「仏教」に関連する用語一覧

観音菩薩

観音菩薩とは、人々の声を観じて、その苦悩から救うという慈悲深い菩薩で、宗派の枠をこえて広く信仰され、人々に愛されている菩薩です。音を観じることから観音という名がついたとされています。観じるというのは、人の姿を正しく見るという意味です。水瓶を持ち、その中には功徳水という使ってもなくならない水が入っているといいます。般若心経の冒頭にも登...続きを読む

南都六宗

南都六宗とは、奈良時代の仏教の代表的な六つの宗派をさします。南都は奈良の平城京のことです。これに対して京都の平安京は北都と呼ばれていました。六宗はろくしゅうとも読み、宗は衆、学僧のグループ、学派という意味です。六つの宗派とは、三論宗、成実宗、法相宗、倶舎宗、華厳宗、律宗のことを指しています。平安以降に成立する宗派との大きな違いは、民...続きを読む

最澄

最澄とは、平安時代の僧侶です。日本天台宗の開祖で、俗名を三津首広野といいます。近江国、現在の滋賀県に生まれ、14歳で得度し、最澄と名前を改めました。奈良時代から続く官寺仏教に疑問を抱き、比叡山で修行しました。延暦23年、空海とともに唐へ渡り、翌年に帰国して日本天台宗を開創しました。続きを読む

居士

居士とは、出家せずに、家庭で修行をする仏教徒を表す言葉です。男性の在家仏教徒という意味です。家に居る士ということから名前がつきました。一般の信者と違って、出家こそしていないとはいえ、仏教の知識や経験においては、僧侶と同程度の力量を持っているという意味があります。また、戒名の最後の位号と呼ばれる部分につける敬称にも使われています。居士...続きを読む

四誓

四誓とは、無量寿経という長いお経の中に説かれている四つの誓願です。修行中だった阿弥陀仏が、法蔵比丘の名だった時、師に四十八の願いを述べ、続けて四誓を重ねて誓ったものです。全てのものを救うべく説いた四十八願の後で、重ねて四誓を立てて、この本願が成就されないなら、仏にはならないと誓ったというものです。浄土宗の日常勤行で読誦されることでも...続きを読む

如来

如来とは悟りを開いた人のことをさした言葉です。人間も悟りを開けば如来になれると信じられているのです。現在で、如来といえばまず「釈迦如来」を思い浮かべる方も多いと思います。悟りを開く直前の修行中の人を「菩薩」と呼び、悟りを完全に開いた人を「如来」と呼びます。如来とは特定の固有名詞のようなイメージがありますがそうではなく、真の悟りを開い...続きを読む

菩薩

菩薩といえば多くの方たちが「優しく寛大な姿」を思い浮かべるのではないでしょうか。菩薩とは、もともとは釈迦如来の修行時代を指していた言葉だったそうですが、現代では悟りを求めて修行する僧などを指しています。人間も悟りを求めて修行を積めば如来になれるというのが前提で、如来になる前の者たちを指しています。菩薩というと優しい表情から女性のイメ...続きを読む

本尊

ご本尊とは宗教の信仰対象となるもので、それらを模した仏像(彫刻品)や絵(掛軸)のことをいいます。寺院の本殿や一般家庭の仏壇には、その中央にご本尊が据えられているのが一般的です。ご本尊は宗派によって違い、ですから同じ仏教でも天台宗・真言宗・浄土宗・浄土真宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗といった宗派によってその本尊は違います。例えば、天台宗・...続きを読む

寺請制度

寺請制度とは、江戸時代にキリスト教を排除する目的で「すべての人は寺院の檀家となり、寺院から寺請証文を受け取ること」を強要した制度です。檀家は特定の寺院に所属することでお布施を払い、葬儀や法要の一切をおこなってもらうことになります。寺院はお布施で潤うことになりますが、同時に檀家の管理を請け負う責任を持たされることになりました。事実上寺...続きを読む

授戒会

授戒会とは、仏の弟子になって、戒という約束事を守ることを誓う儀式です。授戒を受けると戒名がつき、徳を積むことができるといいます。生前に授戒会に出席して戒名を受けることもできますが、戒名の準備がないまま亡くなった場合、葬儀の際に授戒を受けることになります。続きを読む

三途の川

三途の川とは、人が死ぬと7日目に渡るといわれている川です。極善、極悪でない人が渡ると言われていて、水の流れの速さが違う3つの瀬があり、生前の業によって、渡る場所が3か所あることから、その名がついたといいます。善人は金銀七宝で作られた橋を渡り、軽い罪人は山の上にある浅瀬を渡り、重い罪人は川下の強深瀬の難関を渡っていくと言われていました...続きを読む

涅槃

涅槃とは、全ての煩悩の火が消滅した、安らぎの境地のことをさします。人間が持っている本能から起こる、心の迷いがなくなった状態のことをいいます。仏教の理想である、仏の悟りを得た境地で、死を表す言葉です。涅槃のことを、サンスクリット語で「ニルバーナ」といい「吹き消すこと」という意味があります。命の火が吹き消された状態を表すともいいます。続きを読む

禅宗

禅宗とは、臨済宗・曹洞宗・黄檗宗に代表される座禅を用いた修行を行う仏教の宗派です。全ての人には、内面に仏性があり、それを再発見するためには座禅の修行を行い、仏教における心理を体験をもって知るとされています。インドに始まった禅を6世紀の前半に達磨が中国へ伝えて発展させました。日本では鎌倉時代の初期に栄西の臨済宗、道元の曹洞宗、江戸時代...続きを読む

極楽浄土

極楽とは浄土宗でいう死後の世界で、「幸福のあるところ」という意味があります。浄土は仏国土といい仏の国です。清浄な世界を指す言葉です。極楽浄土には、阿弥陀仏が住んでいるとされています。それに対してこの世は六道輪廻の苦しい世界とされています。浄土宗では、誰でも南無阿弥陀仏をとなえれば、死後には極楽浄土へ行くことができる考え方をとります。...続きを読む

檀家制度

檀家制度は、江戸時代の寺請制度がその始まりと言われています。檀家が、特定の寺院に所属して、葬祭供養一切をその寺院に任せる代わりに、布施として経済支援を行うことが檀家制度です。江戸時代は、宗旨人別帳などと呼ばれる戸籍台帳のようなものを寺院が作成管理していました。これには檀家の家族、奉公人、出入りの行商人などのすべての項目があり、名前、...続きを読む

三尊仏

三尊仏は、中尊と左右の脇侍(わきじ・きょうじ)からなるもので、3つの仏像が一組になったものです。中央の仏像と、左右の菩薩を配置しています。阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)、釈迦三尊(釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩)、薬師三尊(薬師如来・日光菩薩・月光菩薩)などが有名な三尊仏といわれています。組み合わせは数種類あり、仏像のす...続きを読む

菩提寺

菩提寺とは、先祖代々のお墓のあるお寺のことです。檀家である自分たちと菩提寺との関係は、宗教儀礼に関してはすべてその宗派の作法に則り、菩提寺の運営維持を支えるという関係になります。葬式や法事をお願いする寺院でもあります。菩提寺は、先祖の墓があり、位牌をおまつりしてあるところです。仏事でわからないことを相談に乗ってもらえる場所でもありま...続きを読む

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