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【PR】怒っているのに人気がある「不動明王(ふどうみょうおう)」。
信仰心がない人でも名前くらいは聞いたことがあるほど日本では有名な仏様(または守護神)です。
不動明王は古来から日本人の信仰を集め、その人気のほどはお寺によっては本尊として祀られていることからも伺えます。
人気の秘密はなんなのでしょう?そもそもなぜあんなに怒っているのでしょうか?ご利益や成り立ちは?
今回は、そんな気になるポイント盛りだくさんの「不動明王」に焦点をあてた書籍『画像 不動明王』(京都国立博物館編・同朋舎新書出版)を紐解きながら、不動明王の魅力や楽しみ方をエンパーク編集部がお伝えします。
昭和56年5月の刊行と同時に品切れとなり、その後一度も重版されることがなかった伝説の名著です。不動明王関連本では孤高の出来栄えを誇っています。
この度、京都国立博物館の特別許可により、部数限定で復刊する運びとなりました。
以下のリンクからご購入が可能です。
不動明王は、めらめらと燃える紅蓮の炎を背に、ギョロッとした目つきに牙、派手な髪型、
右手に剣を握りしめ、左手には縄を持つ、筋肉隆々のかなりマッチョな男性像です。
ギリシャの有名な彫刻も筋肉隆々の男性像が多く存在しますが、昔の人にとってこのうえなく健康体である姿は神に近い完璧な姿と思われていたとも考えられていて、今尚日本人にとって不動明王のたくましさは、勇気を与えてくれる存在なのかもしれませんね。
不動明王は、仏様の中でも悟りを開いたため最高位に位置する「大日如来(だいにちりょらい)」が人間界に合わせて変身した姿とも言われています。
仏教の中で大日如来は、「法界」つまり宇宙そのものと言われているくらいものすごく偉い仏様なので不動明王はその化身。後ろに燃え盛る炎や右手に持つ剣で煩悩を焼き払いつくし、無理矢理にでも仏の道へ導いて救済してくれるとされています。
また、不動明王は「疫病退散の守護神」としても知られています。
今まさにコロナウイルス感染症で人々が怯え、苦しみを味わっているように歴史上、日本人は何度も疫病の苦しみと戦い、その度に不動明王に祈ってた様子が『画像 不動明王』の後半の解説から読み取ることができます。
『画像 不動明王』では、後半にいかにして不動明王が日本にやってきたのか?どのように信仰が広がったのか?どうして日本人に愛されてきたのか?どんな神様なのか?像には時代とともにどんな変化や技術がほどこされているのか?
といったインターネットには載ってないような「知らなかった」情報が専門家の叡智によって細かく記されています。
例えば、「なぜ不動明王に「疫病退散」のご利益があると思われているのか?」もインターネットでは体系的な裏取りがされている情報に出会うことは困難ですが、この書籍には詳しく書かれています。
1部だけご紹介すると
時は平安、源氏物語や紫式部日記といった有名な歴史書や小説に不動明王は登場します。
当時、不動明王への祈祷が「もののけ」を祓うと信じられていました。
源氏物語の主人公、光源氏の妻・葵の上の病気の際に不動明王に祈祷していたことや、光源氏の恋人で強い嫉妬心から生霊(もののけ)になってしまった六条の御息所の調伏のために祈祷されたことなどが源氏物語に記されていることなどからその文化の浸透具合が伝わってきます。
また、現実世界では、時の権力者であった藤原道長の娘である彰子の出産際やの祈祷の対象になっていたことが紫式部日記から読み取れる記載があることなどが『画像 不動明王』では解説されています。
その祈祷では、宗派を超えた天台宗と真言宗の僧侶らが集まり、声が枯れるほど祈祷したなどの描写からいかに真剣に不動明王が信心されていたのかが伝わってきます。
編集部も興奮して「そうだったのか!」と感動する描写もちらほら。熱くなって書きすぎてしまいそうになるので、エピソード紹介はここまでとします。
もう1つのご利益の説明に移りますが、不動明王は「敵国退散の守護神」としても祀られています。
