「仏教」の検索結果

仏教の用語

僧侶

僧侶とは、出家して仏教の戒律を守る修行者のことをさす言葉です。古代インドでは、家庭を捨てて出家し、旅をしながら修行する行者をさす言葉でした。サンスクリット語のsaṃghaから来た言葉で、僧伽とも言われます。元来は集団、共同体と言った意味があり、修行者の集団をあらわす言葉です。日本では、奈良時代には伝統的な出家と具足戒という僧団の禁則...続きを読む

聖地

聖地とは、宗教的に重要な意味のある場所、神聖とされている場所のことです。具体的には、ユダヤ教のエルサレム、シナイ山、キリスト教のエルサレム、ベツレヘム、バチカン、イスラム教のメッカ、メディナ、エルサレム、チベット仏教のラサ、ヒンドゥー教のベナレス、神道では、出雲大社、伊勢神宮といった地名があげられます。その宗教や信仰にとっての本拠地...続きを読む

巡礼

巡礼とは、宗教上の聖地を巡る行為のことをさします。神社、寺院を訪ね、礼拝して歩くことです。また、国内にとどまらず、各宗教の聖地を訪問することも巡礼といいます。キリスト教やイスラム教の巡礼は、一つの聖地を目的地として、直線型に巡礼するものが一般的ですが、アジア圏で見られるものは、複数の聖地があり、それを順にまわっていく回国型になっています。続きを読む

開祖

開祖とは、創始者にあたる人のことで、特に宗教や学問、芸能などで流派を最初に開いた人をさします。宗旨、宗派によって、創始者をあらわす言葉はさまざまです。始祖、中興、祖師、宗祖、高祖、派祖、開山、門祖、元祖、太祖、教祖などとも言われます。開祖は、開山、開基と同様に、新しく寺院を創建する際に、文字通り山や谷を切り開いて創建したことから来た...続きを読む

閻魔

閻魔とは、死者の生前の罪に対して判決を下すという地獄の王です。仏教の伝来とともに日本に入り、恐ろしいものの代名詞として知られるようになりました。日本では、地蔵菩薩と習合することで、信仰の対象にもなりました。閻魔の法廷には「浄玻璃の鏡」があり、死者が生前に行なった良い行動も悪い行動も、すべて映し出すとされています。法廷には地獄の書記官...続きを読む

エンゲイジド・ブッディズム

エンゲイジド・ブッディズムとは、仏教徒が社会問題に取り組む運動のことで、1960年代にベトナム出身の禅僧ティク・ナット・ハンのムーブメントで広く知られるようになりました。ティク・ナット・ハンはベトナム戦争下での平和活動や社会支援を行い、渡米して戦争の終結を訴えました。1964年の「Engaged Buddhism」後も詩、著作を通じ...続きを読む

ティック・ナット・ハン

ティック・ナット・ハンは、1926年ベトナムのフエ出身で、16歳で得度した禅僧です。ダライ・ラマ14世と並ぶ活動家としても知られています。現在はフランスに亡命し、フランスやアメリカを中心に活動しています。ベトナム戦争中、サイゴンで社会奉仕青年学校を設立し、爆撃を受けた村を再建。仏教の非暴力と慈悲の精神に基づき、学校や医療センターを建...続きを読む

梵天

梵天とは仏経の守護神の天部のひとつです。インドでは宇宙の根源とされたブラフマンを神格化し、仏教に取り入れました。梵天は、釈迦が悟りを開いた時に、それを他人に知られないようにしようとしたことを叱咤し、釈迦の教えを広めるように諭したといわれています。また、釈迦が入滅する際には、迎えに来たとされています。梵天は天部の中では最高位の存在で、...続きを読む

天部

天部とは、天界に住む者の総称で、仏教の守護神のことをあらわす言葉です。仏像の中では、毘沙門天・帝釈天のような天像の総称でもあります。インド古代神話においては、天界に住む神々のことで、仏教に取り入れられた時、護法神となりました。凡夫は欲、色、無色の三界を輪廻すると言われています。この三界には二十八の天界があり、そこには天部が住んでいる...続きを読む

本覚

本覚とは、本来そなわっている覚性という意味です。一般の衆生にも本来あるはずの悟りの智慧という意味です。誰でも悟りがもともと具わっていること、誰でも仏になれるということを表します。人の心には、煩悩があったとしても、そもそも根本的に本覚が備わっていて、汚れない真理があるという考えです。仏経の悟りは覚と言い、迷いは不覚と言います。覚の中に...続きを読む

