パンチェン・ラマ

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パンチェン・ラマの意味(パンチェン・ラマとは)

パンチェン・ラマとは、チベットの法王ダライ・ラマに次ぐ重要な存在です。

ダライ・ラマが観音菩薩の生まれ変わりを信じられているように、パンチェン・ラマは、阿弥陀仏の生まれ変わりとされています。パンチェン・ラマは、偉大な学者という意味のある称号です。

当初パンチェン・ラマ9世が中国亡命をしたことを不満としたダライ・ラマ13世との間は、緊張関係にあり、これがチベットと中国との関係において政治的に利用されるようになりました。

パンチェン・ラマの実際

パンチェン・ラマ9世は1937年にチベットへ帰国しようとしたものの、途中のアムドで没しています。

その後は1944年まで転生者が承認されず空位のままでした。1949年にパンチェン・ラマ10世は認可されましたが、その後はアムドが中国共産党軍に占領され、パンチェン・ラマも手中に落ちた形になりました。

1951年には、中国が選定したパンチェン・ラマ10世をダライ・ラマが送ったチベット使節団が承認させられることになりました。

当初は中国にとって優位に働くと思ったパンチェン・ラマですが、1964年にはラサで大衆に向かった演説で「ダライ・ラマはチベットの真の指導者だ」と発言するなど、中国側にとっては扱いにくい存在になり、そのため10年間、独房に監禁されてしまいます。この間、パンチェン・ラマの生死は不明の状態になりました。

パンチェン・ラマ10世はその後1978年に解放されたものの、1989年チベット訪問中に亡くなりました。

現在、ダライ・ラマがパンチェン・ラマ11世発見を布告したものの、チベットに住んでいた新パンチェン・ラマは、中国によって世界最年少の政治犯として収監され、代わりに中国政府が別のパンチェン・ラマを発表しています。

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