「葬儀・葬式」に関連する用語一覧

規格葬儀(規格葬)

各自治体や市町村が葬儀の内容を決めて提供する葬儀のことです。実際の葬儀は、自治体が提携する一般の葬儀社によって執り行われることが多く、自治体の職員が葬儀を執り行う地域はごく少数です。葬儀の内容は簡素なものを基本としているため、個人で葬儀を葬儀社へ依頼する場合のように故人の思いや個性を表現する葬儀とは異なり、葬儀の儀式として必要最低限...続きを読む

仮通夜

仮通夜とは、故人が亡くなった当日の夜に親族や近親者だけで、ご遺体を一夜見守って夜を明かすことです。また、葬儀の日取りなどの関係ですぐに通夜を行えない場合など、通夜を2日間にわたって行う時に、1日目の通夜の事を仮通夜とも呼びます。仮通夜は、邪霊が死者に寄り付かないように見守り、亡くなった故人との別れを偲ぶという意味合いから始められたと...続きを読む

火葬率

火葬率とは、遺体を埋葬する方法として火葬を用いる割合のことです。火葬は、諸外国でも行われている遺体を葬るための手段の一つであり、遺体を焼却することです。遺体を焼却した後、壺(骨壺)に入れて墓や納骨堂に納めます。火葬はインドが発祥とされており、仏教の伝来とともに中国や朝鮮半島などにも広まり、日本においては文武天皇4年(700年)、僧侶...続きを読む

引導

人々を、仏道の正しい教えに引き入れ、導く事であり、迷える人々や、死者、霊を経文や法語を唱え、仏道に導くことをいいます。お葬式の際に僧侶が棺の前に立ち、死者が悟りを得て成仏できるように経文や法語を読み上げる作法を行います。死者が現世への未練や迷いを断ち切って来世へと旅立てるように導く行為が「引導を渡す」という事であり、また、その読み上...続きを読む

幣帛

幣帛は、神道において神前にささげるものを総じた名称です。もともとは布地を表した語で、麻などの織物が貴重品として供えられました。現代では、布以外にも、紙、玉、衣服、酒、貨幣などをお供えします。神式の葬儀では、串の先に赤い紙を挟んだもの祭壇にお供えしますが、これを指して「幣帛」と呼ぶことも多いです。神様に幣帛や食べもの(饌)をお供えする...続きを読む

死化粧

死化粧とは、ご遺体を清め整えることをいいます。お化粧方法は通常と変わりありませんが、ご遺体に対し死後処置を施し、お化粧を行います。ご遺体のお体を清めた後、髪を整え、爪を切り、薄化粧を施します。男性の場合は御髭剃りも必要です。ご遺体の印象は口元も大きく影響するため、より安らかな寝顔に見えるように心がけたお化粧が施されます。着替えは宗教...続きを読む

死後硬直

死後硬直とは、死(心臓停止)に伴い遺体の筋肉が硬化していく現象をいいます。環境温度などの影響により若干ずれはありますが、通常は死後24時間以内に脳から内臓、顎、首周りからゆっくりと硬直がはじまり、半日程度で全身に及びます。硬直のピークは半日~1日余りの間にあり、その後は徐々に解けていきます。死後硬直のピーク時に御遺体の姿勢を整えるこ...続きを読む

斎場

斎場とは、葬儀を執り行う場所・施設を指します。葬儀が行われる場所は多様化しており、公営斎場・寺院・教会・葬儀会場などを広く斎場と呼びます。霊安室のある斎場では、葬儀までご遺体を安置することが可能です。また葬儀会館などでは、遺族向けの控え室も用意されており、布団貸し出しサービスを利用することでお通夜の宿泊(仮眠)が行なえる斎場もありま...続きを読む

六文銭

六文銭とは、亡くなった人を納棺する際、死装束のひとつとして首からかける頭陀袋の中に入れる、印刷されたお金のことです。納棺の時に一緒に収める副葬品のひとつということになります。三途の川の「渡し賃」とも言われる六文銭は、地蔵菩薩を大切にした日本人にとって、六道にいるといわれる、六人の地蔵菩薩に渡すために用意が必要ともいわれています。六道...続きを読む

枕団子

枕団子とは、亡くなった方の枕元に供える、うるち米の粉で作っただんごのことです。枕団子は、枕飯とともにお供えされます。枕団子や枕飯は、亡くなった人が善光寺詣りに行く時の弁当にするとか、古来は亡くなった人を蘇らせるために、貴重な白米や団子をお供えして、それが食べたければ蘇生するのではとお供えした、などの諸説があります。続きを読む

