良忍

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良忍とは

良忍とは、平安後期の浄土教僧侶です。

融通念仏宗開祖になります。1073年に生まれ、12歳で比叡山に学び、延暦寺、園城寺、仁和寺で修行を重ねました。22歳ごろに京都大原で隠遁し、来迎院を建立しました。

良忍は、円仁以来分派していた天台声明を統一したことで名高く、1117年に弥陀の示現をうけて融通念仏宗を開きました。

良忍の遺したもの

融通念仏宗は、浄土教の宗派のひとつで、華厳経、法華経を第一の、浄土三部経を第二の経典としています。大念仏宗とも言われています。

自分の念仏の功徳は、いっさいの人の功徳に通じるとして、他人の唱える念仏も自己の功徳になり、念仏が無現の念仏になって往生できると説きました。

結縁した人の名前を記入する名帳を携え各地で勧進を行う集団による大念仏運動で、宗派としての形態を持たないまま、民間に広まっていきました。

良忍が四天王寺に参籠した時に夢にお告げがあり、現在の大阪市平野区に修楽寺を開きました。これが総本山の大念仏寺の前身になっています。1773年に聖応大師の謚号をうけています。

<関連する用語>:融通念仏宗 大念佛寺 円融念仏宗 浄土宗 日蓮宗 浄土教

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