「平安時代」に関連する用語一覧

念仏

念仏とは、大義では仏を念じて、その姿や功徳を心に思い浮かべることを表しています。法身念仏で仏の理法をとなえ、観念念仏では仏の功徳を念じます。また、一般的に念仏というと、称名念仏といって、仏の名前を唱えることを意味します。続きを読む

最澄

最澄とは、平安時代の僧侶です。日本天台宗の開祖で、俗名を三津首広野といいます。近江国、現在の滋賀県に生まれ、14歳で得度し、最澄と名前を改めました。奈良時代から続く官寺仏教に疑問を抱き、比叡山で修行しました。延暦23年、空海とともに唐へ渡り、翌年に帰国して日本天台宗を開創しました。続きを読む

比叡山延暦寺

比叡山延暦寺とは、滋賀県大津市坂本本町にある日本天台宗の総本山です。平安初期に最澄によって開創されました。平安時代の仏教の中心を担った寺院です。密教では、東寺の真言宗を東密と呼ぶのに対して、比叡山延暦寺の密教を台密としています。比叡山は高野山と並び、歴史的な信仰対象の山として知られています。続きを読む

高野山金剛峯寺

高野山金剛峯寺とは和歌山県伊都郡高野町高野山にある高野山真言宗の総本山です。真言宗の宗祖、空海が拠点とした寺院です。高野山には100以上の寺院が集中しています。高野山が山号についていることからも、高野山全体が真言宗の総本山であることがわかります。続きを読む

狛犬

狛犬とは、神社や寺院の入口の両わきや、本殿の正面左右にペアで置かれている犬や獅子に似た守護獣です。想像上の生き物といわれています。向かい合わせに置かれていたり、参拝者の方を向いていたりするのが一般的です。日本に伝わった当初は、角がある狛犬と、角のない獅子がペアになっていました。現在では、獅子、獅子の組み合わせが多くなり、呼び名は狛犬...続きを読む

三途の川

三途の川とは、人が死ぬと7日目に渡るといわれている川です。極善、極悪でない人が渡ると言われていて、水の流れの速さが違う3つの瀬があり、生前の業によって、渡る場所が3か所あることから、その名がついたといいます。善人は金銀七宝で作られた橋を渡り、軽い罪人は山の上にある浅瀬を渡り、重い罪人は川下の強深瀬の難関を渡っていくと言われていました...続きを読む

氏子

氏子とは、その地域の住人で、その土地の氏神におまつりをする人という意味です。本来の氏神さまは、氏族としておまつりをしている神様という意味でした。平安時代以降になると、一族だけにとどまらず、その氏族と一緒に生活している者を含めて、氏子と呼ぶようになりました。また中世以降には、氏神さまの周りで生活して、祭礼に参加する人のことを氏子と呼ぶ...続きを読む

真言宗

真言宗とは大日如来を本尊とする仏教の宗派です。平安時代に弘法大師空海が開いた宗派で、本山は高野山金剛峯寺になります。この身のままで仏になるという即身成仏を説いています。修行は、身口意の三密修行で、身体、言葉、心の修行を行うことで、誰でも仏になることができるとしています。平安時代に貴族の間から広まり、加持祈祷を行いました。続きを読む

天台宗

天台宗とは、法華経を経典とする仏教です。平安時代に最澄が開いた宗派で、比叡山延暦寺が本山になります。法華経を中心とする四宗(法華円教・戒・禅・密教)からなる大乗仏教全般を学ぶ宗派とも言われます。これは四宗相承とよばれています。天台宗の教えの一部をとりあげて、浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗、時宗、日蓮宗が生まれたともいわれます。天台...続きを読む

供養塔

供養塔とは、死者や祖先の供養のために建てる石塔の事をいいます。また「供養のための会」を行ったという印の意味でも建てられることもあります。供養塔には五輪塔や宝篋印塔(ほうきょういんとう)、多宝塔、無縫塔などといった様々な形があり、平安時代末期ごろからはじまったとされており、供養のために石で造られています。戦で命を失った者たちや、天災、...続きを読む

脚絆

葬儀で用いられる脚絆は、死装束の一つで、足に付ける服飾品のことです。脚絆は、労働や長期歩行の際に、足を保護することと動きやすくするためにつける服装品のことで、ズボンのすその広がりを押さえる事で活動しやすくさせるという目的や、臑を保護することで脚のうっ血を防ぎ血流を良くするという目的で用いられてきました。平安時代には臑につける服装品の...続きを読む

五山の送り火

五山の送り火は、京都では、祇園祭同様に夏を代表する風物詩です。山でかがり火を焚く行事で、大文字山のものが有名です。8月16日に大文字、松ヶ崎妙法、舟形万灯籠、左大文字、鳥居形松明の5つの山で炎を上げて、死者の魂をあの世へ送り届ける送り火を焚く行事です。当日は午後8時から大文字をスタートに、5つの山で、大文字、妙法、舟形、左大文字、鳥...続きを読む

朽木幕

朽木幕とは、神式の葬儀、神葬祭で使う幕のことです。朽木とは、木が腐食して、木目が残り浮き上がった状態を図案にした模様です。この図案が入った幕のことを、朽木幕と言っています。朽木幕は白地の幕で、平安時代には、壁代とか、几帳とよばれ、大部屋を区切るための幕として使われました。広い室内を隔てるために使った、間仕切り用の幕ということになりま...続きを読む

踊り念仏

踊り念仏とは、踊りながら太鼓や鉦(かね)を打ち鳴らし、念仏を唱えることを言います。起源は平安時代中期の僧空也にあるとされています。その後鎌倉時代に一遍(1239~1289)が門弟とともに各地を遊行しました。(遊行:僧が布教や修行のために各地を巡り歩くこと)彼らは一念の信を起こし、念仏を唱えた者に札を与えました。このことを賦算(ふさん...続きを読む

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