生涯未婚率

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生涯未婚率の意味(生涯未婚率とは)

生涯未婚率とは、50歳時点で結婚をしていない人の比率をあらわす数値です。

厳密には人口に占める生涯未婚だった人の割合とは異なりますが、50歳時点で結婚経験のない人は、生涯独身である可能性が高いという考え方から、50歳の未婚者の割合を出して、生涯独身である人の割合の目安としています。

計算方法としては、「45歳~49歳」と「50歳~54歳」の未婚率の平均値により算出される数値を用います。

2010年の生涯未婚率は男性が20.14%、女性は10.61%(※)でした。

わずか20年前の1990年には、男性5.57%、女性4.33%だったことからも生涯未婚率は急上昇しており、未婚化、晩婚化がますます少子高齢化に拍車をかける日本の現状があきらかになっています。

生涯未婚率が増加の一途をたどれば、単身世帯数はますます増加し、孤独死などの問題も顕著になります。

人口統計資料集(2013年)国立社会保障・人口問題研究所より

生涯未婚率の実際

生涯未婚で親類もすでに他界している状況で亡くなると、孤独死供養をする人がいないという問題が起こります。

親族が誰もおらず、遺体の引き取り手がないということになれば、自治体負担で火葬され、合同墓に埋葬されます。

生涯独身の方や、独居されている方など、いわゆる「おひとりさま」が増えることを背景に、血縁のない人達が、同じお墓に入る「墓友(はかとも)」という新たな縁を生み出している共同墓や樹木葬が見られるようになっています。

こうした共同墓では、「○○家の墓」ではなく、桜の木やモニュメントなどを墓石として、宗教色が薄い明るい公園や庭のような雰囲気の場所に葬られ、団体主催の法要や慰霊祭なども行われ、常に誰かが墓を訪れることにより、寂しい思いはしないという考え方があります。

<関連する用語>:墓友 孤独死 火葬率 生涯未婚率

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