仏花

仏花は、墓参りの際に用意をしたり、仏壇に手向けたりする花の総称です。仏具の三具足には花立がありますが、花を手向けることが供養のひとつと考えられています。また、厳しい環境に耐えて花を咲かせる姿が、修行の誓いであるという考え方もあります。

お墓や仏壇に花を供える際には、左右に供えるので、基本的に二束用意するようにします。

花種は菊、小菊、カーネーションなどの季節に関係なく安定した生産がされるものが好まれます。花持ちが良く、お供えに向いていることから人気があります。

季節によって、春にアイリス、キンセンカ、夏のリンドウ、ケイトウなども人気があります。お盆の時期にはホオズキなどを使った仏花も人気です。

仏花に向かない花種は、バラのようにトゲがあったり、毒がある花や、においの強い花、花びらが散りやすい花も向きません。花茎が長すぎないもので、数を奇数でそろえるようにします。榊と同様に、ひし形に整えて供するのが一般的とされています。