八足案

八足案は神式の葬儀(神葬祭)などで用いられる八本の足を持つ台(小机)のことです。白木や桧で造られており、祖霊舎(それいしゃ、みたまや)の前に置き、幣帛(へいはく)や神饌(しんせん)などのお供え物や玉串(たまぐし)を載せます。 神饌台ともよばれます。神饌とは、神様にお供えする供物のことで、御食と書いてミケとも呼ばれています。家庭では、...続きを読む

死亡届

死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に、届出しなければなりません(国外で死亡した場合は3ヶ月以内)。死亡届を提出することのできる自治体は複数あり、1)亡くなった人の本籍地2)亡くなった場所3)届出人の住所地の市区町村長へ死亡診断書と一緒に提出することになっています。死亡届を提出すると同時に、火葬許可証を申請、発行してもらう手続...続きを読む

死亡診断書

死亡診断書とは、患者の死亡について医者が作成する書類(診断書)のことです。これをもって死亡を証明する書類です。医師が日頃から診断していた患者について、診察後24時間以内の死亡や、明らかに診察中の疾患によって死亡が確認できる場合に、作成されます。つまり、それ以外の疾患などで、突然亡くなってしまった場合には、医師は死亡診断書を発行するこ...続きを読む

繰上初七日

繰上初七日は、本来なら亡くなってから七日目に行う初七日の法要を、告別式の当日に行うことを言います。葬儀の型式が簡素化、合理化されていく現在では、全国的に広く行われています。初七日は1週間です。親族や近しい人を、1週間後にもう一度集合してもらうことは心苦しいという配慮から生まれた、忙しい現代人なりの法要の合理化です。合理化された当初、...続きを読む

くぎ打ち

くぎ打ちとは、出棺の際に、遺族で棺のふたにくぎを打ちつけることをいいます。もともとは、墓地まで葬列を組んで棺を運んだ際に、ふたがずれたり、落としたりしないように、縄を巻いたのが始まりといいます。伝統的には庭石などを用いて釘を打っていましたが、葬儀会社が用意してくれた金づちを用いるのが、現在では一般的になっています。石を用いてくぎを打...続きを読む

監察医

監察医は、自治体の知事によって任命された、行政解剖を行う医者のことです。「行政解剖」とは、死因がはっきりしないが、犯罪性のない遺体(自宅での突然死など)の、死因を解明するために行われることです。一方、犯罪性の可能性のある解剖は、「司法解剖」と呼び区別しています。一般的にはこの二つの解剖を行う医師は、前者を監察医、後者は裁判所の委託を...続きを読む

紙樒

紙樒とは、東大阪地方などを中心に、地元の自治会が主体となって、葬儀の際の門樒を省略し、受付で一律の金額を支払うことで、紙に墨で名前と所属を書いたものを、葬儀会場の入り口付近に掲示してもらうことです。本樒、門樒は葬儀会場付近に飾り付ける、大型の樒の葉を用いた花輪のことです。葬儀会場を地元の集会場などを借りて行う際には、外飾りを規約で禁...続きを読む

鏡(神式)

神道における鏡とは、三種の神器の一つです。神器とは、神様の依り代とも言われています。日本に降り立った天照大神は、三種の神器を与えたと古事記にあるように、神式の葬儀である神葬祭では、祭壇には三種の神器を飾ります。鏡は、天照大神が、天の岩戸に隠れてしまったときに、これを使っておびき出したと言われています。天照が扉を少しだけ開けた時に、鏡...続きを読む

お膳料

お膳料は、お膳に代えて僧侶にお渡しするお布施のことです。葬儀に限らず、お祝い事の際でもつかう言葉です。お膳を用意して、食事をしていただくべき際に、先方の都合などによりかなわない場合、代わりに送る謝礼のことです。読経が終わった時などに、お車代などと合わせてお渡しすることが多いです。続きを読む

板樒

板樒は、板や紙に氏名、所属が記入されたものを、葬儀会場に張り出してあるものを言います。本来、樒とは葬儀会場に飾られる植物です。転じて、生の木を用いた背の高い、葉だけを用いた葬儀用の花輪のことです。樒は毒性の強い、独特の香りがする植物です。悪霊除けやお清めに効果があると、お香をたくのと同様に、飾られてきました。一部の地域では、この飾り...続きを読む

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