宝珠
宝珠とは、災難を除き、濁水を清くするといわれ、思い通りになる珠のことです。宝珠を得るとどんな願いもかない、欲しいと思っている宝物を作り出すといわれています。増益の現世利益を祈る対象です。宝珠は、すべての海水と魚を飲みこんでしまうといわれるインドの伝説の怪魚マカラの体内や、龍神の脳から出たとも言われています。手に宝珠を持っている龍神の...続きを読む
宝珠とは、災難を除き、濁水を清くするといわれ、思い通りになる珠のことです。宝珠を得るとどんな願いもかない、欲しいと思っている宝物を作り出すといわれています。増益の現世利益を祈る対象です。宝珠は、すべての海水と魚を飲みこんでしまうといわれるインドの伝説の怪魚マカラの体内や、龍神の脳から出たとも言われています。手に宝珠を持っている龍神の...続きを読む
大黒天とは七福神のひとつで、肩に大きな袋を背負い、右手には内出の小槌を持った姿が有名です。米俵の上に乗って、福々しい姿が印象的です。もともとはサンスクリット語でマハーカーラと呼ばれるインドの神さまです。漢字にすると摩訶迦羅となり、マハーは大、カーラは黒の意味があるので、この名前がつきました。インドでは、ヒンドゥー教の主神であるシヴァ...続きを読む
摩利支天とは、護身、勝利、開運などをつかさどる神として信仰を集めています。猪の背中に乗っていることから、亥年の守り神とも言われています。三面六臂で走駆する七頭の猪に乗っています。また、蓮の花の上で座っている像もあります。元来は女神の像でしたが、男神像として作られた像もあります。もともとはインドの女神、マーリーチーに由来していて、サン...続きを読む
弁財天とは、仏教の守護神の天部のひとつ、ヒンドゥー教の女神、サラスヴァティーが仏教や神道に取り入れられた呼び名です。日本には古来から八百万の神々がいますが、七体の神仏を選んで七福神としました。その七福神の中で紅一点の存在で、琵琶を弾く姿でも良く知られています。もともとは川の女神で、水の流れがさらさらと聞こえることから、弁舌や音楽の女...続きを読む
梵天とは仏経の守護神の天部のひとつです。インドでは宇宙の根源とされたブラフマンを神格化し、仏教に取り入れました。梵天は、釈迦が悟りを開いた時に、それを他人に知られないようにしようとしたことを叱咤し、釈迦の教えを広めるように諭したといわれています。また、釈迦が入滅する際には、迎えに来たとされています。梵天は天部の中では最高位の存在で、...続きを読む
天部とは、天界に住む者の総称で、仏教の守護神のことをあらわす言葉です。仏像の中では、毘沙門天・帝釈天のような天像の総称でもあります。インド古代神話においては、天界に住む神々のことで、仏教に取り入れられた時、護法神となりました。凡夫は欲、色、無色の三界を輪廻すると言われています。この三界には二十八の天界があり、そこには天部が住んでいる...続きを読む
五大明王とは密教に特有の、5人の明王のことです。真言宗の東密では、不動・降三世・軍荼利・大威徳・金剛夜叉からなります。不動を中心に、東に降三世、南に軍荼利、西に大威徳、北に金剛夜叉という風に、五方位に配置されています。天台宗の台密では、金剛夜叉が烏枢沙摩明王になります。金剛界五知如来が、それぞれに教令輪身として姿を現したものです。大...続きを読む
即身成仏とは、仏教で人間が究極の悟りを開き、肉身のまま仏となることです。真言密教の教義で空海の「即身成仏義」で確立されています。即身成仏を開くためには、一定以上の厳しい修行を行って、日常生活の枠を逸す必要があります。特に天台、真言などの密教や山岳信仰の流れを組む宗旨では、山伏が白装束で行う、死を意識した修行でもあります。大日如来の真...続きを読む
合掌とは、両手をあわせて仏を拝む時の礼法です。サンスクリット語のアンジャリの訳で、インドの敬礼作法の一種が仏教に取り入れられたものです。南アジア一帯の仏教国では、挨拶の代わりに合掌して相手に礼を尽くします。インドでは、右手は清浄、左手は不浄を表しますが、仏教では、右手が仏、左手は衆生を表しています。この右手と左手を合わせることで、仏...続きを読む
盧遮那仏とは、大乗仏教の仏のひとつです。サンスクリット語のバイローチャナの音写から来た言葉です。バイは広く、ローチャナは「照らす」を意味するルチを語源にしています。華厳経の本尊で、太陽の意味があります。光の仏とも称される所以です。盧遮那仏の身から出た光で、宇宙の真理を全ての人を照らし、悟りに導く仏です。仏智の広大無辺を象徴するといわ...続きを読む
