「尊厳死」に関連する用語一覧

死の三兆候

死の三兆候とは、心臓拍動停止、呼吸停止、瞳孔散大・対光反射停止の3つの徴候をもって、死の判定基準とすることで、旧来からある考え方です。これに当てはまらない死の定義には、脳死があります。心臓拍動停止は心臓停止で脈拍がないこと、呼吸停止は息をしていないこと、瞳孔散大は瞳孔が開き、光をあてても縮まらないし反応がないことをさします。続きを読む

脳死判定

臓器移植を目的として脳死を判定する場合には、臓器移植法に基づいて、脳幹を含む脳の全ての機能が停止した状態だと確認します。これを脳死判定といいます。脳死判定では、前提条件として深昏睡状態であること、原疾患の診断が確実で、回復の見込みのない全脳死状態であることが必要となっています。脳死判定には除外例が定められています。6歳未満の小児、妊...続きを読む

自然死

自然死とは、病気などの原因ではなく、年を取って自然に老衰で死亡することです。また、重い病気で回復の見込みのない状態の人に、延命措置を継続することをやめて、自然に死を迎えさせてあげることを、日本では「尊厳死」と呼んでいます。こうした尊厳死を含む自然死の考え方は、厳しい医療処置や苦しみの中で最期の時間を待つのではなく、積極的に選択するこ...続きを読む

インフォームド・コンセント

インフォームド・コンセントとは、病気の治療の際に、医師が患者に治療の必要性、治療の計画や見通し、効果やリスク、コストなどをわかりやすく説明した上で、患者の同意を得ることを言います。アメリカでは、医療過誤裁判などの経験を通じて、医師には病状や治療に関して、患者に説明義務があることが定着してきました。また、治験の現場では、被験者は常にリ...続きを読む

臓器移植

臓器移植とは、病気や外傷で損なわれ、回復の見込みがなくなった臓器の代わりに、手術をもって、他から臓器や組織を移植することをいいます。回復の見込みのない臓器を切除して、そこに移植を行う同所移植と、切除をせず他の場所に移植を行う異所移植と呼ばれる方法があります。移植には、臓器を提供するドナーと、それをもらう受容者、レシピエントの双方がいます。続きを読む

後見人

後見人とは、未成年者に対して親権を持つ人がいない場合や、親権を持つ人がいても、財産の管理権がないときに、法定代理人として立つ人のことをさします。親権者が遺言して指定するケースや、家庭裁判所が親族や利害関係がある人の請求によって選任する選定後見人がいます。親権を行うものがいないときは、後見人が親権を行う人とほぼ同一の権利義務があります...続きを読む

尊厳死

尊厳死とは、人間が「人間としての尊厳」を保って又は保つために死に臨むことをいいます。安楽死と同一視されがちですが、自らのタイミングと薬物で旅立つ安楽死と違い、尊厳死は人間としての尊厳を保ちつつ(延命治療を止め)旅立ちの日を待ちます。続きを読む

安楽死

安楽死とは、死期が迫った患者を、耐え難い肉体的な苦痛から解放するために、医師が積極的または消極的に自殺を助ける行為をすることをさします。患者自身が死を望み、倫理的に妥当と思われる方法で行われる必要があります。尊厳死と近似している部分もあります。呼吸困難に陥っている患者に対して、酸素マスクを外して死に至らしめる行為を積極的安楽死とする...続きを読む

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