樹木葬・樹林墓地を巡る【6】 千葉・大通寺

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大通寺(だいつうじ)は、今からおよそ600年前の西暦1400年(応永7年)に千葉の房総半島に開かれた曹洞宗寺院です。お寺の裏山に登ると、大多喜の町を見渡せ、大多喜城や太平洋、富士山も望むことができる小高い丘に、大通寺が開設した樹木葬はあります。

都会の整備された公園風の樹木葬とは異なり、元々の自然の美しさが引き出された霊園です。四季折々の自然を愛する人にはぴったりの場所です。

都内から車を走らせおよそ2,3時間、平成25年4月には市原鶴舞インターチェンジが開通し、以前より交通の便もよくなりました。館山道木更津インターチェンジから圏央道を車で約10分のところにある、緑豊かな心やすらぐ樹木葬を訪ねました。


美しい里山を後世に残す、大通寺樹木葬

  • 本来の自然の美しさが残る里山
  • 自然の中で過ごす贅沢な時間

大通寺樹木葬のある土地は、元々は美しい里山でした。燃料となる薪を取ったり、炭焼きをするために利用されていました。それが何年もの間、人の手が入らず放置され、荒れた林になっていました。里山を守っていきたい一心で、なるべく土地の形を変えることなく樹木葬への形を造り上げ、今では、本来の自然の美しさが残る里山の姿に戻りました。

季節の花々や生い茂る木々を贅沢に感じることのできる美しい里山、後世に残したい樹木葬のひとつといえるでしょう。

要望に合わせた4種類の樹木葬

  • 樹木葬型 利用料45万円~(33年分の管理費含む)+プレート3万円
  • 個別合葬型(すみれ葬) 利用料25万円(33年分の管理費含む)+プレート3万

広大な土地に広がる樹木葬には、4種類の区画が設けられ、近年変化する家族形態やそれぞれのニーズに合わせて選んで欲しい、というご住職の考えに基いて造られています。

「樹木葬型」は、樹木を植えてそのまわりに遺骨埋葬します。2体目以降は、費用追加で可能なかぎり何体でも納骨できます。

春には満開になるさくらの木のまわりに埋葬する、「すみれ葬」と「やよい葬」の違いは、「個別」か「合同」か、です。一人ずつ区画が分かれておりご自分の場所がわかるように墓標とすみれを植える「すみれ葬」に対し、「やよい葬」は、ひとつの大きな区画に合祀し、名前は希望者のみ合祀墓墓碑に記名する方法です。

最近は、ペットと一緒のお墓を購入される方も増えており、大好きなペットと共に眠れる区画「里山樹木葬」も造られています。

15種類以上の木々たち

  • 合同合葬型(やよい葬) 利用料金8万円+合同墓碑の刻字2万円
  • 季節ごとに移り変わる木々たち

ご家族やお墓参りに来られた方々に、「四季を感じながら美しい木々に囲まれ心やすらぐ場所として利用していただきたい」というご住職の願いから植樹する樹木の種類も豊富です。

まんりょう、さつき、しもつけ、しゃくなげ、カルミア、こでまり、どうだんつつじ、あせび、むくげ、いちごの木、ゆきやなぎ、かんつばき、うめもどき、くちなし、沈丁花、りょうぶ、などの木々が植樹されています。

季節によって様々な花々や草木に出会えることも、またひとつお墓参りの楽しみになっています。

ご住職のお人柄とゆったりとした時間

  • ベンチに腰掛けて一休み
  • ご住職とのおしゃべりもひとつの楽しみ

気さくで温厚なお人柄のご住職の機道(きどう)さん。「皆さまが眠るこの地を守り続けることが使命」と話す、ご住職と霊園内をゆっくり歩いてまわると、雄大な自然と共に生きることの素晴らしさに気づくことが出来ることでしょう。

都会の喧騒を離れ、風の音、鳥のさえずり、草のにおい、虫との遭遇、そして美しい景観を一人占めできます。霊園内のベンチに腰掛け故人を偲ぶお父さんとお母さん、子どもたちは見たことのない植物を発見したり、虫を追いかけたりと、そんな家族の姿を見かけることのできる樹木葬・・・それが、大通寺の樹木葬です。

見学やお問合せに関して
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所在地 曹洞宗長粳山大通寺
樹木葬の開設 2012年
費用 合同合葬8万円~
樹木葬型45万円~(33年分の管理費を含む)
※墓標プレートをご希望の方は追加で3万円
樹木葬墓地の広さ 約9,000平米
募集区画 150区画 ※2013年9月時点

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