その理由は、日本では十三世紀、蒙古襲来の折に、僧侶が外敵退散の祈願を不動明王に対して行いたました。そのおかげなのか、神風ともいわれた嵐が日本に襲い来る敵を撤退させたため、不動明王への信仰がより広がったという説もあります。
人々が不安に苛まれた時、平安から鎌倉時代と時を越えて尚、強く厳しい不動明王に昔の日本人は必死に社会の安寧を祈ったのかもしれませんね。
315ページに及ぶ『画像 不動明王』は横約26センチ、縦約36.5センチ、厚さ約2.5センチという超大作にも関わらず過去の出版時には即完売となった書籍です。
その約半数を占めるのは貴重な「不動明王」の画像集。
仏様といえば如来や菩薩のような柔和な顔立ちをイメージする人が多い中で、ちょっと仏様には見えないくらい怖いお顔の仏像「不動明王」。
筆者が子供の頃、「お不動さん」と呼ばれて親しまれていたお寺の不動明王を見た時は「こわい!!」とびっくりしました。小心者だった筆者は、あまりにも威圧感のある不動明王像の目を見ることもできませんでした。
大人となった今でも凄みを感じるほど、眉間に皺を寄せ、牙もむき出して睨みを聞かせている不動明王ですが、その役割は意外なものです。
不動明王は「現世で苦しむ人の煩悩を絶ち、仏を目指す道に導く役目を担っているから恐ろしい表情をしている」とされています。
「あの時叱ってもらったから今の自分がある」なんて、思うことありませんか?
真剣に怒るには相手への愛情がないとエネルギーがかなり必要。不動明王のように日夜厳しさをもって人を導くなんて、なかなかできないことですよね。
不動明王は、人は優しさだけでは正しい道へ進めないからこそ、「憤怒の形相」で正しい道に導こうとしてくれている実は慈悲深い仏様なのです。
不動明王は、以下のご利益を授けてくれると言われており、「ご不動さん」として日本各地で祀られています。
立身出世、悪霊退散、国家安泰、戦勝、除災招福、商売繁盛
不動明王の語源は「動かない守護者」という意味で、動じない心に繋がります。インド神話の神、シヴァ神の別名でもあると言われています。
不動明王が日本にやってきたのは、真言宗の開祖、空海が中国での修行を終えて日本に戻った後に持ち帰ったといわれています。
そのため、真言宗では不動明王への信仰は他の宗派と比較してもいまだに重要視されており、護摩焚きの際には不動明王にむけて唱える真言と呼ばれる呪文もあります。
不動明王にお参りすることがあれば以下の真言を唱えながら手で印を切りつつ不動明王に祈ることで、不動明王の加護を得ると考えられています。
「ノウマク サンマンダ バザラダン センダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン」
訳:忿怒の形相をされている不動明王様 私の迷いを打ち砕いてください
目の前の障害を取り除いてください 私の胸にある願いをかなえてください
逆境にある時。自分の弱みや困難・災難を克服したい時。悩みや災難を取り除きたい時。
不動明王は邪悪なものを払い、仏を信仰する人に正しい決断力を授けるとも言われています。
気軽に外出ができないけど不動明王にお参りしたい人は、『画像 不動明王』にめったに見ることができない貴重な不動明王の画集が収録されていますからぜひ拝んでみてください。
不動明王は、時代や作者によって微妙に違うところが多々あります。
その1つ1つに時代背景や作者の考えがあり前提を知るとより、不動明王の魅力がわかります。
『画像 不動明王』には不動明王を制作するうえでの仏師の間で決まっていた19の事柄や、その髪型や服装が「奴隷」から来ているからこそ国民の支持を集めたという記載など興味深い知識が満載です。
少しだけ以下で書籍の内容を噛み砕いて解説します。
『画像 不動明王』の不動明王を見ていると、左右に小さな人間のような神様のような姿をした2人がよく描かれています。
この2人は、不動明王の眷属(使者)8人の童子のうち、矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)という童子です。
