「大阪」に関連する用語一覧

良忍

良忍とは、平安後期の浄土教の僧侶です。融通念仏宗の開祖になります。1073年に生まれ、12歳で比叡山に学び、延暦寺、園城寺、仁和寺で修行を重ねました。22歳ごろに京都大原で隠遁し、来迎院を建立しました。良忍は、円仁以来分派していた天台声明を統一したことで名高く、1117年に弥陀の示現をうけて融通念仏宗を開きました。続きを読む

聖徳太子

聖徳太子とは、飛鳥時代の摂政です。593年に推古天皇が即位したときに、摂政として補佐役となり、政治を助けました。冠位十二階、十七条憲法を設定し、小野妹子を隋へ派遣して国交を開きました。仏教を保護し、法隆寺、四天王寺などの多くの寺院を建立したことでも知られています。馬小屋の前で生まれたという伝説から厩戸皇子(うまやどのみこ)と呼ばれま...続きを読む

大念佛寺

大念佛寺は、日本最初の念仏道場として知られている融通念仏宗の総本山です。融通念仏宗は浄土教の宗派の一つです。大阪市平野区にあり、1127年に開創されたといいます。開祖で天台宗の僧侶であった良忍は、四天王寺で聖徳太子が夢のお告げに現れ、自分の念仏の功徳は全ての人に融通し、全ての人の念仏もまた融通することで自分の功徳になるという思想に達...続きを読む

PL教

PL教とは、1916年、佐賀県鳥栖市に立教した「ひとのみち教団」を母体にした神道系の宗教法人です。現在は大阪府富田林市に本部を構えています。現在の教団名に変更されたのは1974年のことです。パーフェクト・リバティー「完全な自由」「真の自由」を教団名に掲げていることもあり、何ものにもとらわれずに表現していく自己表現で、周囲を明るく平和...続きを読む

友人形

友人形とは、関西地方を中心に見られる習慣で、友引の日に葬儀を出す際に棺に入れる人形のことです。友引の日は、友を引くという迷信があり、故人が友を連れて行くと信じる人もいます。そのため、棺の中に身代わりになる人形を入れるようになったといわれています。人形の形態はさまざまで、子どもが手に取って遊ぶような人形もあれば、木製のこけしのようなも...続きを読む

止め焼香

止め焼香とは、主に関西地方や、大阪地方、西日本などでみられる焼香の形式です。葬儀の際、焼香の順番で揉めると、その後の親戚の付き合いや、商売上の取引に影響が出ることがあります。無用な争いを避けるために、あらかじめ焼香の順序を決めておいて、最後に比較的故人に近い立場の親戚が、止め焼香を行います。一般的には故人の兄弟・姉妹やその配偶者、喪...続きを読む

ホスピス

ホスピスとは、末期がんなどで、命を脅かすような疾患に苦しんでいる患者と、その家族に対しては過酷な延命治療を行わず、緩和治療を中心に行うことで、患者のクオリティオブライフを改善するための施設や治療をいいます。中世ヨーロッパにおける旅の巡礼者を泊めた教会から語源を得ています。行き倒れや病気の旅行者を収容して、看病やケアを行った看護収容の...続きを読む

融通念仏宗

融通念仏宗とは、良忍によってはじめられた浄土教の一派です。総本山は大阪市平野区の大念仏寺になります。華厳教、法華経を正衣、浄土三部経などを傍衣として、一人往生すれば衆人往生し、念仏を唱えれば自他ともに融通しあうと唱えるのが融通念仏です。毎朝西方に向かって、十界一念・自他融通の融通念仏を十唄することが日課になっています。続きを読む

施餓鬼

施餓鬼とは、お盆の時期に行われることが多い仏教行事の一つです。餓鬼(がき)とは、俗にいう生前の悪行によって亡者の世界に落とされた魂や無縁仏となっているような霊や魂の事を言い、常に飢えと乾きに苦しんでいるものを指します。施餓鬼とは、そういう者たちにも食べ物や飲み物などの供物を施すことで餓鬼の供養を行う法要行事です。施餓鬼法要のお供え物...続きを読む

金仏壇

金仏壇は、白木の材質に、金粉や金箔を施して仕上げた仏壇のことです。蒔絵、彫刻など日本の伝統工芸の技法を垣間見ることができます。浄土真宗では金仏壇を持つことが一般的です。金仏壇は全国に産地がありますが、経済産業大臣から伝統的工芸品の指定を受けているだけで、15の産地(名古屋仏壇・京仏壇・大阪仏壇・広島仏壇など)があります。それぞれの産...続きを読む

火葬場

火葬場とは、遺体を荼毘に付す(火葬する)場所、施設のことです。火葬場には運営が公営のものと民間のものがあります。公営では複数の自治体が共同で運営をする「事務組合」のかたちをとる火葬場もあります。一般的には火葬場は公営で運営している場合が多いですが、東京23区は、民営の火葬場が多いという珍しい自治体です。また、松原市(大阪府)や八幡市...続きを読む

監察医

監察医は、自治体の知事によって任命された、行政解剖を行う医者のことです。「行政解剖」とは、死因がはっきりしないが、犯罪性のない遺体(自宅での突然死など)の、死因を解明するために行われることです。一方、犯罪性の可能性のある解剖は、「司法解剖」と呼び区別しています。一般的にはこの二つの解剖を行う医師は、前者を監察医、後者は裁判所の委託を...続きを読む

紙樒

紙樒とは、東大阪地方などを中心に、地元の自治会が主体となって、葬儀の際の門樒を省略し、受付で一律の金額を支払うことで、紙に墨で名前と所属を書いたものを、葬儀会場の入り口付近に掲示してもらうことです。本樒、門樒は葬儀会場付近に飾り付ける、大型の樒の葉を用いた花輪のことです。葬儀会場を地元の集会場などを借りて行う際には、外飾りを規約で禁...続きを読む

板樒

板樒は、板や紙に氏名、所属が記入されたものを、葬儀会場に張り出してあるものを言います。本来、樒とは葬儀会場に飾られる植物です。転じて、生の木を用いた背の高い、葉だけを用いた葬儀用の花輪のことです。樒は毒性の強い、独特の香りがする植物です。悪霊除けやお清めに効果があると、お香をたくのと同様に、飾られてきました。一部の地域では、この飾り...続きを読む

友引

友引とは六曜の一つです。六曜はその他には、大安や仏滅などがあります。友引の日に葬儀をすることはなるべく避けるという風習もありますが、近年では、迷信ということであまり気にしない方も増えています。東京都内の火葬場の多くは友引の日を休みとしているため、必然的に、葬儀・告別式は友引には行わない状態です。大阪などでは、友引の日も火葬場は運営を...続きを読む

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