「死装束」に関連する用語一覧

三角頭巾

三角頭巾とは、死装束の一つで、頭につける三角形の布のことです。経帷子という白い着物を着て、頭には三角頭巾、手には手甲、脚には脚絆をつけ、頭陀袋を下げ、紙製の六文銭を中に入れ、編み笠や草履をはかせる死装束は、納棺の際に故人が身につける衣服の一揃えになっています。死装束は多様化し、現在では故人が好きだった洋服を着せてあげることが多くなっ...続きを読む

草鞋

草鞋とは、稲わらを使って作る伝統的な履物のことです。草鞋は足の形にあわせて、つま先の二本の緒の部分を乳に通して足に結んでいって履きます。草履のように鼻緒があってつっかけるだけの形式と違って、足にぴったりフィットするので、歩くのに最適な履物とされていました。草鞋は旅の必需品ということで、古くから旅を表す言葉に使われています。草鞋を脱ぐ...続きを読む

白足袋

白足袋は和装でも正式なものとして、慶弔などの際に履くものです。葬儀における白足袋は、死装束のひとつとして、遺体に履かせるものでもあり、葬儀に参列する際には、和装にあわせてはくものでもあります。死装束は経帷子という和装の仏衣で白い着物を左前に着せます。手足に白い手甲や脚絆、白足袋をつけ、胸には頭陀袋を入れて中には六文銭をいれておきます...続きを読む

脚絆

葬儀で用いられる脚絆は、死装束の一つで、足に付ける服飾品のことです。脚絆は、労働や長期歩行の際に、足を保護することと動きやすくするためにつける服装品のことで、ズボンのすその広がりを押さえる事で活動しやすくさせるという目的や、臑を保護することで脚のうっ血を防ぎ血流を良くするという目的で用いられてきました。平安時代には臑につける服装品の...続きを読む

手甲

手甲は、死装束のひとつで、手につけるものです。上腕から手首や手の甲を覆うようにして付けます。手首はひもやこはぜを使ってとめ、手の甲には中指に縫いつけられた輪を通します。武具の一部だったもので、刀から手の甲や手首を守るためにつけたものがはじまりといわれています。納棺の前に、故人には白いさらしの経帷子を左前に着せ、手足に手甲と脚絆をつけ...続きを読む

六文銭

六文銭とは、亡くなった人を納棺する際、死装束のひとつとして首からかける頭陀袋の中に入れる、印刷されたお金のことです。納棺の時に一緒に収める副葬品のひとつということになります。三途の川の「渡し賃」とも言われる六文銭は、地蔵菩薩を大切にした日本人にとって、六道にいるといわれる、六人の地蔵菩薩に渡すために用意が必要ともいわれています。六道...続きを読む

死装束

死装束とは、亡くなった方を納棺するときに着せる着物のことです。全身白一色の和服で、左前を合わせにして着せます。伝統的には、経帷子を着せ、脚に脚絆、手に手甲、白足袋と草履をはかせて、三途の川への渡し賃として六文銭を入れた頭陀袋をかけて、頭に三角布をつけます。仏式では、死者は浄土へと旅に出るとされていて、そのための巡礼の衣装を死装束とし...続きを読む

経帷子

経帷子は、亡くなった方に着せる死装束です。手甲や脚絆、頭陀袋などの組み合わせからなります。白一色の麻、木綿、紙布などでできています。縫い目の糸をとめず、裏地のない単衣になっています。遺族の手で着せてあげ、左前に合わせます(葬儀社の担当者がお手伝いしてくれます)。足袋はこはぜを取ってわらじを履かせます。経帷子には、南無阿弥陀仏や、南無...続きを読む

頭陀袋

頭陀袋とは、死装束のひとつで、故人の首にかける布製の袋のことです。死出の旅路の用具を入れる、かばんの役割をします。僧侶は托鉢(たくはつ)に出かけるときには、首からだぶだぶした袋をかけるものですが、死者の旅路にもやはり、仏教修行の旅立ちと同様の支度をして、お見送りをします。一般的に六文銭(現在は紙に印刷したもの)を入れるのが主流ですが...続きを読む

守り刀

守り刀とは、亡くなった方を自宅などで安置する際、亡くなった方の胸元もしくは枕元に置く刃物のことを言います。守り刀は、日本で古くから行われてきました。元々は、亡くなった方を魔物などから守る魔除けとしての役割を果たしてきました。また、この説の他にも光るものを嫌がる猫よけとして守り刀が置かれているという説もあります。これは、猫が憑き物など...続きを読む

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