雑密
雑密とは、真言密教や天台密教が成立する前に、奈良時代にはあったという初期の密教です。大日如来出現以前の密教を雑密といい、これが密教の初期と考えられています。雑密には呪術的な要素が多く、体系化される以前の密教で、祭祀宗教であるバラモン教のマントラの影響を強く受けています。雑密の修行は山の祖霊を信仰する山岳信仰に基づいたもので、インドの...続きを読む
雑密とは、真言密教や天台密教が成立する前に、奈良時代にはあったという初期の密教です。大日如来出現以前の密教を雑密といい、これが密教の初期と考えられています。雑密には呪術的な要素が多く、体系化される以前の密教で、祭祀宗教であるバラモン教のマントラの影響を強く受けています。雑密の修行は山の祖霊を信仰する山岳信仰に基づいたもので、インドの...続きを読む
東密は、真言宗の密教です。天台宗の台密に対して言われます。空海が伝えた密教で、真言宗の東寺が根本道場になっています。東密は、大日如来を主尊とし、大日如来と釈尊は別体とすること、金剛頂経より大日経を重んじるという二つの特徴があります。「秘奥の三密」は、身密、語密、意密のことを指し、仏陀の深い悟りを説く教えです。東密には、本有学派、修生...続きを読む
台密とは、日本天台宗の密教のことです。真言宗の密教である東密に対して、台密があります。天台宗の教えに融合していて、最澄、円仁、円珍らが唐から伝えたもので、円暦寺や園城寺を中心に発達しました。最澄は、天台宗の生徒の日常生活の規範として、止観業と遮那業の二つを設けました。台密はこの遮那業にあたります。真言密教に学び修行することで、最澄は...続きを読む
千日回峰行は、平安期に相応が始めたもので、百日回峰行を終えて、さらに選ばれた者だけが行うことができたといいます。厳しい修行で、途中で続けられなくなったら自害するという決意で行うため、首をくくるための死出紐と両刃の短剣を持って行へ出ます。千日回峰行は7年間にわたる修行です。7年間にわたり通算千日をかけて行います。続きを読む
阿闍梨とは、弟子の模範になるような位の高い僧侶のことを言います。阿闍梨は、梵語のアーチャーリヤの音写で、日本語に訳すると軌範師、教授、正行という意味があります。一般的に仏教で阿闍梨と言えば、弟子を教える規範となる師であり、僧侶の階級の名称ということになります。密教では、決められた修行を終え、伝法灌頂を受けた僧侶を阿闍梨といい、伝法灌...続きを読む
真言宗豊山派とは、真言宗の新義真言の一派です。奈良県桜井市の長谷寺が総本山になります。覚鑁を開祖とする点では、真言宗智山派と同じです。織田信長のために根来寺を追われた専誉が、1587年に豊臣秀長に保護され、長谷寺に入って一派を形成しました。長谷寺は学山と言われ、徳川綱吉の母親が護国寺を文京区に建立し、江戸の拠点を作り、末寺を増やして...続きを読む
真言宗智山派とは、真言宗から別れた新義真言宗の一派です。宗祖覚鑁が真言宗の教義に念仏を加え、高野山の大伝法院で布教につとめました。そのため、本山との間で紛争になり、1140年円明寺を開き分立しました。現在は京都智積院を本山とする真言宗智山派と,奈良県桜井市の長谷寺を本山とする真言宗豊山派が二大宗派となっています。新義真言宗本山は和歌...続きを読む
密教とは、教団の中で秘密の教義と儀礼を、師資伝承によって伝えていく仏教のことをいいます。密教と逆の立場にあるのが顕教です。顕教は広く大衆に向かって世界観を語り、明瞭な言葉で仏教の教えを説くスタイルです。密教はその反対で、信者だけが非公開な教団内で修行を行います。神秘主義的、象徴主義的な教義が中心になっています。宗教体験には神秘的な側...続きを読む
高野山真言宗とは、真言宗の宗派のひとつです。真言宗には主だった宗派だけでも18種類あります。平安時代に空海が、唐は長安で密教を学び、帰国後に興した宗派です。総本山は和歌山県の高野山金剛峯寺です。弘法大師の奥の院御廟を信仰の源泉としていて、1日2回空海の食事を運んでいます。根本仏は大日如来、根本経典は大日経、金剛頂経になっています。ま...続きを読む
遍路とは、祈願の目的で、四国の弘法大師空海の霊場八十八箇所を巡り歩くことをいいます。一番札所霊山寺から順番にまわって、最後の大窪寺が八十八札所になっています。最後までまわると、結願、満願といいます。八十八ケ所の霊場は人間の煩悩の数から来ているとも、男42歳、女33歳、子ども13歳という厄年の合計の数字から来ているとも言われています。...続きを読む
東寺とは、京都市にある東寺真言宗の総本山です。嵯峨天皇から空海に東寺が下賜(かし)されて、真言密教の根本道場となったことから、日本で最初に密教寺院が誕生したといわれています。空海が住居を構えたところとして、御影堂(みえいどう)では今でも毎日、生身供といって、空海が生きているように毎朝食事が出されているといいます。1994年には世界遺...続きを読む
空海とは、真言宗の開祖で、平安初期の僧侶です。18歳で官僚を養成する大学へ入学するものの、退学して山林修行を始め、遣唐使の一員として31歳で唐へ留学しました。2年後、書物や仏具を携えて帰国します。帰国後は先に帰国していた最澄との交友が始まるものの、10年後には決裂します。高野山に密教修行の場をつくる許可を嵯峨天皇から得て、高野山金剛...続きを読む
智積院とは、京都市東山区にある、真言宗智山派の総本山の寺院です。鎌倉時代の中期に、頼瑜が高野山から寺院を根来山(和歌山)へ移動しました。これが智積院の始まりです。巨大化し勢力を持ったために、豊臣秀吉と対立するようになり、根来山内の堂塔のほとんどを失ってしまいました。住職だった玄宥(げんゆう)は京都に逃れ、秀吉が亡くなった年に智積院を...続きを読む
高野山金剛峯寺とは和歌山県伊都郡高野町高野山にある高野山真言宗の総本山です。真言宗の宗祖、空海が拠点とした寺院です。高野山には100以上の寺院が集中しています。高野山が山号についていることからも、高野山全体が真言宗の総本山であることがわかります。続きを読む
真言宗とは大日如来を本尊とする仏教の宗派です。平安時代に弘法大師空海が開いた宗派で、本山は高野山金剛峯寺になります。この身のままで仏になるという即身成仏を説いています。修行は、身口意の三密修行で、身体、言葉、心の修行を行うことで、誰でも仏になることができるとしています。平安時代に貴族の間から広まり、加持祈祷を行いました。続きを読む
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お金に関する記事の監修者
解体に関する記事の監修者
家の建築・リノベーションの専門家
地味に忙しい幸運体質の編集人
ライター・レポーター
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ライター・ディレクター