樹木葬・樹林墓地を巡る【8】 樹木葬さくら・大阪

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樹木葬・樹林墓地を巡る 第8回 樹木葬さくら・大阪

  • 北摂池田2
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お墓を求める人の悩みを解決することが我々の役割」という思いで、永代供養墓としての樹木葬を積極的に推し進める霊園が大阪にあります。

関西の大手石材店の一角を占めるヤシロが展開する3霊園、北摂池田メモリアルパーク(池田市)、金剛生駒霊園(河内長野市)、大阪生駒霊園(四條畷市)です。石材店が生み出す樹木葬の試みを取材しました。


永代供養のお墓「樹木葬さくら」と「なごみ霊廟」

  • 費用 樹木葬さくら、1人用50万円、2人用90万円
  • なごみ霊廟 なごみ霊廟、永代供養墓5万円

関西で霊園を開発・販売するヤシロは、2000年代前半、家族で代々受け継ぐ従来のお墓だけでは、少子化や多様化する価値観の変化に対応できず、管理料収入で保守・維持をすることが前提の霊園運営は成り立たなくなるのではないか・・・という危機感を抱いていました。

同時に、「お墓を造りたいが、将来的に継ぐ者がいない」と心配する家族へ、家族で継承することを前提としたお墓を販売することが果たして、石材店として責任ある対応だろうかと考えました。

霊園の訪問者の声に後押しされるように「樹木葬さくら」と「なごみ霊廟」と名付けられた、永代供養の考え方を取り入れたお墓が生まれました。

先進的な取り組みの霊園、北摂池田メモリアルパーク(池田市)

  • 霊園内 霊園内を流れる小川のせせらぎ
  • カロート 桜の周りのカロート納骨する「樹木葬さくら」

千里中央や阪急池田の各駅から車で15分ほどの場所に位置する「北摂池田メモリアルパーク」は、2007年にオープンした、ヤシロが自社開発する中で最も新しい霊園です。北摂らしい豊かな緑に包まれた霊園内は、小川が流れるなど心が落ち着きます。

民間霊園でありながら、永代供養の仕組みを積極的に取り入れ、2009年からは「樹木葬さくら」を販売開始。2014年度は関西で展開する3霊園合計で、500区画以上を販売予定という大きな動きとなっています。

「樹木葬さくら」は、ソメイヨシノのシンボルツリーをぐるりと取り囲むカロート(納骨スペース)にお骨を埋葬します。一人用、二人用、家族用と大きさの異なる区画があり、最後に入られた方から数えて13年間を経た後は、「なごみ霊廟」で永代供養をします。将来的にお墓を継ぐ人がいないという場合でも、永代で供養をしてもらえるという安心感に加えて、費用の明確さなどが受け入れられている理由です。

高台から見下ろす金剛生駒霊園(河内長野市)

  • うぐいす うぐいすの鳴き声も。金剛生駒霊園
  • 区画 区画の墓碑にメッセージを刻む

もう一箇所、ヤシロが運営する別の霊園を見てみましょう。無料送迎バスで、河内長野駅から10分、泉ヶ丘駅から20分、河内長野市の高台に位置し、関西サイクルスポーツセンター近くにある「金剛生駒霊園」です。

遠く、堺や富田林を望む高台にある霊園に足を運ぶと、どこからともなく聞こえてくる、うぐいすのさえずりに、ふっと心がやすらぎます。北摂池田メモリアルパークと同様に、永代供養の考え方を取り入れた「樹木葬さくら」「なごみ霊廟」が設けられ、こちらも一般の墓地以上に人気が高まっています。

大阪北部に位置する北摂池田メモリアルパーク、大阪南部の金剛生駒霊園のどちらも永代供養に対する要望が高いことを目の当たりにして、お墓を継承することへの不安は、地域を問わずに起こりつつ有る問題であることを再認識しました。

終活をサポートする霊園として

  • 生前予約 葬儀生前予約をスタート。霊園内の施設で葬儀(現在は北摂池田メモリアルパークのみ)
  • 棺 施設内では、の展示も見られる(写真左が棺)

ヤシロでは、お墓選びを終活の一環として捉え、葬儀の生前予約をスタートしました。お墓を求めた方を対象に、45万円、65万円、90万円(すべて税別)などの葬儀プランを用意し、生前に葬儀の申し込みを案内しています。信頼を寄せてお墓を求めた会社に、葬儀も依頼しようという新たな動きが起こり始めています。

さらに葬儀だけにとどまらず、ヤシロでは「終活」をサポートする重要性を認識し、様々な動きを行っています。2013年11月に、大阪・梅田で行ったヤシロ主催のイベント「終活ライブ2013 in梅田」では、遺影撮影、入棺体験、相続相談など様々な催し物が開かれ、実に800人以上が会場に足を運ぶなど大きな話題となりました。

お墓を求める人に応え続けるヤシロの試み

「樹木葬さくら」「なごみ霊廟」などの永代供養墓から、葬儀の生前契約を含めた終活全般へと広がるヤシロの試みの根底には、常に、「お墓を求める人の声に応え続ける精神」があります。

まだお墓とはこういうものだ、という固定観念が強く、墓石の規格を変更すること自体がご法度だった時代に、求めやすいサイズの墓石を売り出すなど、常に従来の価値観に縛られず、時代に合った考えを積極的に取り入れる姿勢を貫いています。

時代を反映するヤシロの取り組みは、少子高齢化社会が加速する日本にあって、民間霊園の新たなモデルケースの1つとなりうる可能性を秘めている、と言えるのではないでしょうか。


お問合せに関して
樹木葬 さくら(北摂池田メモリアルパーク)
樹木葬 さくら(金剛生駒メモリアルパーク)
樹木葬 さくら(大阪生駒メモリアルパーク)

所在地 北摂池田メモリアルパーク:大阪府池田市中川原町17-12
金剛生駒霊園:大阪府河内長野市日野1561-12
大阪生駒霊園:大阪府四條畷市上田原1366番地
※以下は北摂池田メモリアルパークの情報です※
樹木葬の開設 2009年
費用 1名50万円、2名90万円
霊園の広さ 104,800平米
募集区画 約10,000区画 ※2014年8月時点

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