時宗

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時宗の意味(時宗とは)

時宗とは、浄土教の一宗派で、鎌倉時代に一遍を祖師としておった宗派です。

総本山は神奈川県藤沢市の清浄光寺です。

一日に六回、決まった時間に念仏をとなえる集団を六時念仏衆と言い、一遍は弟子と自分を「時衆」と称していました。

「宗」の文字を使うようになったのは、江戸時代以降とされています。

阿弥陀経を根本経典とし,臨命終時を説きました。平生が臨終の時と心得るという考え方です。

南無阿弥陀仏を唱えれば、現世において浄土往生が約束されるとしました。

地方を遊行して、賦算と呼ばれる札を配りました。踊念仏といって、踊りながら念仏を唱え歩いたのは特徴的です。

時宗の実際

時宗では、戒名という言葉を使わず、法名と呼びます。

法名は、男性には阿弥陀仏、女性には一か仏の文字が入ります。また、阿という号がつくことでも知られています。

室町時代中期には、猿楽師の観阿弥、世阿弥、茶の能阿弥、花道の台阿弥、作庭の善阿弥・相阿弥など、文化、芸能のエリアに時宗系の法名が見られるようになります。このことからも、時宗が当時の文化の中心を担っていたことがわかります。

<関連する用語>:浄土宗 時宗十二派 賦算

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