことが多くなっています。本来は、遺族は死忌にそまっているため、第三者が行うとされています。神棚封じをして神棚の扉を閉めてしまっ...続きを読む

清めの塩

清めの塩とは、もともとは神道の考え方からきたもので、死を穢れたものとして清めるという考え方からきたものです。死を穢れとは考えない他の宗教では不要とされるものでもあり、仏式の葬儀で清め塩を使わないとする宗派(浄土真宗など)もあります。大相撲の立ち合いの時には、力士が土俵に塩をまくのも清めの塩です。邪気をはらい土俵を清める意味があります...続きを読む

百日祭

百日祭とは、神道で故人の死後100日目に行う祭事です。仏式でいう百箇日に当たります。百日祭以降は、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭となり、それ以降は五年おきに御霊祭を行います。仏式での「法要」は、神道では「御霊祭」という名前になります。百日祭は、斎場、墓前、自宅で行われるのが一般的で、神社では行われません。「御玉串料」「御神前」などと...続きを読む

コーラン

コーランとは、アラビア語で書かれたイスラム教の根本聖典です。ムハンマドが610年から死に至るまでの22年間に神から受けた啓示を、人々が記憶しまとめたもので、長い章から順に配置されています。そのため、コーランを覚える時には、後ろの章から始めるといいます。現在の状態にまとまったのは、7世紀中頃に第3代正統カリフ、ウスマーンの手によるもの...続きを読む

合祀祭

合祀祭とは神道で、忌明けの五十日祭から百日祭の間に、仮霊舎にお祀りしていた故人の霊祀を祖霊舎に移し、合祀する儀式になります。本来は、この祭儀は夜間に行なわれるものです。この後、霊璽は祖先の霊に合祀され、一緒にお祀りすることになります。合祀することで、故人の御霊が代々の祖霊とともに、一家の守護神となる大切な儀式です。合祀祭を終えると、...続きを読む

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