「仏壇」に関連する用語一覧

木柾

木柾は、仏教の法具のひとつです。日蓮宗や法華宗の寺院の須弥壇や家庭の仏壇で題目をあげる際に用いられる打楽器です。他の宗門における木魚にあたる法具ですが、木魚とは形体や音色に違いがあります。畳台や座布団のような台の上に乗せて、唄題や読経の際に先端に木製の球がついたバチで叩き拍子をとります。平たく低い形体で、円形だけでなく、四角形の枕型...続きを読む

ほおずき

ほおずきは盆花の代表的なもののひとつです。お盆には精霊が迎え火や提灯の灯りを頼りに帰ってくるといわれています。先祖や亡くなった人が迷わずに戻れるよう、ほおずきの花を提灯に見立てて盆棚や仏壇に手向けます。ほおずきは枝付きのものを求め、飾りつけをします。昔は電気もなく、日暮れ時には提灯やロウソクを用いて灯りをとりました。夜道は今よりもず...続きを読む

花立て

花立ては三具足のひとつで、香炉、燭台、花立ての中のひとつです。花立てを置く位置は、本尊に向かって左側になります。真ん中に香炉、右側に燭台を置きます。これが五具足になる場合には、香炉を中心に燭台を一対、花立てはその外に一対という形で設置します。平常時には三具足、大きな仏壇では五具足と言いますが、地域や宗旨、宗派、菩提寺の考え方などによ...続きを読む

打敷

打敷とは、仏壇に飾る荘厳具で、敷物の一種です。釈迦が座る高座に、弟子たちが自分の着物を敷いたことを起源に、仏壇の前卓、上卓に敷きます。下水板があるので、そこにはさむようにして、本体との間に敷きます。具足を飾る場所に敷くようにします。打敷には種類があり、宗派によって飾るものが違います。また、季節の変わり目には、打敷も衣替えをします。夏...続きを読む

祭祀主宰者

祭祀主宰者は祭祀を主宰する者のことです。慣習にしたがって、祭祀財産(仏壇や墓)は、祭祀を主宰すべき者が継承します。この場合の祭祀財産は相続財産には含まない考え方を取ります。そのため、墓や仏壇を引き継いで先祖の供養をする人は、祭祀主宰者となります。祭祀主宰者は、遺言で指定したり、生前に指定することもできます。祭祀主宰者と祭祀継承者が必...続きを読む

屏位

屏位とは位牌のことです。位牌とは亡くなった方の戒名や没年月日などを記載したもので、仏壇に備えて亡くなった方と思い偲ぶものですが、その位牌にも幾つかの種類があるのです。ドラマなどのシーンでよく見かけるのは、比較的大きな板位牌で、亡くなった故人一人分の名前が記載されたものですが、それ以外に回出位牌(繰り出し位牌)と言って、装飾されたケー...続きを読む

厨子

厨子とは、仏像、仏画などを安置するもので、一般的には正面に両開きの扉があり、屋根と台座のある戸棚のような形をした仏具です。厨子は屋根の形によって、丸厨子、平厨子、帽額厨子などの種類があります。厨子は仏像を収める祠(ほこら)の役割を果たします。一般的に家庭でみられる仏壇は厨子型仏壇ともいわれ、堂宇と仏壇をあわせた古代寺院を小さくして、...続きを読む

荘厳

荘厳には3つの意味があり、一つは仏像・仏堂・仏壇を美しく飾ることを意味する仏語。もう一つは、飾りに使う装飾品その物のこと。そしてもう一つは、智慧・福徳・相好で浄土や仏の身を飾ることを意味します。飾り付けの際、何をどのように飾り付けるかは宗派により異なるため注意が必要です。荘厳の語源はサンスクリット語のvyuhaであるとされ、vyuh...続きを読む

魂抜き

魂抜きとは、お墓から遺骨を出す場合や仏壇を処分する際に行う儀式です。お墓や位牌・仏壇には使い始める時に僧侶によってお魂入れが行われており、魂が宿っていると考えます。その魂を抜いて、ただの「物」に戻すことが魂抜きです。お墓を新たに建立したり、リフォームしたりする必要ができた場合、また、転居などでお墓を移転する(改葬)時などに、お墓から...続きを読む

