真言宗智山派

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真言宗智山派の意味(真言宗智山派とは)

真言宗智山派とは、真言宗から別れた新義真言宗の一派です。

宗祖覚鑁が真言宗の教義に念仏を加え、高野山の大伝法院で布教につとめました。

そのため、本山との間で紛争になり、1140年円明寺を開き分立しました。

現在は京都智積院を本山とする真言宗智山派と,奈良県桜井市の長谷寺を本山とする真言宗豊山派が二大宗派となっています。

新義真言宗本山は和歌山県岩出市にある根来寺を総本山としています。

真言宗智山派の実際

真言宗智山派の始祖は真言宗なので、弘法大師になります。

覚鑁(かくばん)は、念仏の概念を体系化し、阿弥陀如来大日如来から派生した別格の存在と位置づけました。

この理論を支持しない派閥を古義真言宗系統と呼びます。

高野山の総本山、金剛峰寺の座主であった覚鑁は、僧侶のための学問所を作り、弘法大師の教えを復興させようとしました。しかしこのことで、同宗派内で他の僧侶からの反発を買います。そのため根来山に移ることになりました。

覚鑁の没後、頼瑜僧正が後を引き継ぎ、経済的にも安定していきます。

その後、豊臣秀吉の反感を買い、根来山に攻め入ることになります。

真言宗智山派は真言宗の中でも二番目に大きな宗派になります。学僧のための寺院として歴史が古く、教育機関として現在も積極的に活動しています。

<関連する用語>:智積院 真言宗 覚鑁 新義真言宗 真言宗豊山派 空海 仏教

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