三回忌(三周忌)とは?法要法事を行う前にすることは?

記事を保存しました
3回忌の法事法要 お布施のイメージ

三回忌(三周忌)を行う前に「3回忌っていくらかかるんだろう?」「喪主施主として何を用意しておけばいいんだっけ?」など普段慣れないことなだけに不安に思うのも無理はありません。

年間100回近く法要のお手伝いをしている東京都港区の納骨堂・青山霊廟の管理事務所スタッフ岩田さんに解説してもらいました。

3回忌はいつどんなタイミングで行うの?

三回忌(三周忌)とは亡くなってから満2年(亡くなった翌々年)に行う年忌法要のことをいいます。

一周忌の次に行う仏式の法要です。特に三回忌からは回忌という数え方をすることが一般的です。

3回忌の準備はいつからどうやって行うの?

法要は法要当日より早くに行うのが好ましいとされていますが昨今は土日を希望される人が多いので、日にちに拘りすぎるよりも法要に参加する人が集まりやすい日を選ぶのが良いでしょう。

早い人だと1年以上前から日程を決めておく場合もあります。お寺など施設を借りて行う場合は早めに日程を決めて予約しておくと安心です。

3回忌法要の準備

  • 日程の候補を2,3日出す
  • 参加者を確定
  • 食事をする・しないを決める
  • 法要を寺院などで行う場合は予約をする
  • 食事を法要場所と別で行う場合は予約をする
  • 参加者に法要の日時と場所を連絡する

法要に招待する人が親族や親しい人ばかりであれば、メールやLINEで済ましてしまうことも珍しくありません。

遠い親戚やお知り合い、会社関係者を招待する場合は3回忌の案内状を作成して郵送することも検討しましょう。

3回忌に必要な準備品やお金は?

3回忌法要の準備とお金

  • 会場費 寺院の場合はお布施に含まれている。法要施設の場合は会場に確認。数万円。
  • 食事代 1人3,000円~10,000円の御膳が一般的
  • 飲料代 アルコールや清涼飲料水代。注文した分だけ
  • 返礼品代 1人2,000円~5,000円程度の返礼品 用意
  • 法要のお花と供物 持参または寺院で用意。5,000円~10,000円程度
  • お布施 宗教者に要確認

最近は食事は法要施設から出てレストランで行う場合もあります。また、お布施(宗教者への御礼)については檀家かそうでないかなど関係性で大きく変わります。新規で依頼すると10,000~50,000円という金額をよく目にします。

3回忌の服装は?

3回忌になると略式の服装でも問題ありません。

男性の場合:ブラック(真黒)、ダークグレーなどのスーツ

女性の場合:ブラック(真黒)、ダークグレーを中心にしたスーツやワンピース

が略式の服装にあたります。

また、女性の場合、夏などにお寺で法要を行う場合は素足でお越しになる方もいらっしゃいますが、靴を脱ぐ際にはストッキングや靴下を持参して履いてから上がると良いとされています。

3回忌法要の挨拶はいつ、どんな言葉でするのがいいの?

法要の前に参加者がみんな集まったタイミングや食事の前、法要・法事の後など挨拶しやすいタイミングで行うのが良いでしょう。

法要がはじまる前の挨拶例

「本日は、お忙しいところ、亡き○○(父・母・夫・妻など)の三回忌にお越しいただき誠にありがとうございます。本日はこれより、法要を執り行いたいと存じます。よろしくお願いします。」

法要後の食事がはじまる前の挨拶例

「本日は、皆様ありがとうございました。おかげさまで三回忌を無事に終えることができました。気持ちばかりではございますが、ゆっくりおくつろぎください。亡き○○(父・母・夫・妻など)の話などしながら故人を偲んでいただけますと有り難く存じます。それでは、献杯させていただきます。献杯。」

法要後の食事が終わった後の挨拶例

「本日は皆様お忙しい中、お集りいただき、誠にありがとうございました。亡き○○(父・母・夫・妻など)の3回忌はこれにてお開きとさせていただきます。本当に心ばかりの品ではありますが、お帰りの際にどうぞお持ち帰りください」

法要の挨拶では、普段使いなれない言葉を無理に使う必要はなく、自分が話しやすい言葉と心からの御礼を伝えることがポイントです。

3回忌を亡くなってから3年目ではなく2年目に行うのはなぜ?

三回忌(3回忌)が、亡くなってから3年目でなく2年目に行う理由は、亡くなった日を最初の忌日として数えるためです。亡くなった翌年の忌日(2回目の忌日)に一周忌を行い、翌々年の忌日(3回目の忌日)に三回忌を行うという考え方のためです。

・亡くなった年=お葬式
・翌年=一周忌
・翌々年=三回忌(三周忌)

つまり、3年連続して法要が続くことになります。

一周忌の法要と同様に、満2年を過ぎない日程で日取りを決めて、
三回忌の法要を執り行います。皆が集まりやすい土日にすることが多いです。

近年では時代の変化もあり、三回忌を家族だけや親しい親族だけで行う場合や、法会を行わない場合も増えてきています。

3回忌以降の法要はいつまで行えばいい?

三回忌(三周忌)以降は、七回忌(6年目)、十三回忌(12年目)、十七回忌(16年目)、二十三回忌(22年目)、二十七回忌(26年目)と法要を行い、三十三回忌(32年目)や五十回忌(49年目)で弔い上げとする場合も多いです。

参考:2014年(平成26年)4月1日に亡くなった場合の法要月日を一覧にしました。→法要の日程表

関連する記事

タグ一覧

注目の記事【PR】

あわせて読みたい

カテゴリ別ランキングRanking

冠婚葬祭のこと

もっと見る