毘沙門天

毘沙門天とは、仏教の天部の神で、持国天、増長天、広目天とともに四天王のひとつになっています。サンスクリット語では、ヴァイシュラヴァナとよばれていて、毘沙門がその音写です。意味は「全てのことを一切聞きもらすことのない知恵のある者」だといいます。インドでは財宝の神さまとされています。毘沙門天の姿は、右手に宝塔、左手に宝棒や三叉戟を持ち、...続きを読む

廃寺

廃寺とは、廃止された寺院、または寺院を廃止することをさす言葉です。廃寺に至る理由はさまざまありますが、最終的には寺院として継続することが難しくなったから廃止したということになります。廃仏毀釈の時などの宗教弾圧によって寺院が破壊され、続けていくことができなくなったもの、経済的に継続が難しくなったもの、地震や戦争などで寺院が崩壊し、再建...続きを読む

般若心経

般若心経とは、正式に般若波羅蜜多心経と言います。サンスクリット語の原典では、タイトル名はないのですが、最後の言葉に「経」をつけることで、タイトルになりました。曹洞宗、臨済宗などを始め、多くの仏教で広く読まれ、仏教の基本とも言える経典になっています。般若心経は紀元前後にはすでに原型があり、12世紀には完成したといいます。般若心経は一つ...続きを読む

称名

称名とは、仏を心の中に念じて、仏の名を声に出して唱えることを言います。特に浄土教で、阿弥陀仏の名前である「南無阿弥陀仏」と唱えることをさします。広義には、南無阿弥陀仏、南無釈迦牟尼仏、南無観世音菩薩、南無大師遍照金剛などをさします。日蓮系、法華経系では、お題目とよんで、南無妙法蓮華経を唱えます。称名を修行のひとつとして考えられている...続きを読む

教祖

教祖とは、宗教の創始者のことです。開祖、宗祖などとも言いかえることができるでしょう。転じて、何か新しいことを始めて、その世界で第一人者になったカリスマ的な存在の人のことを、教祖と言い表すこともあります。伝統仏教では、創始者を指す言葉は宗祖、元祖、開山、中興祖、祖師などの言葉を用います。また、キリスト教には創設者に特別な呼称を用いるこ...続きを読む

檀家

檀家とは、特定の寺に所属して寺を支援する家のことを指します。「ダーナパティ」というサンスクリット語から来た言葉で「寺や僧を援助する庇護者」という意味があります。檀家が、葬祭供養一切をその寺院に任せる代わりに、布施として経済支援を行うことが檀家制度です。鎌倉時代から使われ出した言葉で、室町時代の末期頃から自然と檀家関係ができたといわれ...続きを読む

お盆

お盆には先祖や亡くなった人たちが浄土から地上に戻ってくるといわれています。先祖の精霊をお迎えし、供養をする期間を、お盆とよんでいます。東京では7月15日を中心にお盆の行事を行うことが多いものの、その他の地域では8月15日に行うところが多いです。南西諸島などのように、旧暦でお盆を執り行う地域もあります。お盆の時期が地域によって異なるの...続きを読む

墓誌

墓誌とは、墓石の傍らに建てる石碑のことです。石碑には、亡くなった人の名前、戒名や法名、亡くなった日付(享年・行年)などを彫刻します。墓誌を見ると家族や親族がわかり、先祖のつながりもわかるため、一族の歴史を伝える役割にもなります。比較的広い墓所を持つ、何代も続く大きな家族に人気の出てきた、墓石の付属品としては新しい部類に入るものです。...続きを読む

涅槃会

涅槃会とは、釈迦の入滅の日に行なわれる法要です。釈迦の入滅の日は諸説ありますが、2月15日とする説が一般的です。寺院によっては3月15日に涅槃会を行うところも少なくありません。実際の入滅の日時ははっきりとはしませんが、南伝仏教では、ヴァイシャーカ月の満月の夜とされています。インドの暦によれば、ヴァイシャーカ月は第2の月という意味があ...続きを読む

帝釈天

帝釈天は仏教の守護神の天部のひとつです。妻は阿修羅の娘の舎脂で、梵天と一対の像として表されることが多く、釋提桓因ともよばれています。古くインドでは、武神インドラと呼ばれ、ヴァシュラという金剛杵を武器にして凶暴な魔神と戦った雷神です。仏教では、そうした性格は部分的にしか引き継がれていない。インドの神話では、インドラ神は阿修羅と戦い、倒...続きを読む

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