自然葬

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自然葬の意味(自然葬とは)

家代々でお墓を継承していく現在の制度だけでは対応しきれなくなった少子化や個人の価値観の変化などの社会変化と、自然回帰の考えがあわさり、少しずつ広がりつつある供養の方法です。自然葬のメリット・デメリットを知ったうえで、選ぶことが大事です。

自然葬の主なものとして、散骨樹木葬の2通りの方法が見られます。散骨とは遺骨を粉末状にして、海や山などに撒いて供養する方法で、樹木葬とは、墓石ではなく自然の草木の元に埋葬して供養をする方法です。

葬儀を終えて「お父さんは海に散骨して欲しい」と話していたよな、と在りし日の言葉を思い返することがあるかもしれません。

代表的な自然葬である散骨は大きく、海洋散骨と、その他の散骨に別れます。現在は、海洋散骨が主流となっていますが、その他の散骨としては、山林への散骨や、宇宙への散骨などがあります。

新しい自然葬のかたちである樹木葬(樹林墓地)は、大きく「里山型」と「都市型」に分けられます。

自然葬の実際

海洋散骨は「海」への憧れや愛着をもって選ぶ人、「簡単そうだし、安そうだから」と選ぶ人に大きく分かれがちです。

海洋散骨は散骨業者が近年増えつつあり、価格競争も始まっていますが船に乗船して海に散骨する場合は10万円~30万円程度と納骨堂などを契約する場合とさほど費用に差はありません。

また「亡くなった人に手を合わせたいときに海だけでは心もとない」と手元供養を併用する人もいます。

費用面、散骨後のことを考えると「簡単そうだし、安そうだから」などで散骨を検討している場合には散骨業者に見積もりを取り、散骨後の供養についてアドバイスを受けることも考えましょう。

1万円程度など極端に安い海洋散骨の場合、代行散骨と言って家族は乗船せず散骨業者に委託する方法である可能性が高いです。

「散骨日指定不可」「散骨時の写真なども送付不可」など本当に海に散骨されているのか不安が残る場合もありますので、どのように散骨されるのか確認するなど、注意が必要です。

海洋散骨と並んで新しい形である樹木葬(樹林墓地)は、「里山型」と「都市型」を細分化するかのように「花壇型」「庭園型」などさまざまなタイプが登場しています。

「樹木葬」と聞くと自然に還るイメージを持つ人も少なくありませんが、自然つまりは山や樹木と一体となる土に還る形で納骨される樹木葬は実質はそう多くありません。

里山型などで寺院がもつ境内や土地の中で樹木と共に納骨されるパターンが「自然に還る」樹木葬としてはイメージに近いことでしょう。

特に都市部では、「都市型」といわれる霊園の中にあるスペースに樹木を植林し、その下にカロートと呼ばれる遺骨墓を収めるスペースを設け、その中に埋葬します。基本的には石のお墓と変わらず地面の上に設けられるのが墓石ではなく樹木となります。

また、花壇のような小スペースに埋葬する花壇型、寺院の庭に埋葬する庭園型などさまざまな形式が生まれていますので自分のイメージにあう樹木葬であるかどうか見学を必ず行うことをおすすめします。

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