生きがい

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生きがいの意味(生きがいとは)

生きがいは一言で説明しきれない様々な意味合いを持つ日本独特の価値観です。

国語辞典をなぞると「人生の価値」や「生きていく喜び」などとされていますが、「はりあい」「やりがい」「こだわり」など使用する人によって微妙に異なった意味を持ちます。

一見シンプルなようで多様な側面をもつ「生きがい」について、1960年代に「生きがい論ブーム」を起こした精神医学者、神谷美恵子の「生きがいについて」(1966)という書籍をはじめ、宗教学、精神学、民俗学などさまざまな観点から考察されています。

尚、神谷によると、生きがいとは「存在の根底から湧き上がってくるもの」「自分がしたいことと義務が一致すること」「使命感に生きること」などと表現されています。

生きがいの実際

高齢社会化した現代において、社会から切り離される傾向にある老後、定年退職後の生活における「生きがい」にも注目が集まっています。

子育てや仕事がやりがい、生きがいになっていた人が多い現代の日本の50代、60代には子供の独立や定年、早期退職によって自分の役割に一区切りつくタイミングが訪れます。

新たな生活に切り替わるにあたり、何を「生きるかい」にするのか?を自ずと意識する人も少なくないでしょう。

そんな時に、地域のボランテイア、趣味、就学、仕事などが選択肢として想定されますが、なによりもまず何が自分の「生きがいになるもの」になり得るかを踏まえて選択をすることで、生活の質の向上、健康の維持、人や社会とのつながりといった付加価値もついてきます。

長寿国家になった今、人生の後半時間も生きがいをもって心豊かに過ごせるよう、準備をしておきたいですね。

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