線香

線香とは、仏事の際に、仏前で焚かれる線のように細いお香のことです。白檀(びゃくだん)、丁子(ちょうじ)などの香料を、松脂などで固めて作った匂い線香と、杉の葉を乾燥させて粉末にして、ノリで練って作った杉線香があります。線香は、邪気を払い、仏前を清めるもので、心を落ち着かせて先祖供養をする際に必要なものです。部屋の隅々を満たす香りは、仏...続きを読む

家具調仏壇

家具調仏壇とは、日本の都市型のライフスタイルに合うよう、家具調にデザインされた現代的な感覚の仏壇です。生活スタイルの変化と狭い住宅事情などを考慮して、1970年代くらいから市場に出回るようになりました。リビングルームに置いても違和感のない仏壇で、モダンですっきりしたデザインに特徴があります。続きを読む

回出位牌・繰出位牌

回出位牌・繰出位牌は、箱型になった位牌に、札板を収納できる方式になった位牌です。先祖代々の位牌がたくさんある場合に、まとめて一つの位牌におまつりします。10枚程度収納できるようになっています。一番前の札板には、○○家先祖代々乃霊位などの文字を入れます。中に入る札板には、それぞれの先祖の戒名を記します。中に収めている札板は、命日の順に...続きを読む

唐木位牌

四十九日などを区切りに、故人のためにつくる本位牌は、材質や塗りによって、「塗位牌」と「唐木仏壇」の2種類があります。唐木位牌は、黒檀や紫檀、白檀(びゃくだん)、欅(けやき)などを材料に用いた、木目を生かした位牌です。材料になる木材は、海外から輸入される銘木を用いるため、唐木の名がついています。硬度が高く、耐久性に優れ、虫や菌がつきに...続きを読む

板位牌

本位牌には板位牌と回出位牌(くりだしいはい・繰出位牌)の二種類があります。故人のために個別に作られる位牌を板位牌と呼びます。台座に札板がついた形をしています。新しく作る位牌が、板位牌になります。回出位牌は、祖先代々の位牌を、ひとつにまとめるために、中に札板を10枚程度収納できるようになった、箱型の位牌です。夫婦など二人以上の戒名など...続きを読む

唐木仏壇

唐木仏壇とは、黒檀や紫檀と言われる銘木を用いて、木目の美しさを生かした仏壇を、唐木仏壇といいます。金仏壇に比較して簡素なもので、木材の種類や材質により、価格が違ってくるのが特徴です。唐木は、中国が唐と呼ばれていたころ、外国産の銘木を用いて作った仏壇ということから名づけられました。黒檀と紫檀は、唐木と呼ばれていたこととも関係しています...続きを読む

金仏壇

金仏壇は、白木の材質に、金粉や金箔を施して仕上げた仏壇のことです。蒔絵、彫刻など日本の伝統工芸の技法を垣間見ることができます。浄土真宗では金仏壇を持つことが一般的です。金仏壇は全国に産地がありますが、経済産業大臣から伝統的工芸品の指定を受けているだけで、15の産地(名古屋仏壇・京仏壇・大阪仏壇・広島仏壇など)があります。それぞれの産...続きを読む

仏壇

仏壇は、家庭で仏様にお参りするための厨子で、先祖代々をお祀りする祭壇です。仏像の内部には、各宗派の本山寺院の仏堂を似せた作りになっています。中には本尊や位牌を収めます。仏壇の起源は諸説あるものの、おおむね江戸時代に寺請制度が始まり、菩提寺を定め、その檀家になることが義務付けられた時点で、庶民に深く浸透していきました。先祖の命日には僧...続きを読む

お焚き上げ

お焚き上げ(ここではお葬式後のお焚き上げを指します)は、粗末に扱うことができない神仏にかかわるものを、お寺や神社の庭で焼いて供養することからはじまりました。庭燎焚き(にわびたき)と言われるものがそのゆえんといわれています。近年では、年末や正月に神社の境内などでお札、お守り、神棚などを焚き上げて供養する行事・法要としてもみられます。今...続きを読む

塗位牌

塗位牌とは、四十九日の忌明け後に、仏壇に祀られ、その後末永くお祀りすることになる位牌(本位牌)をいいます。本位牌のうち、漆を塗り、金箔や金粉などを使ってあるものを特に「塗位牌」と呼び、多く見られます。黒檀や紫檀を用い「唐木位牌」と呼ばれるものもあります。表には、戒名と没年月日を、裏には、俗名と享年を彫ります。白木位牌に書いてあった、...続きを読む

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