精霊船

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精霊船の意味(精霊船とは)

精霊船とは、精霊流しの行事の一つで、長崎県や佐賀県の一部で見られます。

初盆にあたる家族や、地縁組織、自治体などが精霊船を出します。

ただし、実際に精霊船や供物を海に流すのは、明治4年から禁止されており、精霊船は船を模したものではありますが、水に浮かぶものではありません。

精霊船は、担ぎ手とよばれる人たちによって、海に向かって曳かれていきます。

長崎県大波止(おおはと)などの「流し場」には精霊船を解体する重機が待機しています。船を海に流すことはなく、遺影や位牌などを取り外したら、その場で船を曳いてきた人が合掌する中、壊されていきます。

精霊船の実際

精霊船は、さまざまなサイズがあり、費用もかかるので、すべての家庭が出せるわけではなく、もやい船という、町内会の合同船もあります。また、亡くなったペットの船を出すケースもあります。

当日は、爆竹を大量に鳴らしながら練り歩くので、喧噪の中のお祭りでもあります。中には段ボールに入った爆竹に、そのまま点火したりするケースもあり、爆音と煙の中の送り盆となります。

<関連する用語>:灯籠流し 迎え火 送り火 お盆 盆棚 石灯籠 吊り灯籠 春日型

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