【建築家監修】わかりやすい!定年前後のリフォーム・建て替えQ&A講座 vol.1

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定年世代や退職前後になり、長年住み慣れた我が家をふと見渡してみると、あちこち気になるトコロがいっぱい。

使わなくなった勝手口、修理をかさね騙し騙し使っていた水回り、段差の多い廊下、冬は寒く夏は暑いキッチン、結婚して家を離れた娘の部屋……

お隣さんや友だちも「リフォーム」したと言っていたけれど、損した話や失敗したという話も多そうだし。いろいろ聞きたいけれど、どこへ相談したらいいのかわからない!

そこで、わかりやすく「Q&A方式」で建築家の金子智子さんに教えてもらいました。

まずはリフォームとは?など、基本中の基本「入門編①」をお届けします。

リフォームQA vol.1

定年世代の損をしないリフォーム・建て替え:入門編①

Q.「リフォームしたいな」と思ったら、まず一番に何をすればいいの?

A. 希望を具体的にまとめましょう。

「リフォームしたいな」「建て替えってどんなんだろう」と思ってすぐに相談に出向くよりも、まずは「どのような暮らしがしたいのか」「なにをどのように変えたいのかイメージしてみる」ことからはじめましょう。

希望をまとめるポイント

① これからどんな暮らしを送りたいのか
生活(ライフスタイル)の中で何をメインにするのか
③ 今後は誰とどのような生活をしていくのか
④ その希望は実現可能なのか(時間・費用など)

上記②の「メイン」とは、趣味なのか、くつろぎ空間なのか、などといった「家での生活で重要視したいこと」をさします。

使いやすさやバリアフリーなどの機能面を盛り込むことは当然ですが、それだけでは満足のいく家になりません。何を重要視するか、自分の意見を把握して見極めることがとても大切なのです。

そして③の「誰とどのような生活」とは、夫婦2人の趣味を楽しむ暮らしなのか、一人暮らしの穏やかな暮らしなのか、3世帯での賑やかな暮らしなのか、などといった「生活の仕様」をあらためて整理すること。

これら自分の生活の「イメージ」や「希望」をしっかりまとめることで相談もしやすくなり、必要・不必要も見極めることができます。

希望通りの「リフォーム」「建て替え」を目指すため、提案されるがままに進めてしまうことを防ぐことにも繋がります。

リフォームQA vol.1

Q.「リフォーム」「建て替え」「リノベーション」の違いをわかりやすく教えて!

A. 簡単にいうと「リフォーム=現状復旧・更新」「リノベーション=性能・付加価値をあげる工事」「建て替え=解体して新築」です。

わかっているようでわかっていない人は多いと思います。「リフォーム」と「リノベーション」の違いもよく聞かれますね。

知っているのと知らないのでは大違いです。自分の希望していることが何なのか把握するためにも、覚えておきたいところ。

【リフォーム】とは?
壁紙を張り替えたり、キッチンやユニットバスを入れ替えたり。現状の形から素材を更新する工事です。いわゆる現状復旧というイメージですね。

【リノベーション】とは?
表面だけの更新ではなく、耐震補強や機能性・デザイン性をあげるため、間取りを変えたり収納を増やしたり等、性能や付加価値をあげるための工事です。

ちなみに用途を変えることを【コンバージョン】と言います。例えば古屋をカフェにするとか、オフィスをホテルになど。申請が必要な場合もあります。

【建て替え】とは?
そのままですが、古い建物を解体して建て替えること。新たに新築する工事のことです。

Q. 定年退職前後にリフォームするメリットとデメリットを教えてください

A. メリットは生活が豊かになること。デメリットは変化や負担の問題。

「リフォーム」や「建て替え」を計画されている方は、その後の人生を前向きに考えておられる方がほとんどです。

それをふまえつつ、あえてメリットとデメリットを考えてみました。

定年退職前後リフォームの【メリット】

  • 身体的なストレスが軽減(バリアフリーなど)
  • その後のライフスタイルにあわせた間取り、設備、環境を手に入れて充実した生活ができる。気持ち的なストレスが軽減
  • 縮小して一部賃貸に、2階を貸し物件に、趣味や事業になど、不動産・投資的に収入を得る道も考えられる

定年退職前後リフォームの【デメリット】

  • まとまった出費になるため、生活資金とコストバランスを図らないと、その後の生活に支障がでることも
  • 高齢での工事中の仮住まい等の生活環境の変化は、精神的負担が出ることがある
  • 仮住まいなどの思わぬ負担や予算について、考えることが多くなる
リフォームQA vol.1

思い描いた計画通りの「リフォーム」や「建て替え」を行うことができれば、メリットの多いものになると思います。しかし逆の場合はデメリットの多いものになりかねないので気をつけましょう。

( 取材・文章/ライター たなべりえ )

『わかりやすい!リフォーム・建て替えQ&A講座』はシリーズでお届けします。

金子智子プロフィール
監修:金子 智子(かねこ さとこ)さん

一級建築士・東京都木造住宅耐震技術者・既存住宅状況調査技術者

金子智子建築設計室
一級建築士事務所
(東京都知事登録第49636号)
東京都木造住宅耐震診断事務所
(登録番号443号)

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