矜羯羅童子は通常は不動明王の左(向かって右)に位置することが多く15歳程の童子であるといわれています。
名前の由来はサンスクリッド語で「何をするべきかを問い、その命令の通りに動く」とされる「きんから」という言葉に由来するそうです。もう片方の制多迦童子に比べて小心者がゆえに、従順な性格とされ、色白だったりふくよかに描かれています。
制多迦童子は、不動明王の右(向かって左)に位置することが多くその全身を紅蓮のような赤色で染め、金剛棒を持っています。名前の由来はサンスクリット語で「従者」を意味すると言われています。
矜羯羅童子に比べて見るからにやんちゃそうなこの童子は不動明王の真心を理解できない人間に対しての怒りの気持ちを表しているためともされています。
この2人の童子も『画像 不動明王』の作品によって表情やしぐさが異なっているので、不動明王の怒れる表情と2名の童子の様子から「どんなワンシーンだろう?」と物語を想像することもできます。
不動明王が右手にもっている立派な剣。実は名前があります。
その名も「倶利伽羅剣(くりからけん)」。
刀身に燃え盛る炎となって巻きまとっている倶利伽羅竜王を由来につけた名前だと言われています。
名前も見た目もすでにかっこいいですが、その威力も凄まじいとされています。
不動明王が右手に持つ倶利伽羅剣は貪・瞋・痴(とん・じん・ち)の三つの毒を薙ぎ払う智恵の剣であると言われています。
貪は貪欲。瞋は怒り、憎悪。痴は愚かな無知。
仏教で克服すべきと言われている最も根本的な三つの煩悩であると言われています。
その見た目の強さと意味合いから後の戦国武将などはその名前とデザインにあやかった刀を作らせています。
江戸時代の8代将軍・徳川吉宗の命で編纂した名刀一覧『享保名物帳』には「大倶利伽羅広光」という倶利伽羅の名が入った刀が記載されています。
諸説ありますが不動明王の倶利伽羅剣に影響を受けていると思われる大きな倶利伽羅龍が刀の指裏に刻まれたデザインです。徳川家から褒美として伊達政宗に授けられた刀だという史実もあり名刀として知られている日本刀です。
また、不動明王の倶利伽羅剣は時代や作者によっては「三鈷剣」といわれる密教に見られる三叉の法具である場合もあります。そのデザインがいかにも「秘密の術」が使えそうですが、退魔や疫除の効果があるとされている興味深い剣です。
『画像 不動明王』で見られる不動明王だけでも、倶利伽羅剣も三鈷剣も、その形や長さ、デザインなどが作者や時代によって異なります。ぜひ注目してみてください。
不動明王は日本中で見ることができますが、基本は「どぶ色」ともいわれるくすんだ黒のような茶のような色をしています。
そんな中で色がついた以下の不動明王は三大不動として有名です。
青不動:京都は青蓮院の国宝
黄不動:滋賀県大津市の園城寺の秘仏
赤不動:真言宗の聖地高野山にある国の重要文化財
それぞれ、名前についた色が全身に施されています。
『画像 不動明王』では国宝である青不動を11~16ページにわたって、全体像から部分的な拡大図までじっくり見ることができる貴重な資料です。展示会などにいってもなかなか人が多くじっくり見ることがかなわないので不動明王好きにはたまりません。
いかがでしたか?すこし不動明王を身近に感じられましたか?
より一層不動明王に詳しくなりたい、手元に不動明王の画集を置いておきたい方はぜひ一度『画像 不動明王』を手にとってみてください。
限定部数で限られた販路で販売されている貴重な一冊。
知っているようで知らない不動明王の世界を覗き見ることができますよ。
昭和56年5月の刊行と同時に品切れとなり、その後一度も重版されることがなかった伝説の名著です。不動明王関連本では孤高の出来栄えを誇っています。
この度、京都国立博物館の特別許可により、部数限定で復刊する運びとなりました。
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