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樹木葬・樹林墓地を巡る【2】 横浜市営墓地

樹木葬・樹林墓地を巡る 第2回横浜市営墓地メモリアルグリーン

  • 横浜市営墓地の樹木葬
  • 横浜市営墓地の入り口

日本初の公営霊園としての樹木葬墓地、横浜市営墓地メモリアルグリーン

2012年に都立霊園ではじめての樹木葬が「都立小平霊園」に完成し、初年度の募集が行われたところ、実に16倍を超える応募が殺到したと話題になりました。実は、小平霊園は、公営霊園の樹木葬としては2例目なのです。日本初の公営霊園での樹木葬は、小平霊園に先駆けること6年前の2006年に、横浜市戸塚区の「横浜市営墓地メモリアルグリーン」に造られました。

※注 横浜市営墓地では、樹木葬の墓域を「樹木型納骨施設」と呼称していますが、本特集では、分かりやすさを優先して「樹木葬」を用いています。実際に、横浜市営墓地の管理事務所で話を聞く時にも樹木葬という言葉で大丈夫です。


遊園地から霊園への転身

  • 横浜ドリームランド跡地 横浜ドリームランド跡地を再開発
  • 横浜薬科大学 横浜薬科大学も跡地に進出しています

開園当時、日本屈指のレジャー施設であった横浜ドリームランドは2002年に、37年の歴史に幕を閉じました。2006年、その広大な跡地の北側を横浜市が再開発し「俣野公園」と横浜市営墓地「メモリアルグリーン」として整備しました。跡地の南側には、横浜薬科大学や住宅地が見られます。

アクセスとしては、JR「戸塚」駅・JR「大船」駅からほぼ同じ距離にあり、タクシーでそれぞれの駅から約20分ほど(約2,000円程度)です。バスでは30分~35分ほど(230円~250円)。タクシーを利用する時には、横浜には霊園も多いので「ドリームランド跡地の霊園」と伝えると分かりやすいかもしれません。

綺麗な公園の雰囲気の横浜市営墓地

  • 管理事務所 管理事務所や休憩室も充実
  • 花壇 行き届いた花壇の手入れ

横浜市営墓地メモリアルグリーンを訪問した最初の印象は、老朽化が隠せない公営霊園が全国的に多い中で、なんと綺麗な公営霊園なのだろうということでした。管理棟には、ゆったりとした休憩施設だけでなく、墓参用の花の販売まで行われて、民間霊園と遜色ないサービスが見られました。

その大きな理由は、指定管理者制度で実際の管理を民間会社が依託されて行なっていることです。公設の安心感と、民間のきめ細やかな運営がうまく合わさった霊園です。

個人墓としての樹木葬

  • 参道 手入れの行き届いた参道を進む
  • 芝生型墓地の奥に 墓石を配置した芝生型墓地の奥に樹木型墓地がみえる

2006年と比較的新しく造られた霊園である横浜市営墓地は、旧来の墓石が立ち並ぶ墓地ではなく、時代のニーズや住民の要望を取り入れ、新しい考え方で造られました。

供養の方法により墓地は3つのタイプに別れており、
・家族での利用を前提とした「芝生型納骨施設」※2009年で募集終了
・個人での利用を前提として永代使用の「樹木型納骨施設」※樹木葬
・個人での利用を前提として30年使用の「慰霊碑型納骨施設」
が整備されました。

つまり、樹木葬は家代々の墓ではなく、あくまでも個人の墓なのです。

少子化やライフスタイルの変化に伴って、家代々でお墓を継承することを負担に感じる人が増えはじめています。お墓の負担を子供に残したくないと考える人もいます。そうした“継承を前提としないお墓”を求める人たちが選びはじめているお墓が、個人墓で、横浜市営墓地の樹木葬もこの個人墓の考え方を取り入れて、1人1区画に埋葬し、継承を必要としないお墓として造られています。

3種類のシンボルツリーの墓域から選ぶ

  • 希望樹木を選択 ケヤキ・クスノキ・ヒメシャラから選択
  • 芝生 お骨は芝生の下に埋葬(埋葬は霊園側で行うので立ち会うことはできない)

樹木葬は当選後に、3箇所ある墓域から希望の場所を選択します。それぞれの墓域には種類の違う樹木(ケヤキ・クスノキ・ヒメシャラ)がシンボルツリーとして配置されています。各樹木は、広く開けた墓地内にあって、眠る人をやさしく見守るように葉を茂らせていました。

2011年には樹木型納骨施設は、300体分の募集がありましたが、2,530体分の応募と、実に8.4倍の狭き門となりました。2010年には、8.1倍とほぼ同じく高い倍率でしたので、今年、2012年の募集でも要望の高さが予想されます。

2013年(平成25年)で募集が終了に

8倍を超える人気となっている横浜市営墓地の樹木葬ですが、残念なことに2013年で募集終了になってしまう予定です。樹木葬の区画として3,000体分を整備したのですが、今年と来年、それぞれ300体分を募集すれば区画がすべて埋まり募集が終わります。

墓地整備は財政の問題とも絡んでいるので、要望が高いからといってすぐに新しい公営霊園が実現するものではないですが、メモリアルグリーンの樹木葬の前に置かれたベンチに座り、時間に身を任せていると、今後ますます、自然回帰の考え方を取り入れた霊園が、公営・民営の枠を超えて増えていく予感を感じました。


申し込みに関して
※横浜市営墓地の樹木葬の募集は年1回で、2012年は9月12日~10月12日でした。募集時期はその年によって、7月~10月の間で変わりますので、横浜市営墓地メモリアルグリーン公式ホームページ または広報でご確認ください。

霊園名横浜市営墓地メモリアルグリーン
開園2006年
費用1体20万円
(使用料14万円+管理料6万円)
樹木葬の開設2006年
樹木葬の総募集数3,000体

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