仏法僧とは三宝の中身で、文字通り仏、法、僧の三つのことです。仏は悟りを開いた人、法は仏の教え、僧は、仏の教えに従って悟りを目指して修行を行う出家者の集団です。この3つは、仏教を構成する上で、基本的で重要な要素であることから、三つの宝、三宝と呼ばれています。この仏法僧の三宝に帰依することが、仏教徒としての基本的な考え方です。仏教に帰依...続きを読む
明王とは、仏像を分ける時に使う言葉で、如来、菩薩の次の分類名になります。如来が通常の姿ではいうことを聞かない衆生がいたら、屈伏させることを目的に、忿怒の姿に変身したものが明王で、密教の尊像です。仏教に帰依しない民衆を帰依させようとする役割を担う仏尊でもあります。大日如来の命を奉じ、非常に強い力を持ち、悪を打ち砕き仏法を守る存在です。...続きを読む
発心とは、仏教の言葉で悟りをえようとする心を起こすことをいいます。「発菩提心」の略語とも言われ、菩提心を起こして、出家やお遍路などの決心をすることにも使われる言葉です。一般的に発心というと、物事を始めようと思い立った時や、心を改める時に使う言葉でもあります。菩提心は、自分だけが悟りを求めてかなうものではなく、他を利する気持ちがなくて...続きを読む
曼荼羅とは仏教の中でも特に密教で考えられている世界を絵柄で表したものを言います。曼荼羅には幾つかの種類があり、宗派などによってその絵柄や世界観には違いがあります。曼荼羅には日本独自の宗教である神道系の「垂迹曼荼羅(すいじゃくまんだら)」というものまであり、その種類や内容は多岐にわたるのですが、一般的には密教の幾何学的な図柄の曼荼羅を...続きを読む
不動明王はもともとはヒンズー教の三大神の一人である「シヴァ」とされており、不動明王を祀る仏教は密教の一つです。また不動明王は五大明王の一人であり、五大明王の筆頭とされています。一般的な仏教でのご本尊や仏像は優しい姿をしたものが多いですが、不動明王は悪を絶ち仏道に導くことで救済する役目を担っていることから恐ろしい表情をしているとされて...続きを読む
薬師如来とは、薬壺を持ち病気を治す仏様として知られる、如来の一尊です。西方極楽浄土の阿弥陀如来に対して、薬師如来は東方浄瑠璃界(いわゆる現世)の教主とされています。阿弥陀如来は死後の来世の平穏を司る仏なのに対して、薬師如来は現世での苦しみを取り除き安泰を司る仏として扱われています。如来とは、そもそも人間が解脱し悟りを開いた状態を指し...続きを読む
大日如来は宇宙そのもの、宇宙の全て、森羅万象であるとされており、この世の最高位の存在、根本仏とも言われています。このような説明ではなかなか理解しづらいと思いますが、つまり人智を超えた果てしなく大きく、果てしなく尊い存在ということになります。例えばキリスト教で言えば、イエスキリストは神の子であり、神の言葉を人々に広めるために使わされた...続きを読む
釈迦如来とは、お釈迦様の呼び名の一つです。お釈迦様は本名をゴータマシッダールタといい、お釈迦様の「釈迦」は彼が所属していた部族の名前です。「釈迦族の聖者」という意味の「釈迦牟尼(しゃかむに)」が略されて釈迦と呼ばれるようになったようです。また如来とは「悟りを開いた人物」を指す言葉です。釈迦如来だけではなく薬師如来・大日如来・阿弥陀如...続きを読む
脇侍とは、仏教彫刻・線画において、中尊(ご本尊=中央に位置する、信仰の中心となる仏様)の左右に控える存在で、明王・天・菩薩などがそれに当たります。脇侍は、中尊が持つ教化を補佐する役割を持っており、中尊と脇侍の両方を揃えることで、より深く仏教・教化に触れることがかないます。中尊と脇侍の組み合わせは宗派により異なります。真言宗・・・中尊...続きを読む
大仏とは、巨大な仏像を表す言葉です。仏像の基本寸法は丈六(じょうろく)といわれ、一丈六尺(約4.85m)の整数倍、または整数分の一で造られることが多く、立像で高さが一丈六尺(約4.85m)よりも大きなものを大仏と呼ぶことが多いです。この大きさの基準は、釈迦の身長が一丈六尺(約4.85m)だったという説や、仏や菩薩が化身してこの世に現...続きを読む
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